422 / 2,022
本編
人数と変更
しおりを挟む
「アーネ」
「はい?なんですの?」
夕食後、部屋に戻ってからアーネに声をかける。
「特級魔法に必要な人数ってお前を含めて三人…だよな?」
「…まぁ、間違ってはいませんわ。あくまで最低三人と言う話で、それだと魔法の精度に問題が出ますわ。…もちろん、下手すれば失敗と言う可能性もありますわ」
「ふーん…えっと、魔法の術式をいくつか分けて担当するから、そのサポートだっけ?」
『今代の、急にどうしたんだ?』
いや、単に俺が詳しく分からんから知りたい…ってか確認したいだけだ。
「そうですわね。ただ、それだけじゃありませんわ。負担する魔力もその人数分分けるのですわ」
ふーむ…。
『…今代の、本当にどうした?』
「少し不味いことになったかな…」
小さく呟く。
『何がだ?』「何がですの?」
「いや、実はその術式補助要員にクアイを入れようかと思っていたんだが…」
『あー…』
「はい?」
「過労で倒れちまってな…」
「過労で、ですの?原因は?訓練メニューはそこまで酷くはないはずですけど…」
む、そうなるわな…。
「俺のが課してた課題をかなり無茶をしてこなしてたっぽい」
…あ、アーネの纏う雰囲気が変わった。
「…それはつまり、貴女のせいでクアイさんが倒れたって事ですの?」
「いや、それは違う。俺はしっかり自分で調整しろって言ってたんだ。言っちゃ悪いが勝手に練習して勝手に倒れたって話。…さて、どうすっかな…」
ちなみにクアイちゃんは保健室に運んだ。多分明日一日は拘そ…もとい休みだろう。
ちなみにリーザはとっくの昔に自室に戻ってる。
「勝手に、って…貴女、それはちょっと言い過ぎじゃありませんの?」
「…?なんでだ?自分の体調を管理すら出来ない奴のことを、何で俺が責任を負わなきゃならないんだ?」
「それは…」
「そんな事より…魔法使う日、変えなきゃならんかな?」
「確か、土曜の予定でしたわよね?」
「そうなんだよなぁ………ん、よし分かった。なら日曜…それ以上はずらせないな」
「…………おやすみの日?」
「二回目のお休みの日、な?シエル、頼んだぞ?」
「…………ん!」
この子にも一応、役割があるからな。
「あと一人、ですわね。そのメンバーはどうしますの?」
「そうだな…ユーリアかラウクムか…出来たら両方だな。まぁ、クアイにもまだ話をしてないから、そこからだが。リーザは話を隠したがってるから、口が固くて信頼の置ける奴を探さにゃならんのがまた面倒だな…」
「ラウクムさん?彼は魔法が使えるんですの?」
「多分。一応心得程度はあるらしい。いないよりかはマシじゃね?」
この後も話し合い、やはり日にちは土曜と決まった。
──さて、なら後は準備をしようか。
「はい?なんですの?」
夕食後、部屋に戻ってからアーネに声をかける。
「特級魔法に必要な人数ってお前を含めて三人…だよな?」
「…まぁ、間違ってはいませんわ。あくまで最低三人と言う話で、それだと魔法の精度に問題が出ますわ。…もちろん、下手すれば失敗と言う可能性もありますわ」
「ふーん…えっと、魔法の術式をいくつか分けて担当するから、そのサポートだっけ?」
『今代の、急にどうしたんだ?』
いや、単に俺が詳しく分からんから知りたい…ってか確認したいだけだ。
「そうですわね。ただ、それだけじゃありませんわ。負担する魔力もその人数分分けるのですわ」
ふーむ…。
『…今代の、本当にどうした?』
「少し不味いことになったかな…」
小さく呟く。
『何がだ?』「何がですの?」
「いや、実はその術式補助要員にクアイを入れようかと思っていたんだが…」
『あー…』
「はい?」
「過労で倒れちまってな…」
「過労で、ですの?原因は?訓練メニューはそこまで酷くはないはずですけど…」
む、そうなるわな…。
「俺のが課してた課題をかなり無茶をしてこなしてたっぽい」
…あ、アーネの纏う雰囲気が変わった。
「…それはつまり、貴女のせいでクアイさんが倒れたって事ですの?」
「いや、それは違う。俺はしっかり自分で調整しろって言ってたんだ。言っちゃ悪いが勝手に練習して勝手に倒れたって話。…さて、どうすっかな…」
ちなみにクアイちゃんは保健室に運んだ。多分明日一日は拘そ…もとい休みだろう。
ちなみにリーザはとっくの昔に自室に戻ってる。
「勝手に、って…貴女、それはちょっと言い過ぎじゃありませんの?」
「…?なんでだ?自分の体調を管理すら出来ない奴のことを、何で俺が責任を負わなきゃならないんだ?」
「それは…」
「そんな事より…魔法使う日、変えなきゃならんかな?」
「確か、土曜の予定でしたわよね?」
「そうなんだよなぁ………ん、よし分かった。なら日曜…それ以上はずらせないな」
「…………おやすみの日?」
「二回目のお休みの日、な?シエル、頼んだぞ?」
「…………ん!」
この子にも一応、役割があるからな。
「あと一人、ですわね。そのメンバーはどうしますの?」
「そうだな…ユーリアかラウクムか…出来たら両方だな。まぁ、クアイにもまだ話をしてないから、そこからだが。リーザは話を隠したがってるから、口が固くて信頼の置ける奴を探さにゃならんのがまた面倒だな…」
「ラウクムさん?彼は魔法が使えるんですの?」
「多分。一応心得程度はあるらしい。いないよりかはマシじゃね?」
この後も話し合い、やはり日にちは土曜と決まった。
──さて、なら後は準備をしようか。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
233
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる