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本編
女と戦闘
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「はいはい。それじゃ」
言うが早いが突っ込んできやがった!
セリフぐらい最後まで言わせろ!
淡い紫の色の髪を靡かせ、流星のように踏み込んでくる。
ちなみに相手の武器は剣。わかりやすくていいね。
規格としては多分片手剣。長さが中途半端で、片手剣にしては長く、両手剣だと少し短い。だが、さっきまでの五人とは違い、使いこなしている感が半端じゃない。
言い方変えるなら、体の延長に剣がある、そんなレベル。
それでも、女の身としては、少し重いのか、両手で持って振る一撃。
咄嗟に剣で受け止めるが、信じられない事が起きた。
ギシっ、と。
金の剣が開きかけた。
戦技などは一切使っていない、踏み込みからの一撃、それだけで。
それは、それだけで、さっきの五人組の戦技よりも重い一撃だと言うこと。
「へぇ、すごいですね…」
「そりゃどーもっ!」
切り上げるようにして弾き、一旦距離を取る。
二人の剣の間合いの外、そこで改めて相手を見る。
淡い紫色の髪を長くのばし、清楚な感じな顔立ちに、スラリと長い手足、そしてそれに見合った身長、このリーチの差はデカイな…。
髪と同じ色の目は俺の一挙一動、全てを逃さんとばかりに見開かれている。
まとめると、かなりの美人がとんでもなく重い一撃を俺にカマしたって事かな。
「私の初撃を捌いたのって、ここに来て初めてですよ…!」
はしゃぐ女。
「おお、こっちもビックリだ。まさかこんな女がこっちが引くほどの一撃をいきなりぶちカマして来たんだからな」
「いやいや、あなたも充分素晴らしい!特に、『女性』で私の一撃を防いだのは…」
「あぁん?」
久しぶりに、聞き捨てならない言葉を聞いたなぁ…?
「オイオイ、この制服が見えないのか?男物だぞ?」
「いやしかし、今年の新一年クラスには男物になるように魔法陣を弄った変わった趣味を持つ者がいると聞いていてな。あなただろう?」
ふふん、と言わんばかりの得意げな表情。
それが俺の逆鱗を鷲掴みにして、引きちぎった。
「よーしわかった、テメェには特別サービスをくれてやる」
そういいながら、首元の銀の方を引っ張り、剣にする。
「おぉ?これはまた…!」
再び喜ぶ女。なんだ?厳しいほど燃えるっていう主人公体質か?
「手加減なし、思いやりなし、オーバーキルありのスペシャルコースだ…!」
「嬉しいな。それでこそ、この学校に頑張って入った甲斐があるというものだ!」
お前が入学したのは一年前だろうが。
俺が地面を蹴ると同時に、向こうも蹴ったらしく、とんでもない勢いで二人の顔が急接近する。
衝突の瞬間、女はまるで、これ以上楽しい事はないと言わんばかりに笑っていた。
言うが早いが突っ込んできやがった!
セリフぐらい最後まで言わせろ!
淡い紫の色の髪を靡かせ、流星のように踏み込んでくる。
ちなみに相手の武器は剣。わかりやすくていいね。
規格としては多分片手剣。長さが中途半端で、片手剣にしては長く、両手剣だと少し短い。だが、さっきまでの五人とは違い、使いこなしている感が半端じゃない。
言い方変えるなら、体の延長に剣がある、そんなレベル。
それでも、女の身としては、少し重いのか、両手で持って振る一撃。
咄嗟に剣で受け止めるが、信じられない事が起きた。
ギシっ、と。
金の剣が開きかけた。
戦技などは一切使っていない、踏み込みからの一撃、それだけで。
それは、それだけで、さっきの五人組の戦技よりも重い一撃だと言うこと。
「へぇ、すごいですね…」
「そりゃどーもっ!」
切り上げるようにして弾き、一旦距離を取る。
二人の剣の間合いの外、そこで改めて相手を見る。
淡い紫色の髪を長くのばし、清楚な感じな顔立ちに、スラリと長い手足、そしてそれに見合った身長、このリーチの差はデカイな…。
髪と同じ色の目は俺の一挙一動、全てを逃さんとばかりに見開かれている。
まとめると、かなりの美人がとんでもなく重い一撃を俺にカマしたって事かな。
「私の初撃を捌いたのって、ここに来て初めてですよ…!」
はしゃぐ女。
「おお、こっちもビックリだ。まさかこんな女がこっちが引くほどの一撃をいきなりぶちカマして来たんだからな」
「いやいや、あなたも充分素晴らしい!特に、『女性』で私の一撃を防いだのは…」
「あぁん?」
久しぶりに、聞き捨てならない言葉を聞いたなぁ…?
「オイオイ、この制服が見えないのか?男物だぞ?」
「いやしかし、今年の新一年クラスには男物になるように魔法陣を弄った変わった趣味を持つ者がいると聞いていてな。あなただろう?」
ふふん、と言わんばかりの得意げな表情。
それが俺の逆鱗を鷲掴みにして、引きちぎった。
「よーしわかった、テメェには特別サービスをくれてやる」
そういいながら、首元の銀の方を引っ張り、剣にする。
「おぉ?これはまた…!」
再び喜ぶ女。なんだ?厳しいほど燃えるっていう主人公体質か?
「手加減なし、思いやりなし、オーバーキルありのスペシャルコースだ…!」
「嬉しいな。それでこそ、この学校に頑張って入った甲斐があるというものだ!」
お前が入学したのは一年前だろうが。
俺が地面を蹴ると同時に、向こうも蹴ったらしく、とんでもない勢いで二人の顔が急接近する。
衝突の瞬間、女はまるで、これ以上楽しい事はないと言わんばかりに笑っていた。
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