56 / 124
{第五十四話} エルフの森の悲劇
しおりを挟む
「そう言えば、まだ何が聞いてなかったな」
「君達の身に何があったんだ?」
「いやじゃなければ聞かせてくれないか?」
彼女達の事は、森に住んでいてあの国王の命令で兵士に城までラチられ連れてこられた位しか知らない。
「私たちはなにもして無いんです...それなのに突然、兵士達が村を私達を襲て来ました」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
帝国領地内 場所不明 エルフの森
「見て見て!アマフ!上手に出来たの!」
笑顔で走ってきたフレムの手には白い花で作られた冠があった。
若干、楕円になっては居るがとても良い出来だった。
「上手に出来てますね」
駆け寄ってきたアマフとフレムのあいだを強い風が通り過ぎ、その強い風によって冠はフレムの手から離れ上空高く舞い崩れ散った。
アマフは少し険しい表情を浮かべ耳が「ピクッ」っと動く、第6感が反応したのかもしれない。
そこへ、男達が走ってきた。
「緊急事態だ。森を散策していた連中から怪しい兵士達がこっちに向かって来ていると言う情報が入った」
「念のため村の若い連中は爺さん婆さんを連れて例の小屋の地下に隠れていてくれ」
やってきた男達は武装して、剣や弓を手にしていた。
「でも...」
「こういう事は男達に任せな!」
そう言って森の奥へ消えていった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
帝国領地内 場所不明 エルフの森 例の小屋 地下室
地下室とは言え簡易的な物で床を壁は木製だが中は薄暗く狭い、そんな所に約20人がぎゅうぎゅう積めに入っているため、とても息苦しいし1人が不安な事を出すと全員に伝染する。
それを知っている老人や大人は表情や合同、口には出さないが子供には無理だろう。
「アマフ...」
まだ幼いフレムはアマフにしがみついて離れない。
そんな状況が十数分経つと小屋に数人入ってきた。
小屋の中を歩き床の木がきしむ音が頭上から聞こえてくる。
そんな頭上から聞こえてくる足音と木のきしむ音がアマフ達の恐怖心を煽った。
さらに男達の会話が聞こえてきた。
「そっちにはいたか?」
「いやいない」
「そっちは?」
「こっちもだ」
「どうなってるんだ?この村は」
「男はいても女子供、老人一人居ない」
「どこかに隠れているとし考えられない」
「または、逃げたか...」
「ここが最後だしな」
「それにしてもこの床、他の家の床に比べてきしむな」
「そう言われてみれば...」
「下に何かあるのか?」
「何も無いのかも?」
そんな疑問を持った2人が探せば地下室への扉など簡単に見つかってしまう。
何も無いと思わせる事が見つからない一番の理由だからだ。
「ん?」
床に引かれた絨毯の下にある扉を兵士の一人が見つけてしまった。
見つけた兵士は仲間を呼び集め、扉の周りと小屋の周りを固め万全を期して扉に手を掛けた。
扉は古めかしく、錆びた蝶番がギシギシと音を立てた。
そんな扉を開けた先には5段程度の階段があり地下室が広がっていた。
「見つけたぞ!連れて行け!」
数人の兵士が少女を連れ出そうとすると一人の老婆が兵士の足にしがみ付いた。
「どうか、おたすけを...」
老婆は必死に訴えるが効果は無く、どちらかと言えば逆効果だった。
どうにか兵士は老婆を振り払おうとするが老婆は足にしがみ付いたまま離れない。
それに逆上し兵士は腰の剣を抜き、老婆の背中に突き刺した。
兵士の足をつかんでいた両手は地面に落ち、服は赤く染まり床には血溜まりができた。
「良い見せしめだ、こうなりたくなかったら大人しく言う事を聞け」
「まずは、若い女からだ」
そう言い、一番手前に居たアマフの腕を掴み引っ張った。
アマフ達、若い女性10人を地下室から小屋から出し、残りは老婆、老人だけになると兵士達は地下室から出て火炎瓶を投げ込み扉を閉め、上に重い棚を置き老婆達を閉じ込めた。
「何をするの!」
アマフは声を上げ小屋に近づこうとするも、兵士の一人に掴まれもがくも、その兵士の手を振りほどく事はでき無かった。
床の隙間から出てきた黒い煙がもくもくと小屋の中に立ちこめ次第に下から激しい炎が小屋飲み込んで行った。
兵士はアマフ達に首輪を付け、鎖で繋ぎ馬車に乗せた。
馬車はヴォールト状に布が被せられ、外からは中が見えないし中からも外が見えなかったが、布にあいた小さな穴から外の風景を見る事が出来た。
森からはのろしの様に黒い煙が空へと昇っていた。
そんな森からどんどんと遠ざかって行くのをアマフは穴から眺めていた。
数日後...
あれから何日たったのか、ここが何処なのか。
布の穴から差し込む光で昼夜判別できる程度だ。
ろくに食事も与えられず、かろうじてもらえる水は少し茶色がかっていたが飲むしかなかった。
しかし、水だけでは空腹は抑えられずみな意識が朦朧としてくる。
最初は泣き叫んでいたフレムも兵士達に殴られあざだらけになっていた。
アマフ達も兵士を止めに入ったが結果は一緒に殴られるだけで、全員衣たる所がキズやあざだらけで全身が腫れていた。
馬車は何度か止まったが兵士達の食料補給や休息のためで、アマフ達は何も出来なかった。
逃げ出す体力も気力もそこを着き、お互いの名前を呼ぶのがやっと。
しばらくすると外が騒がしくなった。
どうやら街に入ったようだが、アマフ達には関係ない。
そんな外あら聞こえる人々の声や音に耳を傾けていると、馬車が止まった。
兵士はアマフ達を馬車から降ろした。
布の穴からではなく、直接太陽の光を見て浴びるのは久しぶりだ。
そんな眩しい光に手を額に当て眉をひそめた。
しかし、ゆっくりしている暇はなく兵士に鎖を引かれ建物の中へ...
大きな扉の前まで連れてこられた。
歩く気力は無く兵士に鎖で引きずられる様にしてつれて来られたためいたるところに擦り傷が出来ている。
しかし、もう「痛い」という間隔は麻痺しきっていて今更すり傷程度、何も感じない。
扉の向こうにはイスに座ってふんぞり返っている偉そうな男と、黒い服を着た男の二人が居た。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「そして、今に至ります...」
アマフは一通り話し終わるを水を止めスポンジを置いた。
「そうか...いやな事を思い出させてすまないな」
アマフは笑顔で答えたがまだ無理をしている様だった。
「君達の身に何があったんだ?」
「いやじゃなければ聞かせてくれないか?」
彼女達の事は、森に住んでいてあの国王の命令で兵士に城までラチられ連れてこられた位しか知らない。
「私たちはなにもして無いんです...それなのに突然、兵士達が村を私達を襲て来ました」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
帝国領地内 場所不明 エルフの森
「見て見て!アマフ!上手に出来たの!」
笑顔で走ってきたフレムの手には白い花で作られた冠があった。
若干、楕円になっては居るがとても良い出来だった。
「上手に出来てますね」
駆け寄ってきたアマフとフレムのあいだを強い風が通り過ぎ、その強い風によって冠はフレムの手から離れ上空高く舞い崩れ散った。
アマフは少し険しい表情を浮かべ耳が「ピクッ」っと動く、第6感が反応したのかもしれない。
そこへ、男達が走ってきた。
「緊急事態だ。森を散策していた連中から怪しい兵士達がこっちに向かって来ていると言う情報が入った」
「念のため村の若い連中は爺さん婆さんを連れて例の小屋の地下に隠れていてくれ」
やってきた男達は武装して、剣や弓を手にしていた。
「でも...」
「こういう事は男達に任せな!」
そう言って森の奥へ消えていった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
帝国領地内 場所不明 エルフの森 例の小屋 地下室
地下室とは言え簡易的な物で床を壁は木製だが中は薄暗く狭い、そんな所に約20人がぎゅうぎゅう積めに入っているため、とても息苦しいし1人が不安な事を出すと全員に伝染する。
それを知っている老人や大人は表情や合同、口には出さないが子供には無理だろう。
「アマフ...」
まだ幼いフレムはアマフにしがみついて離れない。
そんな状況が十数分経つと小屋に数人入ってきた。
小屋の中を歩き床の木がきしむ音が頭上から聞こえてくる。
そんな頭上から聞こえてくる足音と木のきしむ音がアマフ達の恐怖心を煽った。
さらに男達の会話が聞こえてきた。
「そっちにはいたか?」
「いやいない」
「そっちは?」
「こっちもだ」
「どうなってるんだ?この村は」
「男はいても女子供、老人一人居ない」
「どこかに隠れているとし考えられない」
「または、逃げたか...」
「ここが最後だしな」
「それにしてもこの床、他の家の床に比べてきしむな」
「そう言われてみれば...」
「下に何かあるのか?」
「何も無いのかも?」
そんな疑問を持った2人が探せば地下室への扉など簡単に見つかってしまう。
何も無いと思わせる事が見つからない一番の理由だからだ。
「ん?」
床に引かれた絨毯の下にある扉を兵士の一人が見つけてしまった。
見つけた兵士は仲間を呼び集め、扉の周りと小屋の周りを固め万全を期して扉に手を掛けた。
扉は古めかしく、錆びた蝶番がギシギシと音を立てた。
そんな扉を開けた先には5段程度の階段があり地下室が広がっていた。
「見つけたぞ!連れて行け!」
数人の兵士が少女を連れ出そうとすると一人の老婆が兵士の足にしがみ付いた。
「どうか、おたすけを...」
老婆は必死に訴えるが効果は無く、どちらかと言えば逆効果だった。
どうにか兵士は老婆を振り払おうとするが老婆は足にしがみ付いたまま離れない。
それに逆上し兵士は腰の剣を抜き、老婆の背中に突き刺した。
兵士の足をつかんでいた両手は地面に落ち、服は赤く染まり床には血溜まりができた。
「良い見せしめだ、こうなりたくなかったら大人しく言う事を聞け」
「まずは、若い女からだ」
そう言い、一番手前に居たアマフの腕を掴み引っ張った。
アマフ達、若い女性10人を地下室から小屋から出し、残りは老婆、老人だけになると兵士達は地下室から出て火炎瓶を投げ込み扉を閉め、上に重い棚を置き老婆達を閉じ込めた。
「何をするの!」
アマフは声を上げ小屋に近づこうとするも、兵士の一人に掴まれもがくも、その兵士の手を振りほどく事はでき無かった。
床の隙間から出てきた黒い煙がもくもくと小屋の中に立ちこめ次第に下から激しい炎が小屋飲み込んで行った。
兵士はアマフ達に首輪を付け、鎖で繋ぎ馬車に乗せた。
馬車はヴォールト状に布が被せられ、外からは中が見えないし中からも外が見えなかったが、布にあいた小さな穴から外の風景を見る事が出来た。
森からはのろしの様に黒い煙が空へと昇っていた。
そんな森からどんどんと遠ざかって行くのをアマフは穴から眺めていた。
数日後...
あれから何日たったのか、ここが何処なのか。
布の穴から差し込む光で昼夜判別できる程度だ。
ろくに食事も与えられず、かろうじてもらえる水は少し茶色がかっていたが飲むしかなかった。
しかし、水だけでは空腹は抑えられずみな意識が朦朧としてくる。
最初は泣き叫んでいたフレムも兵士達に殴られあざだらけになっていた。
アマフ達も兵士を止めに入ったが結果は一緒に殴られるだけで、全員衣たる所がキズやあざだらけで全身が腫れていた。
馬車は何度か止まったが兵士達の食料補給や休息のためで、アマフ達は何も出来なかった。
逃げ出す体力も気力もそこを着き、お互いの名前を呼ぶのがやっと。
しばらくすると外が騒がしくなった。
どうやら街に入ったようだが、アマフ達には関係ない。
そんな外あら聞こえる人々の声や音に耳を傾けていると、馬車が止まった。
兵士はアマフ達を馬車から降ろした。
布の穴からではなく、直接太陽の光を見て浴びるのは久しぶりだ。
そんな眩しい光に手を額に当て眉をひそめた。
しかし、ゆっくりしている暇はなく兵士に鎖を引かれ建物の中へ...
大きな扉の前まで連れてこられた。
歩く気力は無く兵士に鎖で引きずられる様にしてつれて来られたためいたるところに擦り傷が出来ている。
しかし、もう「痛い」という間隔は麻痺しきっていて今更すり傷程度、何も感じない。
扉の向こうにはイスに座ってふんぞり返っている偉そうな男と、黒い服を着た男の二人が居た。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「そして、今に至ります...」
アマフは一通り話し終わるを水を止めスポンジを置いた。
「そうか...いやな事を思い出させてすまないな」
アマフは笑顔で答えたがまだ無理をしている様だった。
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる