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本編
回復力と回復魔法
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…何故だ。
「何で治さねぇんだよ!」
「何で足りないんですの!?」
一晩明けて、早速アーネに回復魔法をかけてもらおうとしたのだが、問題発生。
アーネ曰く、『回復力が足りませんわ!?』との事。
少し前の魔法、回復魔法エトセトラのことを覚えているだろうか?
あれを思い出してくれるといいのだが…。
回復魔法とは、対象者の回復力を強制的に活性化させる魔法だ。
で、そんな魔法だから、使いすぎると対象者がその魔法のせいで昏倒だとか、下手したら死んでしまうことすらあったらしい。
そんな訳で、今俺に回復魔法をかけるのはちょっと危険な程回復力が低下しているらしい。
ふーむ。
「という事は、貴女元々回復力が回復しにくいってことですわね。まぁ、あくまで平均より低い程度ですわ。本当に危険な人はかすり傷ですら塞がるのに一週間や二週間では済みませんもの」
「ふーん。というか、回復力が回復しにくいとかややこしいな…。んで、早く回復力を治す方法は?」
「早く寝て適度に休んでよくご飯を食べる事ですわね」
なるほど。
「ちなみに普通にしてたら回復魔法を使えるようになるまでどのぐらいかかる?」
「そうですわね…このペースだと、一日ぐらいですわね」
なら、一日安静にする必要もないか。
「んじゃ、今日一日、右腕に気を付けときゃ明日治してくれるんだな?」
「…そうですわね。仕方ありませんが」
なぜ、そこで仕方ないという台詞が出る…。
「あ、あと、出来るだけ怪我をしないでくださいまし。もし怪我をすれば、そっちの方へ回復力が注がれ、少し回復魔法を使うのが遅れる可能性がありますので」
おっと、それって今日の訓練、大丈夫なのか?
「…それってどのぐらいの傷が不味いんだ?」
「できる限り避けて、としか言えませんの。魔獣の爪などで切りつけられれば、問答無用で丸一日ベッドに拘束ですわね」
マジか。いつもなら大したことは無い…が、右腕が使えない以上、双剣が使えないしな。
「わかった。善処する」
「いいですの?絶対ですわよ?今日一日は絶対に無茶しないでくださいまし」
なんだか妙に念押しされたな。
もしかして俺、そんなに危険な状態なのか?
「わかった!わかったわかった!そんなにしつこく言わなくても大丈夫だから!」
まだしつこく念押ししてくるアーネをなんとかなだめ、朝食を食べに行くか。
ガチャリ。
扉の外にいたのは、全く同じタイミングで扉を開けたらしいユーリア。
「ん?おぉレィア!それにアーネも!おはよう!今から朝食か?」
「まぁそうだが。…一緒にいくか?」
「これは有難い!では行こう!すぐ行こう!早速行こう!」
ユーリアに手を引かれて猛ダッシュされた。
「ちょ!まて!そっちは!」
右腕が!軽く軋んでるからぁぁぁぁぁぁ!
「何で治さねぇんだよ!」
「何で足りないんですの!?」
一晩明けて、早速アーネに回復魔法をかけてもらおうとしたのだが、問題発生。
アーネ曰く、『回復力が足りませんわ!?』との事。
少し前の魔法、回復魔法エトセトラのことを覚えているだろうか?
あれを思い出してくれるといいのだが…。
回復魔法とは、対象者の回復力を強制的に活性化させる魔法だ。
で、そんな魔法だから、使いすぎると対象者がその魔法のせいで昏倒だとか、下手したら死んでしまうことすらあったらしい。
そんな訳で、今俺に回復魔法をかけるのはちょっと危険な程回復力が低下しているらしい。
ふーむ。
「という事は、貴女元々回復力が回復しにくいってことですわね。まぁ、あくまで平均より低い程度ですわ。本当に危険な人はかすり傷ですら塞がるのに一週間や二週間では済みませんもの」
「ふーん。というか、回復力が回復しにくいとかややこしいな…。んで、早く回復力を治す方法は?」
「早く寝て適度に休んでよくご飯を食べる事ですわね」
なるほど。
「ちなみに普通にしてたら回復魔法を使えるようになるまでどのぐらいかかる?」
「そうですわね…このペースだと、一日ぐらいですわね」
なら、一日安静にする必要もないか。
「んじゃ、今日一日、右腕に気を付けときゃ明日治してくれるんだな?」
「…そうですわね。仕方ありませんが」
なぜ、そこで仕方ないという台詞が出る…。
「あ、あと、出来るだけ怪我をしないでくださいまし。もし怪我をすれば、そっちの方へ回復力が注がれ、少し回復魔法を使うのが遅れる可能性がありますので」
おっと、それって今日の訓練、大丈夫なのか?
「…それってどのぐらいの傷が不味いんだ?」
「できる限り避けて、としか言えませんの。魔獣の爪などで切りつけられれば、問答無用で丸一日ベッドに拘束ですわね」
マジか。いつもなら大したことは無い…が、右腕が使えない以上、双剣が使えないしな。
「わかった。善処する」
「いいですの?絶対ですわよ?今日一日は絶対に無茶しないでくださいまし」
なんだか妙に念押しされたな。
もしかして俺、そんなに危険な状態なのか?
「わかった!わかったわかった!そんなにしつこく言わなくても大丈夫だから!」
まだしつこく念押ししてくるアーネをなんとかなだめ、朝食を食べに行くか。
ガチャリ。
扉の外にいたのは、全く同じタイミングで扉を開けたらしいユーリア。
「ん?おぉレィア!それにアーネも!おはよう!今から朝食か?」
「まぁそうだが。…一緒にいくか?」
「これは有難い!では行こう!すぐ行こう!早速行こう!」
ユーリアに手を引かれて猛ダッシュされた。
「ちょ!まて!そっちは!」
右腕が!軽く軋んでるからぁぁぁぁぁぁ!
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