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本編
授業と知識
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「朝から先生から呼び出しとか、一体どうしたんですの?」
「こないだの模擬戦のことだよ!というか、テメェ!何しれっとリーダーなすりつけて、責任を自分に押し付けてんだ!」
アーネはしれっと『知りませんわ』とか抜かした。
ダメだ。暖簾に腕押し、糠に釘だ。意味ねぇわ、これ。
まだなにか言ってやろうかと思って口を開いたら、ちょうどオードラル先生が入ってきた。
チッ、タイミングいいな。
「今日の座学も魔獣について、だ。えーと――」
座学ねぇ…。
………。
……。
「なぁ、アーネ、ちょっといいか?」
暫く真面目に受け、先生が黒板に向いた瞬間にバレないよう、小声でいう。
「なんですの?このタイミングで?もう少し時間を考えてから喋れませんの?」
同じく小声で返すアーネ。
「昨日も魔獣についての座学だったんだよな?」
「そうですわよ?」
「…なんか、レベル低すぎないか?」
先生がやってることは、正直常識レベルだと思うんだが…。
「何言ってますの?ここは魔獣の最新情報をどこより早く集めていますの。ですから、最高レベルですわよ」
へー。
「そこ!喋ってるなら余裕だな?」
ヤバ、目をつけられた。
アーネは軽く天を仰いでる。
「ウィルオウィスプの炎体、物理で倒す場合はどうすべきか答えろ」
おぉ、オードラル先生って教壇立つと性格変わるのね。
「拳大より大きいものは、その中心にある核を狙う。サイズは大体どの個体も小指の先ぐらいのサイズだから、やるならラウクムの槌みたいな武器でぶっ叩けばいい。それより小さいなら、核は無いけど、近くに親がいるから、その個体を倒せば両方消える。これでいい?」
先生と、ほかの生徒が目を見開くのが見える。
なんか不味いことしたか?
「…ウィルオウィスプの炎体が成人男性と同じ大きさになった場合の個体名と対処方法は?」
「フレイムマン。対処方法は、人間の心臓同じ位置に核があるけど、ウィルオウィスプの時より圧倒的に硬いから、根性入れてぶっ叩かないと砕けない。あと、知能も少しあるらしい」
知能はあったところで喋れないけどな。炎の塊だし。
先生がお手上げ、と言ったふうに両手を上げる。
「わかった、座学ではお前を金輪際当てないようにしよう。面白みがなくなる」
頼むから真顔でそんな事言わないでくれ…。
座学が終わったあと、結構質問攻めに合った。
「なんであんなこと知ってるんですの!?」
「凄いや!レィアさん!ほかの魔獣についても知ってるの!?」
「君が知ってる知識をすべてココに書いてくれないか!?たのむ!」
…などなど。
面倒だったから、すぐに逃げたけどね。
「こないだの模擬戦のことだよ!というか、テメェ!何しれっとリーダーなすりつけて、責任を自分に押し付けてんだ!」
アーネはしれっと『知りませんわ』とか抜かした。
ダメだ。暖簾に腕押し、糠に釘だ。意味ねぇわ、これ。
まだなにか言ってやろうかと思って口を開いたら、ちょうどオードラル先生が入ってきた。
チッ、タイミングいいな。
「今日の座学も魔獣について、だ。えーと――」
座学ねぇ…。
………。
……。
「なぁ、アーネ、ちょっといいか?」
暫く真面目に受け、先生が黒板に向いた瞬間にバレないよう、小声でいう。
「なんですの?このタイミングで?もう少し時間を考えてから喋れませんの?」
同じく小声で返すアーネ。
「昨日も魔獣についての座学だったんだよな?」
「そうですわよ?」
「…なんか、レベル低すぎないか?」
先生がやってることは、正直常識レベルだと思うんだが…。
「何言ってますの?ここは魔獣の最新情報をどこより早く集めていますの。ですから、最高レベルですわよ」
へー。
「そこ!喋ってるなら余裕だな?」
ヤバ、目をつけられた。
アーネは軽く天を仰いでる。
「ウィルオウィスプの炎体、物理で倒す場合はどうすべきか答えろ」
おぉ、オードラル先生って教壇立つと性格変わるのね。
「拳大より大きいものは、その中心にある核を狙う。サイズは大体どの個体も小指の先ぐらいのサイズだから、やるならラウクムの槌みたいな武器でぶっ叩けばいい。それより小さいなら、核は無いけど、近くに親がいるから、その個体を倒せば両方消える。これでいい?」
先生と、ほかの生徒が目を見開くのが見える。
なんか不味いことしたか?
「…ウィルオウィスプの炎体が成人男性と同じ大きさになった場合の個体名と対処方法は?」
「フレイムマン。対処方法は、人間の心臓同じ位置に核があるけど、ウィルオウィスプの時より圧倒的に硬いから、根性入れてぶっ叩かないと砕けない。あと、知能も少しあるらしい」
知能はあったところで喋れないけどな。炎の塊だし。
先生がお手上げ、と言ったふうに両手を上げる。
「わかった、座学ではお前を金輪際当てないようにしよう。面白みがなくなる」
頼むから真顔でそんな事言わないでくれ…。
座学が終わったあと、結構質問攻めに合った。
「なんであんなこと知ってるんですの!?」
「凄いや!レィアさん!ほかの魔獣についても知ってるの!?」
「君が知ってる知識をすべてココに書いてくれないか!?たのむ!」
…などなど。
面倒だったから、すぐに逃げたけどね。
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