大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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29 / 2,022
本編

リーダー決定とフィールド裏話

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…ミーティングと言ってもさ?
「何を話せばいいの?」
ラウクムくん、自分の心の代弁、ありがと…。
「とりあえず、リーダーがまだ決まってませんわ!」
「…わかったけどさ、なんでそんな力んでんの?」
アーネが叫んだせいで耳がキンキンする。
ちなみに長方形のテーブルの座り方は、長い辺に自分とアーネ、その向かいにクアイちゃんとナタリさん、短い辺のところにラウクムくん一人が座ってる。
もう一つの短い辺の所?壁にくっついてるから座れない。
「それは当然、私がなりたいからですわ!何か異論はありまして!?」
「別に?」「構わないと思うよ」「了解」「わかりましたです!」
異論、全くなかったな。
で、このあとどうする?
「次はホントはフォーメーションとか決めた方がいいんだろうけど、戦い方わかってるのがレィアさんとアーネさんだけだから、なんともしようがないよね」
と、ラウクムくん。
「なんか修練所とかないの?」
「あるよ?というか、昨日戦ったあそこが正にそこ」
なら、そこで確かめればいいんじゃ?
「でも、今日は使えないよ?メンテナンス中だから」
あぁ、そっか。自分達がドンパチやったからそのせいか…。
「ちなみに、丸二日だってさ。用務員の人がさっき『毎年より一日も長くかかりそう』ってボヤいてた」
「そりゃ、なんでだい?」
ナタリさんが聞くが、なんとなく理由がわかる二人がここにいます、はい…。
「一部の生徒がフィールドの壁をぶち抜いたんだよ。あのフィールド、打撃とか衝撃にめっぽう強いのになぁ…」
いたたまれない…!
「そ、それはほら!多分斬撃とかに弱かったんだよ!」
「魔法にも弱かったに違いありませんわ!」
思わずそう言っちゃう自分とアーネ。ちなみに煌覇こうはぐらいの速度でモノ飛ばすと、いくら刃が潰れてたって打撃じゃなくて斬撃になります。もともと平たいしね。
「あのフィールドの内側じゃあ、魔法や刺突、斬撃は全部衝撃に変換されるんだよ。だから、レィアさんの剣、ほとんど斬れてなかったでしょ?」
「「…」」
黙る他ありません。はい…。
というか、だから斬れなかったのね。先輩の防具じゃなかったのか…。
うーん?煌覇こうはってそこまで攻撃力あるはずないんだけどなー?
「じゃあ、このあとどうする?一応、やらなきゃいけない事はおわってるよね?」
「一つ、アタイ気になることがあるんだけど、いいかい?」
ミーティングと言っていいのかわからんぐらいグダグダだけど、ミーティングらしいこと(ってなんだ?)がはじまりそうな気配?
「どしたの?」
「そこのアンタ」
指さされた。自分?
「ホントに男なのかい?」
えぇ…そうだって何回言ったら理解しえもらえるんだろ…?
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