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第7章
4 フレンチディナー⑤
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人気のない二天門をくぐって境内に入ると、右手に浅草神社がある。
これは浅草寺とは別物で、隣合わせになっている。
優子さんによると、浅草神社には、浅草寺の御神体の観音像を見つけた漁師二人と、それを観音像と判別した人の三人が祀られているらしい。
浅草寺、つまり仏教の御神体を見つけた人達が、浅草神社、つまり神道の神様として祀られているというのが、なんとも不思議な感じがして、この折衷ぶりがちょっと面白い。
浅草神社の向こうには、煌々とライトアップされた浅草寺の本堂がある。
柔らかな光が照らし出す朱色が美しく、視界いっぱいに迫り来るようで、ついつい圧倒されてしまった。
「きれいだね……」
隣で本堂を見上げる優子さんが、感嘆のため息とともに言った。
「なかなか夜に一人で出歩けないから、ここまでは来れないんだよね。雷門の辺りはよく通るんだけど」
「昼間もいいけど、夜もいいね」
手水舎を回って本堂の正面から仲見世の方へ足を向けると、本堂、五重塔、宝蔵門に囲まれた贅沢なエリアがある。
そこを抜けて、提灯の下がった宝蔵門をくぐると、昼間と打って変わって人のいない、白く照らされた仲見世が遠く雷門まで続いている。
「ね、亮弥くん、写真撮ってあげる」
突然優子さんが提案してきた。
俺の返事を待たずにバッグからスマホを取り出し、
「仲見世の光が当たるとこで、宝蔵門をバックに撮るから」
と、グイグイ俺の手を引いていく。
「え、もしかして俺一人で写るの? 恥ずかしいんだけど……」
「亮弥くんは普通に佇んでてくれたらいいから。私がカッコ良く撮るから」
「佇むってなに」
「ちょっとここに立ってて」
優子さんは俺を置いて、仲見世の端から二軒目くらいまで下がり、スマホを構えながらもう少し近づいてきて、位置を決めたようだ。
「こっち見なくていいから、一人で歩いてるつもりで、足元見たり、あっちのほう見上げたりしてみて。普通でいいから。いつもの亮弥くんでいいから」
そう言われても、すごく恥ずかしい。
「めっちゃ絵になる」
優子さんはそう言いながら、シャッター音を響かせた。
仕方ないから、コートのポケットに手を突っ込んで、しばらくそれっぽくウロウロしてみた。
シャッター音が続く。
「超かっこいい」
そう言われて、ちょっと笑ってしまった。
「たくさん撮れたよ!」
優子さんは嬉しそうにスマホの画面を見せてきた。
朱色と影のコントラストが効いた宝蔵門をバックに、フラフラとしている俺がコマ送りのように撮られ、次第に近くなって顔がハッキリわかるようになった。
「いい男でしょ」
「うーん……」
自分では普段見ない角度だから、なんとなくしっくりこない。
「優子さんが良いなら良いけど」
「えっ、気に入らないの? こんなにかっこいいのに」
そう言ってスマホをスワイプする優子さん。
気に入らないわけではないが、何を持って良し悪しを判断すればいいかが、ちょっとよくわからない。
「これとさっきのお店の写真、亮弥くんにも送っとくね」
「うん」
優子さんがスマホを操作すると、俺のスマホがポケットの中で震えた。
「ねぇ、亮弥くんってさぁ、モデルとかしようと思ったことないの?」
「あー、俺は無いな……。周りに"モデルやるには背が残念"って言われることはよくあったけど」
「えー、でも亮弥くん一七〇センチくらいでしょ? アイドルでもそのくらいの人いっぱいいるのにね」
「モデルはやっぱり背が高くないとダメなんじゃないかな。全体のバランスがカッコ良くなきゃ」
「充分かっこいいのになぁ」
「エッ、モデルやってて欲しかった?」
俺はちょっと身構えながら聞いた。
優子さんが俺にそこまで露骨な外見売りを求めるのは意外だったからだ。
すると優子さんは慌てて手を振った。
「ううん、そうじゃないけど、この綺麗な顔が記録に残らないのがもったいないなーって思って」
「え、どういうこと?」
俺達は仲見世を雷門に向かって歩き始めた。
「私みたいに四十とかになるとさ、もうどうがんばったって自分のピークって過ぎてるでしょ。人生を振り返った時、一番きれいだった時とか、輝いてた時が、何も形に残ってないのね。それでホラ、芸能人とか見てるとさ、若い頃の綺麗な写真がたくさん残ってるのが、羨ましいなぁとか思っちゃって」
「わかるような、わからないような」
「亮弥くん見てたら、形に残してあげたいなぁって、思っちゃうんだよね……。せっかく今、こんなに美しい状態で私の前にいるんだから」
「わかるような、わからないような」
「二度言う?」
優子さんは笑った。
「モデルとか、それこそアイドルとかだったらたくさん写真が残るのに、一般人だから残らないなんて、本当にもったいないなって、そんなこと思っちゃっただけ」
「あー……。なるほど。うん」
つまり優子さんは、俺をアイドルやモデルと同等に見ているわけだ。
自分は「私がモテると思うのは亮弥くんの勘違い」とか言いながら、優子さんだって俺の顔をまあまあ勘違いしている。
俺はあくまで一般人だからこそ、「ぽく」見えるのだ。芸能人になったら全然目立たないだろう。
なぜなら、生まれ持った顔の造形以外に人を惹きつける魅力も才能も無いからだ。
「俳優さんとかも考えたこと無かったの?」
「無いよ。絶対ムリだから。演技とか壊滅的にできないし。それに、仮に一七〇センチでモデルになれたとしても、俺はムリ。カメラ向けられて自分でポーズキメるとか、絶対ムリ」
「そう? 素材が良いからそのままで良いのになぁ~」
「それじゃ、優子さんできる?」
「私はムリ。自分に自信もないし」
「でしょ? 俺も同じなの! 一般人でいいの!」
「そっかぁ。でも、亮弥くんが有名人だったら私になんて見向きもしてくれなかっただろうから、有名人じゃなくてよかった」
「で、でしょ……」
なんか優子さん、言うことがちょっと変な気がするんだけど、これやっぱり酔っ払ってる……?
それとも、これが本音??
「それじゃ、私にたまに亮弥くんの写真撮らせて。私が亮弥くんの美しさを残すから」
「の、残してどうするの?」
「あはは、わからない。写真集でもつくる?」
優子さんは楽しそうに笑った。
やっぱり変だ。酔ってる。
そうか、優子さんてシャンパンとワイン二、三杯で酔うんだな。覚えておこう……。
「ね、亮弥くん……」
「何?」
コツっ、コツっ、と、優子さんの軽快なヒールの音が響いている。
「私がカッコ良く撮ってあげるから、ずっと私だけの亮弥くんでいてね……」
ドクッと心臓が音を立てた。
今、なんて言った……?
ぴったりくっついて隣を歩く優子さんに視線を落としてみたけど、こちらを向く気配はない。
口元は少し微笑んでいるように見える。
「もっ、もちろん……!」
聞き間違いかもと思いつつ、俺は急いで返事をした。
「ふふ、よかった。あー、空気が冷たくて気持ちいいね」
雷門が近くなり、ちらほらと人が増えてきた。
その人達のまばらな声と、道路を行き交う車の音が、自然な風景として耳に伝わり始めている。
優子さんは俺の腕にぎゅっと抱きつくように寄り添っている。
"ずっと私だけの亮弥くんでいて"
酔っ払ってるからでもいい。
それが優子さんの本音に違いない。
そうじゃなきゃ、優子さんからそんな言葉が出るわけない。
覚えておこう。
この先もしうまくいかない時が来ても、この言葉だけは絶対に忘れずにいようと、俺は心に誓った。
その夜、優子さんがシャワーを浴びている間に、ル・ピュールで撮ってもらった写真を改めて見てみた。
白い螺旋階段に並ぶ、いつもよりオシャレした俺と優子さんは、自分で言うのもなんだけど、かなりイケててお似合いだった。
これが結婚式のタキシードとドレスだったら最高に絵になるな、と頬を緩ませながら、自分のきれいだった頃は何も残っていないという優子さんの言葉を思い出し、少しでも早く結婚して、美しいドレス姿のアルバムを作ってあげたいな、と俺はぼんやりと考えていた。
これは浅草寺とは別物で、隣合わせになっている。
優子さんによると、浅草神社には、浅草寺の御神体の観音像を見つけた漁師二人と、それを観音像と判別した人の三人が祀られているらしい。
浅草寺、つまり仏教の御神体を見つけた人達が、浅草神社、つまり神道の神様として祀られているというのが、なんとも不思議な感じがして、この折衷ぶりがちょっと面白い。
浅草神社の向こうには、煌々とライトアップされた浅草寺の本堂がある。
柔らかな光が照らし出す朱色が美しく、視界いっぱいに迫り来るようで、ついつい圧倒されてしまった。
「きれいだね……」
隣で本堂を見上げる優子さんが、感嘆のため息とともに言った。
「なかなか夜に一人で出歩けないから、ここまでは来れないんだよね。雷門の辺りはよく通るんだけど」
「昼間もいいけど、夜もいいね」
手水舎を回って本堂の正面から仲見世の方へ足を向けると、本堂、五重塔、宝蔵門に囲まれた贅沢なエリアがある。
そこを抜けて、提灯の下がった宝蔵門をくぐると、昼間と打って変わって人のいない、白く照らされた仲見世が遠く雷門まで続いている。
「ね、亮弥くん、写真撮ってあげる」
突然優子さんが提案してきた。
俺の返事を待たずにバッグからスマホを取り出し、
「仲見世の光が当たるとこで、宝蔵門をバックに撮るから」
と、グイグイ俺の手を引いていく。
「え、もしかして俺一人で写るの? 恥ずかしいんだけど……」
「亮弥くんは普通に佇んでてくれたらいいから。私がカッコ良く撮るから」
「佇むってなに」
「ちょっとここに立ってて」
優子さんは俺を置いて、仲見世の端から二軒目くらいまで下がり、スマホを構えながらもう少し近づいてきて、位置を決めたようだ。
「こっち見なくていいから、一人で歩いてるつもりで、足元見たり、あっちのほう見上げたりしてみて。普通でいいから。いつもの亮弥くんでいいから」
そう言われても、すごく恥ずかしい。
「めっちゃ絵になる」
優子さんはそう言いながら、シャッター音を響かせた。
仕方ないから、コートのポケットに手を突っ込んで、しばらくそれっぽくウロウロしてみた。
シャッター音が続く。
「超かっこいい」
そう言われて、ちょっと笑ってしまった。
「たくさん撮れたよ!」
優子さんは嬉しそうにスマホの画面を見せてきた。
朱色と影のコントラストが効いた宝蔵門をバックに、フラフラとしている俺がコマ送りのように撮られ、次第に近くなって顔がハッキリわかるようになった。
「いい男でしょ」
「うーん……」
自分では普段見ない角度だから、なんとなくしっくりこない。
「優子さんが良いなら良いけど」
「えっ、気に入らないの? こんなにかっこいいのに」
そう言ってスマホをスワイプする優子さん。
気に入らないわけではないが、何を持って良し悪しを判断すればいいかが、ちょっとよくわからない。
「これとさっきのお店の写真、亮弥くんにも送っとくね」
「うん」
優子さんがスマホを操作すると、俺のスマホがポケットの中で震えた。
「ねぇ、亮弥くんってさぁ、モデルとかしようと思ったことないの?」
「あー、俺は無いな……。周りに"モデルやるには背が残念"って言われることはよくあったけど」
「えー、でも亮弥くん一七〇センチくらいでしょ? アイドルでもそのくらいの人いっぱいいるのにね」
「モデルはやっぱり背が高くないとダメなんじゃないかな。全体のバランスがカッコ良くなきゃ」
「充分かっこいいのになぁ」
「エッ、モデルやってて欲しかった?」
俺はちょっと身構えながら聞いた。
優子さんが俺にそこまで露骨な外見売りを求めるのは意外だったからだ。
すると優子さんは慌てて手を振った。
「ううん、そうじゃないけど、この綺麗な顔が記録に残らないのがもったいないなーって思って」
「え、どういうこと?」
俺達は仲見世を雷門に向かって歩き始めた。
「私みたいに四十とかになるとさ、もうどうがんばったって自分のピークって過ぎてるでしょ。人生を振り返った時、一番きれいだった時とか、輝いてた時が、何も形に残ってないのね。それでホラ、芸能人とか見てるとさ、若い頃の綺麗な写真がたくさん残ってるのが、羨ましいなぁとか思っちゃって」
「わかるような、わからないような」
「亮弥くん見てたら、形に残してあげたいなぁって、思っちゃうんだよね……。せっかく今、こんなに美しい状態で私の前にいるんだから」
「わかるような、わからないような」
「二度言う?」
優子さんは笑った。
「モデルとか、それこそアイドルとかだったらたくさん写真が残るのに、一般人だから残らないなんて、本当にもったいないなって、そんなこと思っちゃっただけ」
「あー……。なるほど。うん」
つまり優子さんは、俺をアイドルやモデルと同等に見ているわけだ。
自分は「私がモテると思うのは亮弥くんの勘違い」とか言いながら、優子さんだって俺の顔をまあまあ勘違いしている。
俺はあくまで一般人だからこそ、「ぽく」見えるのだ。芸能人になったら全然目立たないだろう。
なぜなら、生まれ持った顔の造形以外に人を惹きつける魅力も才能も無いからだ。
「俳優さんとかも考えたこと無かったの?」
「無いよ。絶対ムリだから。演技とか壊滅的にできないし。それに、仮に一七〇センチでモデルになれたとしても、俺はムリ。カメラ向けられて自分でポーズキメるとか、絶対ムリ」
「そう? 素材が良いからそのままで良いのになぁ~」
「それじゃ、優子さんできる?」
「私はムリ。自分に自信もないし」
「でしょ? 俺も同じなの! 一般人でいいの!」
「そっかぁ。でも、亮弥くんが有名人だったら私になんて見向きもしてくれなかっただろうから、有名人じゃなくてよかった」
「で、でしょ……」
なんか優子さん、言うことがちょっと変な気がするんだけど、これやっぱり酔っ払ってる……?
それとも、これが本音??
「それじゃ、私にたまに亮弥くんの写真撮らせて。私が亮弥くんの美しさを残すから」
「の、残してどうするの?」
「あはは、わからない。写真集でもつくる?」
優子さんは楽しそうに笑った。
やっぱり変だ。酔ってる。
そうか、優子さんてシャンパンとワイン二、三杯で酔うんだな。覚えておこう……。
「ね、亮弥くん……」
「何?」
コツっ、コツっ、と、優子さんの軽快なヒールの音が響いている。
「私がカッコ良く撮ってあげるから、ずっと私だけの亮弥くんでいてね……」
ドクッと心臓が音を立てた。
今、なんて言った……?
ぴったりくっついて隣を歩く優子さんに視線を落としてみたけど、こちらを向く気配はない。
口元は少し微笑んでいるように見える。
「もっ、もちろん……!」
聞き間違いかもと思いつつ、俺は急いで返事をした。
「ふふ、よかった。あー、空気が冷たくて気持ちいいね」
雷門が近くなり、ちらほらと人が増えてきた。
その人達のまばらな声と、道路を行き交う車の音が、自然な風景として耳に伝わり始めている。
優子さんは俺の腕にぎゅっと抱きつくように寄り添っている。
"ずっと私だけの亮弥くんでいて"
酔っ払ってるからでもいい。
それが優子さんの本音に違いない。
そうじゃなきゃ、優子さんからそんな言葉が出るわけない。
覚えておこう。
この先もしうまくいかない時が来ても、この言葉だけは絶対に忘れずにいようと、俺は心に誓った。
その夜、優子さんがシャワーを浴びている間に、ル・ピュールで撮ってもらった写真を改めて見てみた。
白い螺旋階段に並ぶ、いつもよりオシャレした俺と優子さんは、自分で言うのもなんだけど、かなりイケててお似合いだった。
これが結婚式のタキシードとドレスだったら最高に絵になるな、と頬を緩ませながら、自分のきれいだった頃は何も残っていないという優子さんの言葉を思い出し、少しでも早く結婚して、美しいドレス姿のアルバムを作ってあげたいな、と俺はぼんやりと考えていた。
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