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第11章
3 亮弥の苦悩①
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はっきり言って、優子さんの話は俺にとって唐突なことだらけで、ついていくのがやっとだった。
でも細かいことはさておき、優子さんがこれから生き方を大きく変えようとしていること、そしてその方向性が「食」であるということは、かなり意外ではあったものの、理解した。
ただ、その転換の幅が想像を遥かに超えて大きかったから、さすがの俺も、本当に大丈夫なのだろうかと少し不安になった。
「私、変なこと言っちゃってる……?」
優子さんは口元を指で押さえながら、上目遣いで俺を見る。
「いっ、いや……。変じゃないと思う。でも俺の頭がついていけてない部分はあるかもしれない。そのさ、お店をやることで、人の食生活を変えることってできるの?」
「どうかな? やってみなきゃわからないけど」
優子さんは明るく笑った後、前を見据えて、真剣な顔になった。
「でも今のままではダメだと思う。現状を変えたい。無意識の食事の偏りから生まれる無駄な苦しみを無くしたい。そういう意味では、信念を持ってる。需要もあると思う。健康不安のある人、美容意識の高い人、ベジタリアン、ビーガン、外国人も含めて」
「外国人……」
「日本は菜食文化がすごく遅れてるんだよね。ベジタリアン向けのお店も、ベジタリアンメニューを置いてるお店もすごく少ない。それに、専門店でもメニューが定番化していたり、もしくは高級で普段使いはできなかったり……。私が目指すのはそういうのじゃなくて、普通のごはんが普通に出てくる菜食料理屋なの。ほら、この前亮弥くんに食べてもらったポテトコロッケのごはんあったでしょ、ああいう……」
「ああ、あれ! あれ菜食料理!」
まさか自分が知らず知らず菜食料理を食べていたとは、気づかなかった。
たしかにあの日は、肉も魚も無いって、優子さん言ったんだっけ。
「あれだったら全然アリ。あのごはん、美味しかったんだよなぁ。つか食べた後、なんかいつもより体が楽だったっていうか、軽かったっていうか……」
「え、亮弥くんすごい」
「え、なんで? すごいのは優子さんでしょ」
「一回食べただけで違いに気づけるのすごいよ。でも良かった、あれ、すごくドキドキしながら出したんだよね。本気の菜食料理を誰かに食べさせるの初めてだったから、マズいって言われたらどうしようって……材料も限られてたし……」
「全っ然そんなふうに見えなかった」
「あはは、本当は作ってる時からドキドキっていうか、ビクビクしてた」
そんな空気を全く感じさせなかった優子さんは、平静を装う天才だと思う。
「和食って、鰹だしさえ入れなければ菜食にできる料理、多いんだよね。パスタとかも菜食でいくらでも作れるし、出来そうなメニューはジャンル不問で出していきたいかな。野菜中心だからといってサラダがドンッと出てくるんじゃなく、あくまでも動物性のものを使ってないだけの普通のごはん。だけど栄養豊富で体のためになる食事、みたいな。目指すのはそういう感じ。あ、ニンニクやネギ類も入れないんだった」
「え、ニンニクとかもダメなの? 野菜なのに……」
「うん、五葷って言って、ベジタリアンの人は食べないほうがいいんだよね。使っちゃってるお店多いけど……」
「そうなんだ」
「例えばさ、もともと菜食じゃないお客さんが十人常連さんになってくれて、一日一食だけ菜食料理に置き換えることができたら、その十人の健康に少なからず資することはできるよね。最初はそういう小さいところからでいいの。うちの店を選択肢に入れることで、知らず知らず食の質を上げられる、みたいに、できるだけボーダレスに変化を与えられたらいいなって。だからベジタリアン向けっていう境界を作らない、ハードルを上げない、普通のごはん屋さん」
「なんか、良さそう」
そういうお店が出来たら、俺も食べに行きたい気がするし。
何より、今こうして話している優子さんがすごく嬉しそうで楽しそうで、本当にやりたいんだなっていうのが伝わってくる。
ちゃんとビジョンがあるみたいだし、きっと優子さんならできるだろう。
「私、実はもう何年も、家では菜食料理しか作ってなくて……、だから、レシピはたくさんあるんだよね。いろいろ研究してお店レベルの味に仕上げてるものもあるし……」
「あれっ。じゃあ俺、無理させちゃってた……?」
俺と過ごす日は、優子さんはいつも普通に肉や魚を使っている。
「あ、ううん、隔週くらいなら全然……」
優子さんは慌てて手を振った。その後、少しためらいがちに続けた。
「ただ、動物性の料理の回数が増えるとしんどいなって気持ちは正直あって、それが亮弥くんと一緒に住むのを躊躇する理由の一つでもある。今まで黙ってて、ごめんね」
そうだったのか……。
自分が予想してた以外にも理由があったことに、俺は多少なりともショックを受けた。
と同時に、聞かせてもらえたことに心底安堵してもいた。
「そんなの、全然言ってくれればいいのに。つか俺、たぶんそういう健康的なごはん、けっこうイケるほうだと思う」
「そ、そう?」
「うん。俺の母親、すごく美意識高かったから、けっこう健康食みたいな感じで育ってはいるんだよね。普通に牛乳じゃなくて豆乳で育ったし」
「え、そうなの!? お母さん……」
優子さんは目を輝かせた。
「だから優子さん家も豆乳なんだなって密かに思ってた。他にも、雑穀米とか、なんだろう……あんまりわからないけど、いろいろ買ってきて試してたよ。あ、豆腐ハンバーグとかもよく出たな」
「え、お母さんすてき……」
まさかの母親との思いがけないシンクロに、これは結婚する上で何かと有利かもしれないと、内心小さくガッツポーズする。
「やー、まー、だから、母に今の食生活バレたら怒られるだろうなって不安もあったりして……。まあ実際俺も、良くないなって気持ちもあるし」
「ほんと? それじゃ亮弥くん、毎日菜食料理でも平気?」
「優子さんのごはんなら、美味しいから全然アリだと思う。あっでも、優子さんのハンバーグとかも美味しいから、全く食べられないのはちょっと残念だけど……」
「そっか。じゃあそこは妥協点を探ろう」
優子さんはそう言って軽く頷いた。
それは、俺と一緒に住む方向で考えてくれるってこと――?
聞きたかったが、違うと言われたら凹むと思うと、確認する勇気は出なかった。
とにかく俺は俺で、優子さんと暮らせるように、勤務時間を削減することから始めていかなければ。話はそれからだ。
「それで、仕事辞めたらすぐに開業するつもりなの?」
「ううん。今はまだド素人だから、とりあえず飲食業界に入るところからかな。パートタイムでもいいから、どこか手頃なお店で雇ってもらって、業務の流れとかを学びたいなーって思ってる。それやりながら、自分の店のアイデアを固めていって……」
なるほど。たしかに、未経験でいきなり始めるのは無駄も多そうだし、リスクも高いしな。
「あー……、でも一つだけ迷ってることがあって」
「なに?」
「私、開業する時は実家に戻って地元でやろうと思ってたんだよねぇ。両親も高齢だし。将来的には事業を拡大するかもしれないけど、できるだけ拠点は親元に近い所のほうがいいのかなって……」
それを聞いて、俺はなんとなく悪い予感がした。
「優子さんの実家って、どこなの?」
「あれ、言ってなかったっけ? 館山」
「たっ……」
たてやま?
って、どこ!?
でも細かいことはさておき、優子さんがこれから生き方を大きく変えようとしていること、そしてその方向性が「食」であるということは、かなり意外ではあったものの、理解した。
ただ、その転換の幅が想像を遥かに超えて大きかったから、さすがの俺も、本当に大丈夫なのだろうかと少し不安になった。
「私、変なこと言っちゃってる……?」
優子さんは口元を指で押さえながら、上目遣いで俺を見る。
「いっ、いや……。変じゃないと思う。でも俺の頭がついていけてない部分はあるかもしれない。そのさ、お店をやることで、人の食生活を変えることってできるの?」
「どうかな? やってみなきゃわからないけど」
優子さんは明るく笑った後、前を見据えて、真剣な顔になった。
「でも今のままではダメだと思う。現状を変えたい。無意識の食事の偏りから生まれる無駄な苦しみを無くしたい。そういう意味では、信念を持ってる。需要もあると思う。健康不安のある人、美容意識の高い人、ベジタリアン、ビーガン、外国人も含めて」
「外国人……」
「日本は菜食文化がすごく遅れてるんだよね。ベジタリアン向けのお店も、ベジタリアンメニューを置いてるお店もすごく少ない。それに、専門店でもメニューが定番化していたり、もしくは高級で普段使いはできなかったり……。私が目指すのはそういうのじゃなくて、普通のごはんが普通に出てくる菜食料理屋なの。ほら、この前亮弥くんに食べてもらったポテトコロッケのごはんあったでしょ、ああいう……」
「ああ、あれ! あれ菜食料理!」
まさか自分が知らず知らず菜食料理を食べていたとは、気づかなかった。
たしかにあの日は、肉も魚も無いって、優子さん言ったんだっけ。
「あれだったら全然アリ。あのごはん、美味しかったんだよなぁ。つか食べた後、なんかいつもより体が楽だったっていうか、軽かったっていうか……」
「え、亮弥くんすごい」
「え、なんで? すごいのは優子さんでしょ」
「一回食べただけで違いに気づけるのすごいよ。でも良かった、あれ、すごくドキドキしながら出したんだよね。本気の菜食料理を誰かに食べさせるの初めてだったから、マズいって言われたらどうしようって……材料も限られてたし……」
「全っ然そんなふうに見えなかった」
「あはは、本当は作ってる時からドキドキっていうか、ビクビクしてた」
そんな空気を全く感じさせなかった優子さんは、平静を装う天才だと思う。
「和食って、鰹だしさえ入れなければ菜食にできる料理、多いんだよね。パスタとかも菜食でいくらでも作れるし、出来そうなメニューはジャンル不問で出していきたいかな。野菜中心だからといってサラダがドンッと出てくるんじゃなく、あくまでも動物性のものを使ってないだけの普通のごはん。だけど栄養豊富で体のためになる食事、みたいな。目指すのはそういう感じ。あ、ニンニクやネギ類も入れないんだった」
「え、ニンニクとかもダメなの? 野菜なのに……」
「うん、五葷って言って、ベジタリアンの人は食べないほうがいいんだよね。使っちゃってるお店多いけど……」
「そうなんだ」
「例えばさ、もともと菜食じゃないお客さんが十人常連さんになってくれて、一日一食だけ菜食料理に置き換えることができたら、その十人の健康に少なからず資することはできるよね。最初はそういう小さいところからでいいの。うちの店を選択肢に入れることで、知らず知らず食の質を上げられる、みたいに、できるだけボーダレスに変化を与えられたらいいなって。だからベジタリアン向けっていう境界を作らない、ハードルを上げない、普通のごはん屋さん」
「なんか、良さそう」
そういうお店が出来たら、俺も食べに行きたい気がするし。
何より、今こうして話している優子さんがすごく嬉しそうで楽しそうで、本当にやりたいんだなっていうのが伝わってくる。
ちゃんとビジョンがあるみたいだし、きっと優子さんならできるだろう。
「私、実はもう何年も、家では菜食料理しか作ってなくて……、だから、レシピはたくさんあるんだよね。いろいろ研究してお店レベルの味に仕上げてるものもあるし……」
「あれっ。じゃあ俺、無理させちゃってた……?」
俺と過ごす日は、優子さんはいつも普通に肉や魚を使っている。
「あ、ううん、隔週くらいなら全然……」
優子さんは慌てて手を振った。その後、少しためらいがちに続けた。
「ただ、動物性の料理の回数が増えるとしんどいなって気持ちは正直あって、それが亮弥くんと一緒に住むのを躊躇する理由の一つでもある。今まで黙ってて、ごめんね」
そうだったのか……。
自分が予想してた以外にも理由があったことに、俺は多少なりともショックを受けた。
と同時に、聞かせてもらえたことに心底安堵してもいた。
「そんなの、全然言ってくれればいいのに。つか俺、たぶんそういう健康的なごはん、けっこうイケるほうだと思う」
「そ、そう?」
「うん。俺の母親、すごく美意識高かったから、けっこう健康食みたいな感じで育ってはいるんだよね。普通に牛乳じゃなくて豆乳で育ったし」
「え、そうなの!? お母さん……」
優子さんは目を輝かせた。
「だから優子さん家も豆乳なんだなって密かに思ってた。他にも、雑穀米とか、なんだろう……あんまりわからないけど、いろいろ買ってきて試してたよ。あ、豆腐ハンバーグとかもよく出たな」
「え、お母さんすてき……」
まさかの母親との思いがけないシンクロに、これは結婚する上で何かと有利かもしれないと、内心小さくガッツポーズする。
「やー、まー、だから、母に今の食生活バレたら怒られるだろうなって不安もあったりして……。まあ実際俺も、良くないなって気持ちもあるし」
「ほんと? それじゃ亮弥くん、毎日菜食料理でも平気?」
「優子さんのごはんなら、美味しいから全然アリだと思う。あっでも、優子さんのハンバーグとかも美味しいから、全く食べられないのはちょっと残念だけど……」
「そっか。じゃあそこは妥協点を探ろう」
優子さんはそう言って軽く頷いた。
それは、俺と一緒に住む方向で考えてくれるってこと――?
聞きたかったが、違うと言われたら凹むと思うと、確認する勇気は出なかった。
とにかく俺は俺で、優子さんと暮らせるように、勤務時間を削減することから始めていかなければ。話はそれからだ。
「それで、仕事辞めたらすぐに開業するつもりなの?」
「ううん。今はまだド素人だから、とりあえず飲食業界に入るところからかな。パートタイムでもいいから、どこか手頃なお店で雇ってもらって、業務の流れとかを学びたいなーって思ってる。それやりながら、自分の店のアイデアを固めていって……」
なるほど。たしかに、未経験でいきなり始めるのは無駄も多そうだし、リスクも高いしな。
「あー……、でも一つだけ迷ってることがあって」
「なに?」
「私、開業する時は実家に戻って地元でやろうと思ってたんだよねぇ。両親も高齢だし。将来的には事業を拡大するかもしれないけど、できるだけ拠点は親元に近い所のほうがいいのかなって……」
それを聞いて、俺はなんとなく悪い予感がした。
「優子さんの実家って、どこなの?」
「あれ、言ってなかったっけ? 館山」
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