58 / 109
第56話 『災厄の日』(ドゥームズ・デイ)
しおりを挟む
大陸の西方ヴェルザーク。
比較的機構の安定した南部と寒冷で積雪の多い北部に別れる山岳地帯だ。
そしてその北部の山林深くの古城にドミネイト皇帝は居た。
「ええい!!シェイドは何をやっている!!この儂をいつまでこんな所に閉じ込めておくつもりだ!!」
癇癪を起しテーブルを蹴とばす。
『まあまあそう言わず、敵の出方が思いの外、もたついていたのでね…』
「貴様…シェイド!!いつの間に!?」
ドミネイトの後ろにはシェイド以下、アークライト、グリム、リサ、ルビーが立っていた。
「これは丁度良い…いつになったら儂にエターニアへの雪辱を|濯がせてくれるのだ!?もうかれこれ十日は経つぞ!!」
相変わらず尊大な態度を取るドミネイト…しかしいつもなら物腰柔らかく対応するシェイドも今日ばかりは違った。
『今日の俺はすこぶる機嫌が悪い…それはもう俺の機嫌を損ねる者を根こそぎブチ殺したいほどにな…それに世界的なお尋ね者となった貴様を匿ってやっているんだ…身の程を弁えろ…』
冷徹な声…角付きの黒い兜越しに見える目からは真っ赤なオーラが吹き出している。
「ひっ…!?」
ドミネイトも只ならぬ気配を感じ身体を縮み上がらせる。
完全にシェイドの気迫に押されてしまっていた。
『フン…いいだろう…お望み通りエターニアに復讐させてやる…こっちへ来い…』
「あっ…ああ」
先程までの勢いは何処へやら、ビクビクとシェイドとその一団の後を付いて行く。
古城の外まで移動した彼らの目の前には山の斜面を抉って造られたと思しき巨大な扉があった。
仰け反らなければ天辺が見えない程の石造りの重厚な大扉…ここまで大きいと人の力で開く事はまず不可能であろう。
「ここは…」
空間転移魔法で連れて来られたドミネイトはこの巨大な扉は元より、古城の外の景色を見るのは初めてだった。
『ドミネイト殿…この扉は何故ここまで巨大だと思う?』
「そっ、それは…この中に例の巨大戦車があるから…でしょうか?」
恐る恐る受け答えをするドミネイト…つい言葉使いも丁寧なものになってしまう。
『半分当たりだ…しかしそれだけではない、巨大戦車『災厄の日』は一度動き出せば他の物を寄せ付けない程の強大な戦力だが停止状態では無防備なのだよ…だからこの扉は防護壁の役割もしているのさ…おまけに魔法を無力化する特別な素材で出来ているので純粋に強い力で無ければ開く事すら敵わない』
「でっ、では我々にも開けられないのでは…?」
『フッ、その心配は無用…ルビー、頼む』
『はい…承りましたわ』
紅いワンピースの少女、ルビーの身体のあちこちが一斉に蓋を開ける。
中から機械的な部品や装甲が出て来てそれが組み合わさり一気に巨大な身体になっていく…程なくして紅くて巨大な『絶望の巨人』が姿を現わした。
「ひっ…ひゃあああ!!!」
あまりの出来事に仰天し腰を抜かすドミネイト。
地面に尻もちを付き、只々巨人化したルビーを見上げていた。
しかしそんな事は意に介さず、ルビーは扉に正対し両腕で扉を左右に引っぱり始めた。
やがて石と金属が擦れる様な鈍い音を立ててゆっくりと扉が開いていく。
開いた中は山をくり抜いて造られた巨大な部屋になっているようだ。
但し直線的で整った造りは人為的なものである証拠だ。
そしてその奥には巨大な何かが存在しているのが分かる…陽の光が差し込み徐々にその姿が明らかになる。
『見よ!!これが我らが決戦兵器『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』だ!!』
茶褐色の角ばった巨体には左右に四本づつの甲殻類を思わせる長い脚が生えており、上部には人が立って中を移動できそうな程極太で長大な大砲が載っている。
本体部前方の、円錐を寝かせた様に飛び出た部位の側面には目付きの悪い三白眼とギザギザの歯が並んだ口…まるでサメの様なペイントがされている…ノーズアートとでも言うべきなのか。
姿かたちはどちらかというと滑稽な部類に入るが問題はその巨大さだ。
この巨体が脚をワサワサと動かしながら迫ってくる様は想像するだけでぞっとする。
「おおっ…!!これが遥か昔、数多の人間を葬ったと言われる古代魔導兵器…これさえあればエターニアなど恐るるに足らぬ…」
感嘆と恍惚の表情を浮かべ目の色が変わるドミネイト。
この大扉が開かれたのは二千年前の大戦以来なのでシェイド一味も『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』を見るのはこれが初めてだ。
声こそ出さなかったが皆一様にその姿に見入っていた。
シェイド達とドミネイトは備え付けの階段を使って『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』の本体部の上に乗った。
シェイドが装甲の一部に触れるとそこから放射状に光が這い回り装甲が跳ね上がり、やがて人が入れる位の空間が開いた。
しかしその空間は薄暗く、足元には緑の蛍光色の液体に満たされ、それは鈍く光っていた。
「どうなっておるのだ…これでは乗り込めないではないか…あまりに古くて壊れているのではないのか?」
中に顔を突っ込んでドミネイトが悪態を吐く。
『いやいやこれで良い、聞いていた通りだよ…ドミネイト殿、この『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』が何をもって起動するか分かるか?』
「いや、皆目見当もつかぬが…」
『欲深い人間の魂だよ…支配欲、出世欲、食欲、性欲…何でも良い、より執着心を持つ強欲な人間を捧げる事でこの『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』は起動する…』
「ほう、それは興味深い…うん!?ぷあっ!?何をする!?」
突然背中を押されたドミネイトは戦車内に満たされた液体の中に落ちてしまった。
『あなたがその起動役となるのですよ復讐欲に囚われた老害め…』
「貴様シェイド!!話が違うぞ!!儂にエターニアに対して復讐させてくれると言うのは嘘だったのか!?」
ジタバタと液体の中でもがくドミネイトを見下しシェイドは言う。
『嘘…?いや何も間違っちゃいませんよ…あなたの身体はその液体の中で溶けていきやがて『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』の動力となる…言わばあなたがこの戦車その元言っても過言ではない…その力を以てエターニアを滅ぼせればそれで良いじゃないですか…』
「おのれ…!!ガボッ!!謀りおったな!!ゴボッ!!」
『やれやれ、最期にもう一度チャンスを上げたんだ…感謝して欲しい位ですよ…』
何の感情も無い淡々とした口調…やがてドミネイトの姿は溶けて消え失せ、液体の中には彼が着ていた衣服だけが漂っていた。
『さあ古代の偉大なる戦の王よ!!その力を以て今一度世界を蹂躙したまえ!!』
ガオオオオオンンンン……!!!
シェイドの口上に呼応するかの様にまるで雄叫びの機械音を発し『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』が身体を持ち上げ始める。
『リサ、お前にこの『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』の制御装置を預ける…後は任せるぞ…俺はマウイマウイに行く…』
シェイドはリサの掌に拳大の青く光る石を渡してきた。
「はい…お任せを…あなた様のご武運を祈っています」
『うむ…お互いにな…』
そう言い残し、シェイドはアークライトと共に空間移動魔法でこの場から姿を消した。
「凄い…」
リサは背筋に冷たい物を感じた…『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』が止まっている時に下から見上げていた時と起動している今とでは感じる禍々しさが桁違いなのだ。
『こりゃあいい、もうシャルロットなんて出来損ない勇者なんぞ放っておいてこいつで世界を滅ぼしちまえばいいんだ』
「シェイド様にはシェイド様のお考えがあるのよ…私達は指示通り動いていればいいの…あんたもそろそろ準備を始めな!!」
『へいへい、分かったよ、おっかねえな…』
軽口をたたくグリムを制し『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』を移動させるリサ。
グリムはいつの間にか姿が消えていた。
「ふっ…ん」
制御石に意識を集中すると遠くの景色が見えてきた。
『災厄の日』の標準装置の映像が直接頭の中に流れ込んでくる仕組みなのだ。
(ウフフ…丸見えね…エターニアも手に取れる様だわ…)
リサの視界には既にエターニア城が入っていた。
『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』のあるここヴェルザークからエターニアまでは馬車で五日は掛かる距離だ。
「仰角を取れ!!」
リサに呼応して『災厄の日』の巨大砲がゆっきりと起き上がっていく。
そしてリサの視界にある標準の十字の中心がエターニア城と重なった。
「標準良し!!撃てーーー!!」
号令を合図に砲身に魔力が集中し放たれた。
それは一条の光の束になり突き進む。
放物線を描き狙う先にはエターニア城がしっかりと捉えられていた。
比較的機構の安定した南部と寒冷で積雪の多い北部に別れる山岳地帯だ。
そしてその北部の山林深くの古城にドミネイト皇帝は居た。
「ええい!!シェイドは何をやっている!!この儂をいつまでこんな所に閉じ込めておくつもりだ!!」
癇癪を起しテーブルを蹴とばす。
『まあまあそう言わず、敵の出方が思いの外、もたついていたのでね…』
「貴様…シェイド!!いつの間に!?」
ドミネイトの後ろにはシェイド以下、アークライト、グリム、リサ、ルビーが立っていた。
「これは丁度良い…いつになったら儂にエターニアへの雪辱を|濯がせてくれるのだ!?もうかれこれ十日は経つぞ!!」
相変わらず尊大な態度を取るドミネイト…しかしいつもなら物腰柔らかく対応するシェイドも今日ばかりは違った。
『今日の俺はすこぶる機嫌が悪い…それはもう俺の機嫌を損ねる者を根こそぎブチ殺したいほどにな…それに世界的なお尋ね者となった貴様を匿ってやっているんだ…身の程を弁えろ…』
冷徹な声…角付きの黒い兜越しに見える目からは真っ赤なオーラが吹き出している。
「ひっ…!?」
ドミネイトも只ならぬ気配を感じ身体を縮み上がらせる。
完全にシェイドの気迫に押されてしまっていた。
『フン…いいだろう…お望み通りエターニアに復讐させてやる…こっちへ来い…』
「あっ…ああ」
先程までの勢いは何処へやら、ビクビクとシェイドとその一団の後を付いて行く。
古城の外まで移動した彼らの目の前には山の斜面を抉って造られたと思しき巨大な扉があった。
仰け反らなければ天辺が見えない程の石造りの重厚な大扉…ここまで大きいと人の力で開く事はまず不可能であろう。
「ここは…」
空間転移魔法で連れて来られたドミネイトはこの巨大な扉は元より、古城の外の景色を見るのは初めてだった。
『ドミネイト殿…この扉は何故ここまで巨大だと思う?』
「そっ、それは…この中に例の巨大戦車があるから…でしょうか?」
恐る恐る受け答えをするドミネイト…つい言葉使いも丁寧なものになってしまう。
『半分当たりだ…しかしそれだけではない、巨大戦車『災厄の日』は一度動き出せば他の物を寄せ付けない程の強大な戦力だが停止状態では無防備なのだよ…だからこの扉は防護壁の役割もしているのさ…おまけに魔法を無力化する特別な素材で出来ているので純粋に強い力で無ければ開く事すら敵わない』
「でっ、では我々にも開けられないのでは…?」
『フッ、その心配は無用…ルビー、頼む』
『はい…承りましたわ』
紅いワンピースの少女、ルビーの身体のあちこちが一斉に蓋を開ける。
中から機械的な部品や装甲が出て来てそれが組み合わさり一気に巨大な身体になっていく…程なくして紅くて巨大な『絶望の巨人』が姿を現わした。
「ひっ…ひゃあああ!!!」
あまりの出来事に仰天し腰を抜かすドミネイト。
地面に尻もちを付き、只々巨人化したルビーを見上げていた。
しかしそんな事は意に介さず、ルビーは扉に正対し両腕で扉を左右に引っぱり始めた。
やがて石と金属が擦れる様な鈍い音を立ててゆっくりと扉が開いていく。
開いた中は山をくり抜いて造られた巨大な部屋になっているようだ。
但し直線的で整った造りは人為的なものである証拠だ。
そしてその奥には巨大な何かが存在しているのが分かる…陽の光が差し込み徐々にその姿が明らかになる。
『見よ!!これが我らが決戦兵器『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』だ!!』
茶褐色の角ばった巨体には左右に四本づつの甲殻類を思わせる長い脚が生えており、上部には人が立って中を移動できそうな程極太で長大な大砲が載っている。
本体部前方の、円錐を寝かせた様に飛び出た部位の側面には目付きの悪い三白眼とギザギザの歯が並んだ口…まるでサメの様なペイントがされている…ノーズアートとでも言うべきなのか。
姿かたちはどちらかというと滑稽な部類に入るが問題はその巨大さだ。
この巨体が脚をワサワサと動かしながら迫ってくる様は想像するだけでぞっとする。
「おおっ…!!これが遥か昔、数多の人間を葬ったと言われる古代魔導兵器…これさえあればエターニアなど恐るるに足らぬ…」
感嘆と恍惚の表情を浮かべ目の色が変わるドミネイト。
この大扉が開かれたのは二千年前の大戦以来なのでシェイド一味も『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』を見るのはこれが初めてだ。
声こそ出さなかったが皆一様にその姿に見入っていた。
シェイド達とドミネイトは備え付けの階段を使って『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』の本体部の上に乗った。
シェイドが装甲の一部に触れるとそこから放射状に光が這い回り装甲が跳ね上がり、やがて人が入れる位の空間が開いた。
しかしその空間は薄暗く、足元には緑の蛍光色の液体に満たされ、それは鈍く光っていた。
「どうなっておるのだ…これでは乗り込めないではないか…あまりに古くて壊れているのではないのか?」
中に顔を突っ込んでドミネイトが悪態を吐く。
『いやいやこれで良い、聞いていた通りだよ…ドミネイト殿、この『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』が何をもって起動するか分かるか?』
「いや、皆目見当もつかぬが…」
『欲深い人間の魂だよ…支配欲、出世欲、食欲、性欲…何でも良い、より執着心を持つ強欲な人間を捧げる事でこの『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』は起動する…』
「ほう、それは興味深い…うん!?ぷあっ!?何をする!?」
突然背中を押されたドミネイトは戦車内に満たされた液体の中に落ちてしまった。
『あなたがその起動役となるのですよ復讐欲に囚われた老害め…』
「貴様シェイド!!話が違うぞ!!儂にエターニアに対して復讐させてくれると言うのは嘘だったのか!?」
ジタバタと液体の中でもがくドミネイトを見下しシェイドは言う。
『嘘…?いや何も間違っちゃいませんよ…あなたの身体はその液体の中で溶けていきやがて『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』の動力となる…言わばあなたがこの戦車その元言っても過言ではない…その力を以てエターニアを滅ぼせればそれで良いじゃないですか…』
「おのれ…!!ガボッ!!謀りおったな!!ゴボッ!!」
『やれやれ、最期にもう一度チャンスを上げたんだ…感謝して欲しい位ですよ…』
何の感情も無い淡々とした口調…やがてドミネイトの姿は溶けて消え失せ、液体の中には彼が着ていた衣服だけが漂っていた。
『さあ古代の偉大なる戦の王よ!!その力を以て今一度世界を蹂躙したまえ!!』
ガオオオオオンンンン……!!!
シェイドの口上に呼応するかの様にまるで雄叫びの機械音を発し『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』が身体を持ち上げ始める。
『リサ、お前にこの『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』の制御装置を預ける…後は任せるぞ…俺はマウイマウイに行く…』
シェイドはリサの掌に拳大の青く光る石を渡してきた。
「はい…お任せを…あなた様のご武運を祈っています」
『うむ…お互いにな…』
そう言い残し、シェイドはアークライトと共に空間移動魔法でこの場から姿を消した。
「凄い…」
リサは背筋に冷たい物を感じた…『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』が止まっている時に下から見上げていた時と起動している今とでは感じる禍々しさが桁違いなのだ。
『こりゃあいい、もうシャルロットなんて出来損ない勇者なんぞ放っておいてこいつで世界を滅ぼしちまえばいいんだ』
「シェイド様にはシェイド様のお考えがあるのよ…私達は指示通り動いていればいいの…あんたもそろそろ準備を始めな!!」
『へいへい、分かったよ、おっかねえな…』
軽口をたたくグリムを制し『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』を移動させるリサ。
グリムはいつの間にか姿が消えていた。
「ふっ…ん」
制御石に意識を集中すると遠くの景色が見えてきた。
『災厄の日』の標準装置の映像が直接頭の中に流れ込んでくる仕組みなのだ。
(ウフフ…丸見えね…エターニアも手に取れる様だわ…)
リサの視界には既にエターニア城が入っていた。
『災厄の日《ドゥームズ・デイ》』のあるここヴェルザークからエターニアまでは馬車で五日は掛かる距離だ。
「仰角を取れ!!」
リサに呼応して『災厄の日』の巨大砲がゆっきりと起き上がっていく。
そしてリサの視界にある標準の十字の中心がエターニア城と重なった。
「標準良し!!撃てーーー!!」
号令を合図に砲身に魔力が集中し放たれた。
それは一条の光の束になり突き進む。
放物線を描き狙う先にはエターニア城がしっかりと捉えられていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる