異世界で俺はチーター

田中 歩

文字の大きさ
上 下
3 / 124

{第一話} いつから異世界が存在しないと錯覚していた?

しおりを挟む
電車にのること約2時間。
同じ県のためそこまで時間はかからないし電車で行ける。
最初は家々が窓から見えたが、今は森と畑ぐらいしか見えない。
少し雪が積っていて上着を着ていても少し肌寒い。
そんな田舎にじいちゃんの家はあった。
駅から出ると、じいちゃんが手を振っていた
「やあ、今年も来たよ」
「遠いとこからよくきたな」
「そんなに遠くないよ」
「そうか」
今度は車に揺られる
20分ほど車に揺られていると家が見えてきた。
久しぶりのじいちゃん家だ。
中に入り上着を脱いでいるとじいちゃんが
「外は寒かったろうさぁ、ストーブが燃えているから温まりなさい」
最近ではめずらしい薪をくべるタイプだ。
しばらく温まっていると。
「晩御飯ができたぞ」と、おじいちゃんに呼ばれた。
晩御飯を食べ終わり、テレビを見ていると
京一きょういちおじさんが帰ってってきた
「お、来てるのか」
「来てるとも」
「少し、話しがある」
「話しって?」
「ここじゃなんだ」
「私の部屋で話そう」
何度もこの家に来ているがおじさんの部屋に入るのは初めてだ、少しわくわくしながら部屋に入ると、よくわからない文字で書かれた本やよくわからない道具?なんかがたくさん置いてあった。
「これって、おじさんのものだったの?」
「まぁ、座りなさい。長い話になるからね」
「う、うん」
(どうせ、またPCの話しか?それともアニメの話しか?どちらにせよあの年で俺より詳しいってどういうことだよw)
そんなことを考えているとおじさんが何の前触れも無く聞いてきた。
「昌、今年で何歳になる?」
「16歳だよ」
「オレが行った歳より若いがまぁいいか」
「何が?」
「あの世界に出会い、あの世界を冒険した時のことさ」
「あの世界?」
「あぁ、たしか昌は異世界物のアニメが好きだったな」
「好きなんてもんじゃない、大好きさ!異世界に行ってみたいと思うほどにね」
「そうか、昌ならそう言ってくれると思っていた」
「でも、どうして?」
「実はな、異世界は存在するんだ」
「ほんとに?」
「あぁ、本当さ。昔、しょうが小さいころあの蔵に入ったことがあっただろ」
「うん、でも倒れちゃったけどねw」
「倒れるのも仕方ないさ、まだ小さかったからね」
「どういうこと?」
「実は、あの蔵から異世界にいけるんだ」
「嘘だろw」
「いいや、本当だ」
「いやいやw」
「それを証拠に、この部屋にはたくさん昌が知らない文字で書かれた本があるだろう」
「それが何だっていうのさ」
「異世界の文字だ」
「なん...だと...」
「しょう、お前も異世界に行ってみたいと思わないか?」
「もちろん行きたいにきまってるだろ」
「そうだろう」
「その世界には魔法はあるの?」
「もちろん」
「エルフは居るの?」
「もちろん、いろいろな種族が存在する」
「マジか?!」
「当たり前だろ、異世界だぞw」
「しかし、危険がいっぱいだ」
「モンスターか」
「そのとうり、そのモンスターと戦う武器をあげよう」
「剣か?それとも、杖か?」
「これだ、ほれ」
「なにこれ...」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

【スキルコレクター】は異世界で平穏な日々を求める

シロ
ファンタジー
神の都合により異世界へ転生する事になったエノク。『スキルコレクター』というスキルでスキルは楽々獲得できレベルもマックスに。『解析眼』により相手のスキルもコピーできる。 メニューも徐々に開放されていき、できる事も増えていく。 しかし転生させた神への謎が深まっていき……?どういった結末を迎えるのかは、誰もわからない。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

王騎士スバル

西東 吾妻
ファンタジー
死霊術が確立した世界で、王国の騎士は終わりが見えない旅を命じられた。 旅の終着点は、「神と成る料理」の発見だ。 不老不死の肉体を手に入れられると言われるこの料理を求め、若き騎士は、400年前に滅びた王国の王都へ足を踏み入れる。 「神と成る料理」の一角、「ガーベラの酒」が眠っているという情報が、彼をこの廃都へと導いたのであった。 これは、己の主君に不老不死の肉体を捧げるべく世界を踏破した、王国の騎士「スバル」の物語。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

【完結】蓬莱の鏡〜若返ったおっさんが異世界転移して狐人に救われてから色々とありまして〜

月城 亜希人
ファンタジー
二〇二一年初夏六月末早朝。 蝉の声で目覚めたカガミ・ユーゴは加齢で衰えた体の痛みに苦しみながら瞼を上げる。待っていたのは虚構のような現実。 呼吸をする度にコポコポとまるで水中にいるかのような泡が生じ、天井へと向かっていく。 泡を追って視線を上げた先には水面らしきものがあった。 ユーゴは逡巡しながらも水面に手を伸ばすのだが――。 おっさん若返り異世界ファンタジーです。

世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜

ワキヤク
ファンタジー
 その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。  そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。  創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。  普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。  魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。  まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。  制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。  これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。

処理中です...