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1章
17話 現実
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次元龍がソウヤとカイによって転ばされてから約15分、4人はかなり好戦をしていたが…起き上がり再度自由に暴れる次元龍に対して攻略は難航していた
「あそこで一気に畳み掛けるつもりだったが…こいつ硬すぎるっ!カイ!ヒアラさん!合わせてくれ!シールドアタック!」
「了解!パワースラッシュ!」
「分かりました!飛斬!」
休む暇を与えず立て続けに攻撃を仕掛ける3人の渾身の合わせ技をくらい次元龍は動きを止めた
「…やったか?」
しかしその期待も及ばず、次元龍は大きな咆哮と共に立ち上がる
「はぁ…ソウヤ、こいつほんとに不死身なんじゃない?」
「それはない!過去にこいつを討伐した英雄がいるんだぞ!俺らなんてせいぜいBランクメインだ…悔しいが、隙を見て戦線から離脱しよう」
「ソウヤ!カイ!逃げる!?」
「あぁ、ヒアラさんも逃げよう。俺がやつの気を引くからその間に先に3人で逃げてくれ」
ソウヤさんの判断は正しい。援軍が来るとの連絡が来てからもうすぐ30分が経つ。早い部隊ならそろそろ来てもおかしくは無い。でも次元龍がおそらく私を狙っている限り、私だけは残るしかない
「ソウヤさん…すみませんがその作戦には乗れません。私が次元龍の気を引くのでソウヤさん達は逃げてください!」
そう言い捨てて次元龍に向かい駆け出す
「ちょ!?ヒアラさん!ダメだ!君は俺達より戦闘に不慣れだろう!!」
「いいから早く!」
建物の隙間を縫いながら走り死角を作って次元龍を翻弄する
「私はこっちだ…!次元龍!」
しかし何度もうまくは行かず、死角を出て再度建物の影に入ろうとした時次元龍によって建物ごと破壊されてしまう
「あああ!!」
「ヒアラさん!」
崩れる建物の下敷きになりそうなところを見かねたソウヤが駆け寄る
「ソウヤじゃ間に合わない!私が!スキル:衝撃耐性!リジェネレーション!」
次の瞬間崩れた建物に押しつぶされそうになるが、耐性のおかげでなんとか軽傷で済んだ
「サヤさん…ありがとうございます!」
「1人で抱え込まないで!私達が着いて…」
しかしその言葉を最後まで聞くことは無かった。ヒーラーを確認した次元龍が強烈なしっぽ攻撃でサヤを吹き飛ばしたのだ
「サヤ!!!!」
「サヤァァァアアア!!」
カイとソウヤは吹き飛ばされたサヤの方に駆けつける
建物に叩きつけられ壁にめり込んだサヤの胴体は脊髄をぼっきりと折られたように歪み、腸が皮膚を突き破った骨の隙間から溢れ出ていた
目からは血の涙が流れ口は痙攣しながら泡を吹いている
あまりに衝撃的な光景を前に2人は嘔吐する
「あ…あぁ、サヤ…サヤ…サヤ!サヤァ!」
「……なんで…こんな…」
全身血まみれのサヤはもはや生きているかの判別も難しいくらいに息がか細くなっていた
「…!ま、まだ息が、?か、カイ!まだ息がある!他の探索者からヒーラーを呼んできてくれ!」
「…え?嘘だろ…こんなの無理だよ…」
「それでも行けぇ!!!リーダーの言うことが聞けないのか!?」
「無理なものは無理だって!!もし呼んでる間にサヤが死んだら…せめて最後くらい一緒に居させてくれ…」
「…………サヤ………うぅ…なんで…こんな…俺たちがいながら…なんでこんな事に…!」
「飛斬!!」
突如カイとソウヤの後ろから輝く斬撃が飛んでくる
「!?ヒアラさん!?」
「避けてぇ!!!」
あまりにいきなりの出来事でとっさに避けた2人だが…その斬撃はサヤに直撃する
「!?!?!?」
激しい衝撃で土煙にサヤの姿が埋もれる
「お前…何を…!!ヒアラぁ!!!」
ソウヤはサヤを攻撃したヒアラに向かい鬼の形相で襲いかかる
「お前だな!?お前だろ!!次元龍を仕掛けたのも!俺らを巻き込んで潰す気だったんだろ!だから次元龍は迷わずこっちに来たんだ!貴様がいなければサヤは!!!」
「ちょ、ちょっと!!違います!ソウヤさん!話を聞いて…」
すごい勢いでシールドを振り回してくるソウヤに必死で弁解すべく応戦していると、次元龍の次の攻撃が飛んでくる
「危ないっ!ソウヤさん!」
次元龍の口から出された巨大な光線は2人を巻き込む大きさで迫り来る
「っ!」
しかし激しい衝撃音と共に来たのは焼けるような熱い痛みではなく光線を防ぎ押されたソウヤの背中だった
「…!!ソウヤさん!どうして…!」
「ぐっ!……頭では分かっていたんだ…!君に八つ当たりしたところで意味は無い…君が黒幕じゃない事も…分かっていたんだ!でも…それでも!!うぉぉおおおお!!!!」
雄叫びと共に次元龍の光線を防ぎきったソウヤは、盾や装備も溶け全身火傷の満身創痍だった
「ソウヤさん!」
すぐに剣に治癒力を込めて装備の隙間から首を切る
「!?何を…」
すると次の瞬間ソウヤの体は少しずつ火傷や炎症が治まっていく
「これは…ヒール!?」
「正確には治癒です。さっき…サヤさんに飛ばした飛斬にもこの魔力を込めてたんです」
「それは本当か!?」
咄嗟にカイとサヤの方を向くとカイがこちらに向かって大きく手を振っていた
「ソウヤ!!完治ではないけど!胴体が元に戻ってる!一命を取り留めたぞ!!」
その声を聞いた瞬間ソウヤはほっとしたのか、何も言わずにその場に倒れ込んだ
「ちょっと!?ソウヤさん!まだ次元龍が!」
倒れたソウヤ抱え振り向くと次元龍がもう次の攻撃を仕掛けていた
「やばい!ソウヤさん!」
次元龍が再び光線を放とうとした次の瞬間ーー
「全バフ圧縮…!!間に合えー!!」
遠くから声が聞こえ、自分とソウヤに全種類のバフが付与される
「これは!」
声の下方向を振り向くと建物の屋上を飛びながらこちらに向かってくるキュアーの姿が見えた
「キュアーー!!…ノノは!?」
「もうここにいるぞ!」
後ろからの声に振り返ると、目の前に既にノノが立っていた
「俺らを置いていくなんて酷いぞ?ヒアラ!俺らも仲間だろうが!」
そう言うとその瞬間放たれた次元龍の光線に向かって立ち塞がる
「鎌鼬!!」
とてつもない早さで繰り出された風の斬撃は迫り来る光線を少しずつ屈折させて受け流した
「キュアー!」
「いっくよー!!」
大きく飛び上がったキュアーはノノが受け流し空に打ち上げた光線に向かって両手を広げると光線を光の胞子に分解した
光線そのものが巨大だったため空に大きく拡がった胞子はさながら花火のようだった
キュアーは広がった胞子を集め手のひらに圧縮すると次元龍に向かってビームとして返した
次元龍に直撃したビームは顔面に命中し胴体まで貫いた。雄叫びを上げながら大きく仰け反り背中から崩れた次元龍はそのまま起き上がることは無かった
「…やった?…やった!!キュアー!ノノ!ありがとう!」
絶望から救ってくれたのは、いつも一緒にいてくれた仲間だった
安心して泣き崩れるヒアラ、ソウヤを看るノノ、サヤをヒールするキュアー。ソウヤのパーティーに合流した2人のおかげで絶望的な状況に一筋の光が刺した。
「あそこで一気に畳み掛けるつもりだったが…こいつ硬すぎるっ!カイ!ヒアラさん!合わせてくれ!シールドアタック!」
「了解!パワースラッシュ!」
「分かりました!飛斬!」
休む暇を与えず立て続けに攻撃を仕掛ける3人の渾身の合わせ技をくらい次元龍は動きを止めた
「…やったか?」
しかしその期待も及ばず、次元龍は大きな咆哮と共に立ち上がる
「はぁ…ソウヤ、こいつほんとに不死身なんじゃない?」
「それはない!過去にこいつを討伐した英雄がいるんだぞ!俺らなんてせいぜいBランクメインだ…悔しいが、隙を見て戦線から離脱しよう」
「ソウヤ!カイ!逃げる!?」
「あぁ、ヒアラさんも逃げよう。俺がやつの気を引くからその間に先に3人で逃げてくれ」
ソウヤさんの判断は正しい。援軍が来るとの連絡が来てからもうすぐ30分が経つ。早い部隊ならそろそろ来てもおかしくは無い。でも次元龍がおそらく私を狙っている限り、私だけは残るしかない
「ソウヤさん…すみませんがその作戦には乗れません。私が次元龍の気を引くのでソウヤさん達は逃げてください!」
そう言い捨てて次元龍に向かい駆け出す
「ちょ!?ヒアラさん!ダメだ!君は俺達より戦闘に不慣れだろう!!」
「いいから早く!」
建物の隙間を縫いながら走り死角を作って次元龍を翻弄する
「私はこっちだ…!次元龍!」
しかし何度もうまくは行かず、死角を出て再度建物の影に入ろうとした時次元龍によって建物ごと破壊されてしまう
「あああ!!」
「ヒアラさん!」
崩れる建物の下敷きになりそうなところを見かねたソウヤが駆け寄る
「ソウヤじゃ間に合わない!私が!スキル:衝撃耐性!リジェネレーション!」
次の瞬間崩れた建物に押しつぶされそうになるが、耐性のおかげでなんとか軽傷で済んだ
「サヤさん…ありがとうございます!」
「1人で抱え込まないで!私達が着いて…」
しかしその言葉を最後まで聞くことは無かった。ヒーラーを確認した次元龍が強烈なしっぽ攻撃でサヤを吹き飛ばしたのだ
「サヤ!!!!」
「サヤァァァアアア!!」
カイとソウヤは吹き飛ばされたサヤの方に駆けつける
建物に叩きつけられ壁にめり込んだサヤの胴体は脊髄をぼっきりと折られたように歪み、腸が皮膚を突き破った骨の隙間から溢れ出ていた
目からは血の涙が流れ口は痙攣しながら泡を吹いている
あまりに衝撃的な光景を前に2人は嘔吐する
「あ…あぁ、サヤ…サヤ…サヤ!サヤァ!」
「……なんで…こんな…」
全身血まみれのサヤはもはや生きているかの判別も難しいくらいに息がか細くなっていた
「…!ま、まだ息が、?か、カイ!まだ息がある!他の探索者からヒーラーを呼んできてくれ!」
「…え?嘘だろ…こんなの無理だよ…」
「それでも行けぇ!!!リーダーの言うことが聞けないのか!?」
「無理なものは無理だって!!もし呼んでる間にサヤが死んだら…せめて最後くらい一緒に居させてくれ…」
「…………サヤ………うぅ…なんで…こんな…俺たちがいながら…なんでこんな事に…!」
「飛斬!!」
突如カイとソウヤの後ろから輝く斬撃が飛んでくる
「!?ヒアラさん!?」
「避けてぇ!!!」
あまりにいきなりの出来事でとっさに避けた2人だが…その斬撃はサヤに直撃する
「!?!?!?」
激しい衝撃で土煙にサヤの姿が埋もれる
「お前…何を…!!ヒアラぁ!!!」
ソウヤはサヤを攻撃したヒアラに向かい鬼の形相で襲いかかる
「お前だな!?お前だろ!!次元龍を仕掛けたのも!俺らを巻き込んで潰す気だったんだろ!だから次元龍は迷わずこっちに来たんだ!貴様がいなければサヤは!!!」
「ちょ、ちょっと!!違います!ソウヤさん!話を聞いて…」
すごい勢いでシールドを振り回してくるソウヤに必死で弁解すべく応戦していると、次元龍の次の攻撃が飛んでくる
「危ないっ!ソウヤさん!」
次元龍の口から出された巨大な光線は2人を巻き込む大きさで迫り来る
「っ!」
しかし激しい衝撃音と共に来たのは焼けるような熱い痛みではなく光線を防ぎ押されたソウヤの背中だった
「…!!ソウヤさん!どうして…!」
「ぐっ!……頭では分かっていたんだ…!君に八つ当たりしたところで意味は無い…君が黒幕じゃない事も…分かっていたんだ!でも…それでも!!うぉぉおおおお!!!!」
雄叫びと共に次元龍の光線を防ぎきったソウヤは、盾や装備も溶け全身火傷の満身創痍だった
「ソウヤさん!」
すぐに剣に治癒力を込めて装備の隙間から首を切る
「!?何を…」
すると次の瞬間ソウヤの体は少しずつ火傷や炎症が治まっていく
「これは…ヒール!?」
「正確には治癒です。さっき…サヤさんに飛ばした飛斬にもこの魔力を込めてたんです」
「それは本当か!?」
咄嗟にカイとサヤの方を向くとカイがこちらに向かって大きく手を振っていた
「ソウヤ!!完治ではないけど!胴体が元に戻ってる!一命を取り留めたぞ!!」
その声を聞いた瞬間ソウヤはほっとしたのか、何も言わずにその場に倒れ込んだ
「ちょっと!?ソウヤさん!まだ次元龍が!」
倒れたソウヤ抱え振り向くと次元龍がもう次の攻撃を仕掛けていた
「やばい!ソウヤさん!」
次元龍が再び光線を放とうとした次の瞬間ーー
「全バフ圧縮…!!間に合えー!!」
遠くから声が聞こえ、自分とソウヤに全種類のバフが付与される
「これは!」
声の下方向を振り向くと建物の屋上を飛びながらこちらに向かってくるキュアーの姿が見えた
「キュアーー!!…ノノは!?」
「もうここにいるぞ!」
後ろからの声に振り返ると、目の前に既にノノが立っていた
「俺らを置いていくなんて酷いぞ?ヒアラ!俺らも仲間だろうが!」
そう言うとその瞬間放たれた次元龍の光線に向かって立ち塞がる
「鎌鼬!!」
とてつもない早さで繰り出された風の斬撃は迫り来る光線を少しずつ屈折させて受け流した
「キュアー!」
「いっくよー!!」
大きく飛び上がったキュアーはノノが受け流し空に打ち上げた光線に向かって両手を広げると光線を光の胞子に分解した
光線そのものが巨大だったため空に大きく拡がった胞子はさながら花火のようだった
キュアーは広がった胞子を集め手のひらに圧縮すると次元龍に向かってビームとして返した
次元龍に直撃したビームは顔面に命中し胴体まで貫いた。雄叫びを上げながら大きく仰け反り背中から崩れた次元龍はそのまま起き上がることは無かった
「…やった?…やった!!キュアー!ノノ!ありがとう!」
絶望から救ってくれたのは、いつも一緒にいてくれた仲間だった
安心して泣き崩れるヒアラ、ソウヤを看るノノ、サヤをヒールするキュアー。ソウヤのパーティーに合流した2人のおかげで絶望的な状況に一筋の光が刺した。
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