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第7章
答えを探して⑥
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社長秘書室を覗くと、秘書室長と二人並んでデスクに座っている優子さんが、「こんにちは」と笑顔で声を掛けてくれた。
「スケジュール?」
「あ、いえ……。あの、優子さんに聞きたいことがあって……今、少し話せますか?」
「うん、いいよ。どうしたの?」
「あの……」
私は隣でPC画面を見つめている秘書室長をチラリと見た。
あんまり他人に聞かれたくないことだし、優子さんのプライバシーにも関わる内容だ。
すると、私の様子に気づいたのか優子さんも秘書室長のほうに顔を向ける。
「泊さん、ちょっと応接室借りていいですか?」
「え? 何、悩み相談なら俺も聞いてあげるよ」
「それが嫌だから言ってるんです」
優子さんがけっこうキツいことを言ったので、私はびっくりした。
「ははっ、厳しい! いいよ、いってらっしゃい」
「必ずここにいてくださいね。何かあったらスマホ呼んでください」
「はいはい~オッケー!」
「行こうか、鈴鹿さん」
そう言って私をはす向かいの応接室へと促す優子さんに、ついていく。
「優子さん、室長にはけっこう厳しいんですね」
「あはは、あの人はあんなふうに言われるのが好きだから、わざとね」
優子さんは明るく笑う。
「たしかにめっちゃ嬉しそうでした」
「何を喜ぶかって、ほんと人それぞれだよね~」
それに合わせて対応を変えられるなんて、さすが敏腕秘書。
私たちは応接室に入り、扉を閉めた。
「それで、どうしたの? 何か心配な事でもあった?」
私にソファを勧めながら、優子さんが尋ねる。
私は三人掛けの一番手前に腰を下ろし、向かいに座った優子さんを見つめた。
黒髪セミロングの、ふわふわのパーマヘア。
いくつになっても変わらない、飾り立てられてもいない美しい顔は、とても四十歳前後には見えない。
その美貌に少しの心配を浮かべながら、私の言葉を促すように微笑む。
香水のようなキツさのない、優しい香りがふわりと漂っている。
「あの……すごく……プライベートな話なんですけど、いいですか?」
「うん。私でよければどうぞ」
これまで、優子さんとこうして二人で話したことはない。
仕事で接する時に感じてきた温かさや、周りの評判だけを頼りに、受け入れてもらえるかもわからない話を始めることに、少しの迷いが生まれる。
でも、もう頼みの綱はここしかない。
私と同じように、恋愛や結婚への意欲をなくし、一人で生きようとしていた――そして、そこから再び恋愛に踏み出した優子さんに、どんな心境の変化があったのか、彼氏と出会っていったい何を思ったのか、それを聞くこと以上の判断材料はもうない。
優子さんの話を聞いたら、何かがわかる気がする。
理雄先輩との今後を決めるためには、それに、賭けるしかない。
「あの……私」
思いきって言葉を紡ぎ出す。
膝に置いた両手に、ぎゅっと力が入る。
視線はすでに、優子さんの瞳を捉え続けられなくなっていた。
「私、すごく大事に思っている人がいて……、その人とは、恋愛関係じゃないんですけど、気が合って、この先もずっと一緒にいたいと思っていて……」
「うん」
優子さんの優しい相槌に、ほっと気持ちが緩む。
「でも、もしかしたら、相手が私に恋愛感情を持っているかもしれなくて、まだ本人もよくわからないみたいなんですけど、それが、変わってしまったら、どうしようって……」
「うん」
「な、なんか、中学生みたいな悩みですみません」
「あはは、ううん。大丈夫だよ」
「優子さん、十年くらい前に、言ってたじゃないですか。もう恋愛したいと思わないって。私も同じで……、これまでいろんな人とつき合ったけど、なんだか、うまく言えないけど、恋愛ではいつまでも何かが満たされないままで、自分が求めているものじゃない気がして、そうじゃない関係性を探していて……。その人とこれまで築いてきた関係が、私の求めていたもののように思えて、だから、その人の気持ちが変わったら、どうしたらいいんだろうって、わからなくて」
私は顔を上げた。
こちらの気持ちを汲み取ろうと真剣な目で耳を傾けている優子さんに、質問を投げかけるために。
「――優子さんは、今彼氏がいるって愛美に聞きました」
「えっ……」
一瞬目を丸くし、
「あ、そうか、鈴鹿さんもその場にいたんだ」
「えっ?」
「あ、ううん、同期の子たちでその話になったって聞いてたから……」
「あ、そうです。すみません。なんか、勝手に秘密を」
「ううん、いいの。それで?」
優子さんは話の続きを促す。
「私、自分が恋愛を求めてないって気づいてから、世間の常識から外れてしまったような気がして、でも優子さんが自分と同じなんだからって、それを心の支えにしてきたんです。だから彼氏ができたって聞いて、勝手にショックを受けてたんですけど」
「そうなんだ……ごめんね」
「あ、いえ……。その、おめでたいことなのに、逆にすみません。それで、ずっと優子さんに聞きたくて――どうしてまた恋愛をする気になったのか、葛藤はなかったのか、何が決め手で今の彼とつき合い始めたのか、そしてそれは、優子さんにとって良いことだったのか、知りたいんです」
優子さんは、納得したように何度か頷きながら、
「あ~、そっかそっか」
と小さく漏らす。
じっと見つめたまま待っていたら、優子さんは私を安心させるように優しく微笑んでみせた。
「私も、長く悩んだよ。鈴鹿さんと同じで、私にはもうそういう気持ちが全くなかったし、年齢が離れてることもあって……」
「年上ですか?」
私も先輩とけっこう年が離れてる。そんなとこまで同じなのかと思って思わず尋ねたら、
「えっと……。下です」
「えっ、そうなんですね!」
まさかの下に離れてるなんて、さすが優子さん。需要の高さぱない。
「うん……だから最初は断ったし、早く現実を知って冷めてくれればいいと思ってた。そのためにたまに会ってたら、なんだか波長が合って、居心地がよくて――いつの間にか、手放したくない人になってたんだと思う」
胸がズキンと痛む。
波長が合って、居心地がよくて、手放したくなくて、――その先には、恋愛がある。
「人ってね、変わっていくと思うの。良くも悪くもね。だから、どうせ変わるんだったら、今の自分が一番幸せだと思える選択をしようと思った」
「一番……幸せ……」
「うん。正直に言うとね、先がどうなるかなんて、本当に、私にも全然わからないんだ。それでも、私なんかの側に彼が居てくれることが、今はすごく幸せ。踏み出してよかったって、心から思ってる」
私はなんとなく視線を下げた。
先へ進んだ優子さんの、柔らかな笑みを見ているのが、すこしだけ、つらかった。
優子さんは、一呼吸置いてから、さらに言葉を続ける。
「鈴鹿さん、幸せにはいろんな形があるよ。私は私の幸せを見つけたし、鈴鹿さんには鈴鹿さんの幸せがある。そして相手の方にもね」
優子さんの優しい声が、心地よく浸透していく。
「二人でしっかり向き合って話すのが一番大事。鈴鹿さんと、鈴鹿さんの大事な人とのことは、二人にしか、決められないことだから」
頭の中で、解決に向かって何かが動き始めていくような気がした。
「……そう……ですね」
自分の心と、優子さんの言葉を照らし合わせながら、独り言のように声を落とす。
「そうかもしれません……」
「あはは、ごめんね、あんまり参考にならないかもだけど」
「いえ……すごく」
そして答えに行き当たって、顔を上げた。
「すごく参考になりました。ありがとうございます」
優子さんは安心したように微笑む。
この人がいてよかった。
私の前に、この気持ちと深く向き合って生きてくれていた人がいてよかった。
そしてその人が、優しい人でよかった。
応接室を出て、デザイン室へと戻る。
私の幸せ。
そして、先輩の幸せ。
理雄先輩とどういう仲になりたいのか、私の本心は――。
「スケジュール?」
「あ、いえ……。あの、優子さんに聞きたいことがあって……今、少し話せますか?」
「うん、いいよ。どうしたの?」
「あの……」
私は隣でPC画面を見つめている秘書室長をチラリと見た。
あんまり他人に聞かれたくないことだし、優子さんのプライバシーにも関わる内容だ。
すると、私の様子に気づいたのか優子さんも秘書室長のほうに顔を向ける。
「泊さん、ちょっと応接室借りていいですか?」
「え? 何、悩み相談なら俺も聞いてあげるよ」
「それが嫌だから言ってるんです」
優子さんがけっこうキツいことを言ったので、私はびっくりした。
「ははっ、厳しい! いいよ、いってらっしゃい」
「必ずここにいてくださいね。何かあったらスマホ呼んでください」
「はいはい~オッケー!」
「行こうか、鈴鹿さん」
そう言って私をはす向かいの応接室へと促す優子さんに、ついていく。
「優子さん、室長にはけっこう厳しいんですね」
「あはは、あの人はあんなふうに言われるのが好きだから、わざとね」
優子さんは明るく笑う。
「たしかにめっちゃ嬉しそうでした」
「何を喜ぶかって、ほんと人それぞれだよね~」
それに合わせて対応を変えられるなんて、さすが敏腕秘書。
私たちは応接室に入り、扉を閉めた。
「それで、どうしたの? 何か心配な事でもあった?」
私にソファを勧めながら、優子さんが尋ねる。
私は三人掛けの一番手前に腰を下ろし、向かいに座った優子さんを見つめた。
黒髪セミロングの、ふわふわのパーマヘア。
いくつになっても変わらない、飾り立てられてもいない美しい顔は、とても四十歳前後には見えない。
その美貌に少しの心配を浮かべながら、私の言葉を促すように微笑む。
香水のようなキツさのない、優しい香りがふわりと漂っている。
「あの……すごく……プライベートな話なんですけど、いいですか?」
「うん。私でよければどうぞ」
これまで、優子さんとこうして二人で話したことはない。
仕事で接する時に感じてきた温かさや、周りの評判だけを頼りに、受け入れてもらえるかもわからない話を始めることに、少しの迷いが生まれる。
でも、もう頼みの綱はここしかない。
私と同じように、恋愛や結婚への意欲をなくし、一人で生きようとしていた――そして、そこから再び恋愛に踏み出した優子さんに、どんな心境の変化があったのか、彼氏と出会っていったい何を思ったのか、それを聞くこと以上の判断材料はもうない。
優子さんの話を聞いたら、何かがわかる気がする。
理雄先輩との今後を決めるためには、それに、賭けるしかない。
「あの……私」
思いきって言葉を紡ぎ出す。
膝に置いた両手に、ぎゅっと力が入る。
視線はすでに、優子さんの瞳を捉え続けられなくなっていた。
「私、すごく大事に思っている人がいて……、その人とは、恋愛関係じゃないんですけど、気が合って、この先もずっと一緒にいたいと思っていて……」
「うん」
優子さんの優しい相槌に、ほっと気持ちが緩む。
「でも、もしかしたら、相手が私に恋愛感情を持っているかもしれなくて、まだ本人もよくわからないみたいなんですけど、それが、変わってしまったら、どうしようって……」
「うん」
「な、なんか、中学生みたいな悩みですみません」
「あはは、ううん。大丈夫だよ」
「優子さん、十年くらい前に、言ってたじゃないですか。もう恋愛したいと思わないって。私も同じで……、これまでいろんな人とつき合ったけど、なんだか、うまく言えないけど、恋愛ではいつまでも何かが満たされないままで、自分が求めているものじゃない気がして、そうじゃない関係性を探していて……。その人とこれまで築いてきた関係が、私の求めていたもののように思えて、だから、その人の気持ちが変わったら、どうしたらいいんだろうって、わからなくて」
私は顔を上げた。
こちらの気持ちを汲み取ろうと真剣な目で耳を傾けている優子さんに、質問を投げかけるために。
「――優子さんは、今彼氏がいるって愛美に聞きました」
「えっ……」
一瞬目を丸くし、
「あ、そうか、鈴鹿さんもその場にいたんだ」
「えっ?」
「あ、ううん、同期の子たちでその話になったって聞いてたから……」
「あ、そうです。すみません。なんか、勝手に秘密を」
「ううん、いいの。それで?」
優子さんは話の続きを促す。
「私、自分が恋愛を求めてないって気づいてから、世間の常識から外れてしまったような気がして、でも優子さんが自分と同じなんだからって、それを心の支えにしてきたんです。だから彼氏ができたって聞いて、勝手にショックを受けてたんですけど」
「そうなんだ……ごめんね」
「あ、いえ……。その、おめでたいことなのに、逆にすみません。それで、ずっと優子さんに聞きたくて――どうしてまた恋愛をする気になったのか、葛藤はなかったのか、何が決め手で今の彼とつき合い始めたのか、そしてそれは、優子さんにとって良いことだったのか、知りたいんです」
優子さんは、納得したように何度か頷きながら、
「あ~、そっかそっか」
と小さく漏らす。
じっと見つめたまま待っていたら、優子さんは私を安心させるように優しく微笑んでみせた。
「私も、長く悩んだよ。鈴鹿さんと同じで、私にはもうそういう気持ちが全くなかったし、年齢が離れてることもあって……」
「年上ですか?」
私も先輩とけっこう年が離れてる。そんなとこまで同じなのかと思って思わず尋ねたら、
「えっと……。下です」
「えっ、そうなんですね!」
まさかの下に離れてるなんて、さすが優子さん。需要の高さぱない。
「うん……だから最初は断ったし、早く現実を知って冷めてくれればいいと思ってた。そのためにたまに会ってたら、なんだか波長が合って、居心地がよくて――いつの間にか、手放したくない人になってたんだと思う」
胸がズキンと痛む。
波長が合って、居心地がよくて、手放したくなくて、――その先には、恋愛がある。
「人ってね、変わっていくと思うの。良くも悪くもね。だから、どうせ変わるんだったら、今の自分が一番幸せだと思える選択をしようと思った」
「一番……幸せ……」
「うん。正直に言うとね、先がどうなるかなんて、本当に、私にも全然わからないんだ。それでも、私なんかの側に彼が居てくれることが、今はすごく幸せ。踏み出してよかったって、心から思ってる」
私はなんとなく視線を下げた。
先へ進んだ優子さんの、柔らかな笑みを見ているのが、すこしだけ、つらかった。
優子さんは、一呼吸置いてから、さらに言葉を続ける。
「鈴鹿さん、幸せにはいろんな形があるよ。私は私の幸せを見つけたし、鈴鹿さんには鈴鹿さんの幸せがある。そして相手の方にもね」
優子さんの優しい声が、心地よく浸透していく。
「二人でしっかり向き合って話すのが一番大事。鈴鹿さんと、鈴鹿さんの大事な人とのことは、二人にしか、決められないことだから」
頭の中で、解決に向かって何かが動き始めていくような気がした。
「……そう……ですね」
自分の心と、優子さんの言葉を照らし合わせながら、独り言のように声を落とす。
「そうかもしれません……」
「あはは、ごめんね、あんまり参考にならないかもだけど」
「いえ……すごく」
そして答えに行き当たって、顔を上げた。
「すごく参考になりました。ありがとうございます」
優子さんは安心したように微笑む。
この人がいてよかった。
私の前に、この気持ちと深く向き合って生きてくれていた人がいてよかった。
そしてその人が、優しい人でよかった。
応接室を出て、デザイン室へと戻る。
私の幸せ。
そして、先輩の幸せ。
理雄先輩とどういう仲になりたいのか、私の本心は――。
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