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第7章
3 なんでも聞く日②
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最近のラブホテルはすごい。LEDを駆使したブルー系のライティングで、リゾート地のような異空間を作り出していた。
部屋は広く、ソファも大きく、バスルームも広い。
ビジネスホテルとは大違いのゆったりとした空間を見て、儲かっているんだな……と余計なことを考えた。
とはいえ、どことなく安っぽい家具類は、やはりラブホテルという感じだ。
ソファに並んで座り、テーブルに広げたお惣菜とケーキを和やかに平らげた後、亮弥くんは眠くなったのか、姿勢を崩してこちらに寄りかかってきた。
私は手に持っていた缶チューハイをこぼさないように、少し腕を伸ばしてテーブルに置いた。
「ねぇ優子さん、ちょっとだけ、甘えてもいい?」
「いいよ」
と言って頭を撫でると、亮弥くんは私の胸元に抱きついてきた。
体を少しそちらへ向け直して受け止めながら、珍しいな、どうしたんだろう、と考えた。
それにしても、私は男の人に甘えられるのが、とても苦手だったはずなのだ。
好きな人には常に自分より先を行っていてほしいし、追いかけさせてほしい。
だから自分を頼りにされたり、こんなふうに寄りかかられたりすると、なんだか心地悪いというか、しっかりしてよ、と思ってしまうのだ。
もちろん、思うだけで、その気持ちは自分の中でもみ消して、受け入れるのだけど。
でも今はそういう気持ちがない。
亮弥くんがうんと年下だからだろうか。
かわいいと思っちゃうし、自然に頭をナデナデしてしまう。
そもそも亮弥くんを追いかけるという意識がないからだろうか。
そのおかげで上手く行っていると感じることは多い。
案外、私は年下のほうが合うタイプだったのかもしれない。
「ね、優子さん……」
「うん」
「叶えなくていいから、俺の望み聞いてくれる?」
諦め混じりの声。
何か深刻なことなのかと思い、私は心の準備をする。
「叶えなくていいの?」
「うん、叶えなくていい。聞いてほしいだけ」
「わかった。なぁに?」
少し間があってから、亮弥くんはぎゅっと私を抱きしめ直して、
「優子さんと一緒に住みたい」
その言葉に、私は少し驚いた。
「優子さんと毎日会いたい。会えないと淋しいし不安で、顔見て安心できる時間がもっと欲しい。優子さんのこと一番知ってるのが俺であってほしい。俺が一番なんだって、もっと実感したい」
「亮弥くん……」
ドキンドキンと心臓が音を立て始める。
ストレートな言葉にときめいているような、不穏さを感じているような、妙な心持ちだった。
「私から見たら、一番知ってるのは亮弥くんなんだけどな……」
「え?」
亮弥くんが顔を上げる。
「だって私、人間不信と博愛持ちなこと、ちゃんと話したの亮弥くんだけだもん。あ、人間不信は妹も知ってるけど……でも理由まで詳しく話してないし」
「そうなの?」
「博愛のことはただの偽善者だと思われるだけだし、迂闊に人に話せないよ。亮弥くんだから話したんだよ」
「でも……」
再び顔をうずめる亮弥くん。
「俺が言いたいのは、もっと、知らない部分を無くしたいっていうか……。俺、優子さんと月に数回しか会えなくて、何も知れてない気がして……やっぱり時間の少なさが、すごく不安で……」
「うーん……」
何をそんなに不安に思うんだろう。
亮弥くんは、私の何を知りたいと思っているんだろう。
どうもいまいちピンと来なくて、私は黙り込んでしまった。
「じゃあさ、優子さんは淋しくないの? 俺と隔週でしか会えなくて、仕事終わりに会えることも月に数回しかなくて……。メールだって毎日じゃないし、不安じゃないの?」
亮弥くんは体を起こして私をじっと見つめた。
その縋るような目に、どうやら余程のことらしいと感じた。
たしかに、気持ちはわからなくはない。
好きだから毎日会いたい、いつも側にいたいという衝動は、恋愛をすれば当たり前にあるだろう。
ただ……。
「あの、亮弥くん、これは今、今日、話した方がいいのかな? また今度でも、よくない……?」
「今度っていつ? なかなか会えないのに」
亮弥くんは少しご立腹で口を尖らせる。
そんな様子もかわいいと思ってしまうから重症だ。
今日はお誕生日だからあまり波風立てたくないのだけど、そう言うといかにも波風が立つ話題みたいなニュアンスになってしまうし……。仕方ない。
私は覚悟を決めた。
「淋しいかと聞かれたら、淋しいこともあるよ。亮弥くんに会いたいと思うこともある。ただ、正直なところ平日まで一緒に過ごせるだけの余裕はないし、それはお互い様だと思う。特に亮弥くんのほうが、遅い時間まで仕事してるわけだし。週末は、毎週会うと自分の用事が済まなくなっちゃって困るし、単純に一人でのんびり過ごせる日も欲しい。だから、今のペースが私としてはベストなの」
「自分の用事って何?」
ここまで突っ込んでくる亮弥くんは初めてで、私はちょっと吹き出しそうになった。
「いや、普通に美容院行ったり、買い物に行ったり、うーん、たまには舞台とか観に行ったり……」
「誰かと会ったりは?」
私はパッと実華ちゃんの顔を思い浮かべた。
「あ、まあ、たまに後輩に呼び出されることはあるかな……?」
「後輩って? 女の人?」
「うん」
「舞台一緒に観に行くの?」
「あー、ないない、それは。私は一人で行く派だから。後輩とはいつもお茶して終了」
「ふーん、それならいいけど……」
「もしかして、浮気疑われてる? 誰かから何か言われたの?」
「そ、そうじゃないけど……」
「そうじゃないのに、不安なの?」
少し拗ねて見せながら、薄いほっぺたを両側から軽くつまむと、亮弥くんは恥ずかしそうに目を逸らした。
わかった。
きっとこの子に私の想いがちゃんと伝わってない、私が伝えきれていないんだ。
「ね、亮弥くん。私がそんなに簡単に人を好きになるならね、この年まで恋愛放棄してなかったよ。亮弥くんだからつき合ってるの。相手が亮弥くんだから、好きになれたの」
亮弥くんの瞳がこちらに戻る。
心なしか見開かれた目に、私は手応えを感じた。
つまんでいた指を離し、そのまま頬をそっと包む。
「ごめんね……いつもちゃんと伝えられてないのかもしれない。私、亮弥くんのことが好きだよ。愛しいと思ってる。亮弥くん以外の男の人には、全くそういう興味がない。亮弥くんは私じゃなきゃダメって言ってくれるけど、私だって、亮弥くんじゃなきゃ、ダメなんだからね」
「優子さん……」
「会える日は、……現状あまり増やせないけど、すこし、考えさせて」
「あ、イヤ……」
亮弥くんはちょっと慌てた様子で私の手首を掴み、頬から手を離した。
「考えなくていいよ、ごめん。本当に、言いたかっただけだから。俺、わかってるの。実際、会う回数は今が最大限だってことも、そう簡単に一緒に住めないことも。なのに、ワガママ言いたくなって、ごめん……」
下ろした手を追うように、亮弥くんは視線を下げる。
「……でも」
再びこちらを向き、
「優子さんの気持ち聞けて、少し安心した。ありがとう」
光を湛えた瞳で、穏やかにはにかんだ。
その笑顔はやっぱり神々しいほどに眩くて、私は、ああ、かっこいいなぁ、と、思わず見とれてしまうのだった。
「……亮弥くん、もし、不安だったり苦しかったりさ、どうしても会いたくなった時は、いつでも連絡して? そういう時はちゃんと優先するからさ。辛いまま、一人で苦しい時間過ごさなくていいからね」
「優子さん……」
「あと、お誕生日じゃなくても、たまにはこうして思ってること伝えて。叶えられるかはさておき、共有するのは大事だと思うから」
「うん……。わかった」
絡ませた指をほどいて、亮弥くんがそっと私を抱き寄せた。
シャツの襟の堅さ。
頬をくすぐる髪先。
ほのかに香るフレグランス。
じんわり伝わる体温。
質感。
好きな人と自由に触れ合えるって、なんて幸せなんだろう。
ずっとこうしてくっついていられたらいいのに。
そんな気持ちは、会う度私の中にもある。
このまま堕落してしまいたいと思ってしまうほどの引力を、亮弥くんは持っている。
ただ、そこからスッと現実に戻れてしまうのが、恋愛に冷静になってしまったアラフォー女の悲しいところだ。
私が亮弥くんのように不安にならないのは、万一彼の気持ちが他に移ってしまっても「仕方ない」と諦められる気持ちがあるからだろう。
私にとって、ゼロかイチかのイチが亮弥くん。
でも、ゼロという選択肢も心の中に備えているのだ。
未だに埋めることのできない温度差。
亮弥くんの当たり前の感情に同調できない心苦しさ。
そして彼が垣間見せた、一緒に住みたいという本心からの望み――。
二人の関係を一番いい状態で続けていくために、どこまで譲歩し、どこまで譲歩してもらうべきなのか。この課題に答えが出る日は、まだまだ遠そうだ。
部屋は広く、ソファも大きく、バスルームも広い。
ビジネスホテルとは大違いのゆったりとした空間を見て、儲かっているんだな……と余計なことを考えた。
とはいえ、どことなく安っぽい家具類は、やはりラブホテルという感じだ。
ソファに並んで座り、テーブルに広げたお惣菜とケーキを和やかに平らげた後、亮弥くんは眠くなったのか、姿勢を崩してこちらに寄りかかってきた。
私は手に持っていた缶チューハイをこぼさないように、少し腕を伸ばしてテーブルに置いた。
「ねぇ優子さん、ちょっとだけ、甘えてもいい?」
「いいよ」
と言って頭を撫でると、亮弥くんは私の胸元に抱きついてきた。
体を少しそちらへ向け直して受け止めながら、珍しいな、どうしたんだろう、と考えた。
それにしても、私は男の人に甘えられるのが、とても苦手だったはずなのだ。
好きな人には常に自分より先を行っていてほしいし、追いかけさせてほしい。
だから自分を頼りにされたり、こんなふうに寄りかかられたりすると、なんだか心地悪いというか、しっかりしてよ、と思ってしまうのだ。
もちろん、思うだけで、その気持ちは自分の中でもみ消して、受け入れるのだけど。
でも今はそういう気持ちがない。
亮弥くんがうんと年下だからだろうか。
かわいいと思っちゃうし、自然に頭をナデナデしてしまう。
そもそも亮弥くんを追いかけるという意識がないからだろうか。
そのおかげで上手く行っていると感じることは多い。
案外、私は年下のほうが合うタイプだったのかもしれない。
「ね、優子さん……」
「うん」
「叶えなくていいから、俺の望み聞いてくれる?」
諦め混じりの声。
何か深刻なことなのかと思い、私は心の準備をする。
「叶えなくていいの?」
「うん、叶えなくていい。聞いてほしいだけ」
「わかった。なぁに?」
少し間があってから、亮弥くんはぎゅっと私を抱きしめ直して、
「優子さんと一緒に住みたい」
その言葉に、私は少し驚いた。
「優子さんと毎日会いたい。会えないと淋しいし不安で、顔見て安心できる時間がもっと欲しい。優子さんのこと一番知ってるのが俺であってほしい。俺が一番なんだって、もっと実感したい」
「亮弥くん……」
ドキンドキンと心臓が音を立て始める。
ストレートな言葉にときめいているような、不穏さを感じているような、妙な心持ちだった。
「私から見たら、一番知ってるのは亮弥くんなんだけどな……」
「え?」
亮弥くんが顔を上げる。
「だって私、人間不信と博愛持ちなこと、ちゃんと話したの亮弥くんだけだもん。あ、人間不信は妹も知ってるけど……でも理由まで詳しく話してないし」
「そうなの?」
「博愛のことはただの偽善者だと思われるだけだし、迂闊に人に話せないよ。亮弥くんだから話したんだよ」
「でも……」
再び顔をうずめる亮弥くん。
「俺が言いたいのは、もっと、知らない部分を無くしたいっていうか……。俺、優子さんと月に数回しか会えなくて、何も知れてない気がして……やっぱり時間の少なさが、すごく不安で……」
「うーん……」
何をそんなに不安に思うんだろう。
亮弥くんは、私の何を知りたいと思っているんだろう。
どうもいまいちピンと来なくて、私は黙り込んでしまった。
「じゃあさ、優子さんは淋しくないの? 俺と隔週でしか会えなくて、仕事終わりに会えることも月に数回しかなくて……。メールだって毎日じゃないし、不安じゃないの?」
亮弥くんは体を起こして私をじっと見つめた。
その縋るような目に、どうやら余程のことらしいと感じた。
たしかに、気持ちはわからなくはない。
好きだから毎日会いたい、いつも側にいたいという衝動は、恋愛をすれば当たり前にあるだろう。
ただ……。
「あの、亮弥くん、これは今、今日、話した方がいいのかな? また今度でも、よくない……?」
「今度っていつ? なかなか会えないのに」
亮弥くんは少しご立腹で口を尖らせる。
そんな様子もかわいいと思ってしまうから重症だ。
今日はお誕生日だからあまり波風立てたくないのだけど、そう言うといかにも波風が立つ話題みたいなニュアンスになってしまうし……。仕方ない。
私は覚悟を決めた。
「淋しいかと聞かれたら、淋しいこともあるよ。亮弥くんに会いたいと思うこともある。ただ、正直なところ平日まで一緒に過ごせるだけの余裕はないし、それはお互い様だと思う。特に亮弥くんのほうが、遅い時間まで仕事してるわけだし。週末は、毎週会うと自分の用事が済まなくなっちゃって困るし、単純に一人でのんびり過ごせる日も欲しい。だから、今のペースが私としてはベストなの」
「自分の用事って何?」
ここまで突っ込んでくる亮弥くんは初めてで、私はちょっと吹き出しそうになった。
「いや、普通に美容院行ったり、買い物に行ったり、うーん、たまには舞台とか観に行ったり……」
「誰かと会ったりは?」
私はパッと実華ちゃんの顔を思い浮かべた。
「あ、まあ、たまに後輩に呼び出されることはあるかな……?」
「後輩って? 女の人?」
「うん」
「舞台一緒に観に行くの?」
「あー、ないない、それは。私は一人で行く派だから。後輩とはいつもお茶して終了」
「ふーん、それならいいけど……」
「もしかして、浮気疑われてる? 誰かから何か言われたの?」
「そ、そうじゃないけど……」
「そうじゃないのに、不安なの?」
少し拗ねて見せながら、薄いほっぺたを両側から軽くつまむと、亮弥くんは恥ずかしそうに目を逸らした。
わかった。
きっとこの子に私の想いがちゃんと伝わってない、私が伝えきれていないんだ。
「ね、亮弥くん。私がそんなに簡単に人を好きになるならね、この年まで恋愛放棄してなかったよ。亮弥くんだからつき合ってるの。相手が亮弥くんだから、好きになれたの」
亮弥くんの瞳がこちらに戻る。
心なしか見開かれた目に、私は手応えを感じた。
つまんでいた指を離し、そのまま頬をそっと包む。
「ごめんね……いつもちゃんと伝えられてないのかもしれない。私、亮弥くんのことが好きだよ。愛しいと思ってる。亮弥くん以外の男の人には、全くそういう興味がない。亮弥くんは私じゃなきゃダメって言ってくれるけど、私だって、亮弥くんじゃなきゃ、ダメなんだからね」
「優子さん……」
「会える日は、……現状あまり増やせないけど、すこし、考えさせて」
「あ、イヤ……」
亮弥くんはちょっと慌てた様子で私の手首を掴み、頬から手を離した。
「考えなくていいよ、ごめん。本当に、言いたかっただけだから。俺、わかってるの。実際、会う回数は今が最大限だってことも、そう簡単に一緒に住めないことも。なのに、ワガママ言いたくなって、ごめん……」
下ろした手を追うように、亮弥くんは視線を下げる。
「……でも」
再びこちらを向き、
「優子さんの気持ち聞けて、少し安心した。ありがとう」
光を湛えた瞳で、穏やかにはにかんだ。
その笑顔はやっぱり神々しいほどに眩くて、私は、ああ、かっこいいなぁ、と、思わず見とれてしまうのだった。
「……亮弥くん、もし、不安だったり苦しかったりさ、どうしても会いたくなった時は、いつでも連絡して? そういう時はちゃんと優先するからさ。辛いまま、一人で苦しい時間過ごさなくていいからね」
「優子さん……」
「あと、お誕生日じゃなくても、たまにはこうして思ってること伝えて。叶えられるかはさておき、共有するのは大事だと思うから」
「うん……。わかった」
絡ませた指をほどいて、亮弥くんがそっと私を抱き寄せた。
シャツの襟の堅さ。
頬をくすぐる髪先。
ほのかに香るフレグランス。
じんわり伝わる体温。
質感。
好きな人と自由に触れ合えるって、なんて幸せなんだろう。
ずっとこうしてくっついていられたらいいのに。
そんな気持ちは、会う度私の中にもある。
このまま堕落してしまいたいと思ってしまうほどの引力を、亮弥くんは持っている。
ただ、そこからスッと現実に戻れてしまうのが、恋愛に冷静になってしまったアラフォー女の悲しいところだ。
私が亮弥くんのように不安にならないのは、万一彼の気持ちが他に移ってしまっても「仕方ない」と諦められる気持ちがあるからだろう。
私にとって、ゼロかイチかのイチが亮弥くん。
でも、ゼロという選択肢も心の中に備えているのだ。
未だに埋めることのできない温度差。
亮弥くんの当たり前の感情に同調できない心苦しさ。
そして彼が垣間見せた、一緒に住みたいという本心からの望み――。
二人の関係を一番いい状態で続けていくために、どこまで譲歩し、どこまで譲歩してもらうべきなのか。この課題に答えが出る日は、まだまだ遠そうだ。
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