大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

自宅と予定

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大して時間が経っていないのに、なぜか懐かしく感じるな。
少し古めの家々に、王都にもないぐらい広い広場が所々にあって…。
「…なんか、ボロいね」
「ラウクム、言うな…悲しくなる…」
まぁ、端的に言うと寂れた村って感じだろうな!
「と、とりあえずどこか休めるところへ…!」
ナタリさんの言うこともわかるので、とりあえず、自分の家にでも行くか…。
「一旦自宅に行くけど、いいですか?」
「はい、それでお願いします…。あ、あと水を…」
先生、死ぬ一歩手前みたいになってるな。
幸い、自宅は近いのですぐに休めたのだが。
自宅は二階建てで、そこそこ大きめの木造建築。ちなみに大きめってのは王都の家と比べてだから結構なサイズだと思う。
一階でみんなを転がしておき、台所から水を適当に汲んで置いておく。
「ちょっと上に行ってくるから、先生とかの面倒見といてね!」
「え、ちょっと!」
「早く戻ってきてよ!」と叫ぶラウクムくんを放置、二階に登り、いくつかある部屋の中の一つを開けると、思った通りの人物がいた。
「よぉ、みんなに言ってくるって出てった割に誰もいねぇのはどうしてだ?」
「やぁ、レィア。思ったより少し早かったね」
部屋にいたのはナナキ。ベッドの上で自宅のように寛いでる。
そりゃそうだ。この家、自分とナナキの家だからな。
…そのあたりの説明はまた今度。
「久々の来客だからねー。みんな、驚いたあとにすぐに閉じこもっちゃったよ?でもまぁ、元々実習で来たんでしょ?なら別にいいんじゃない?」
ふむ、確かにこの森に誰かが来たことなんか二回しか記憶にないな。
「そんなもんか」
「そんなもんだよ」
ふーん。あの風呂のオバチャンとか、恥ずかしがるタマじゃ無さそうなのにな。
「とりあえず、学校の人達は一旦下に置いてあるけど、いいよな?後から方針固めると思うから、多分それまででいいから」
「いいよー。ボクの家だけど、君の家だしねー」
ゴロゴロとベッドを転がりながら適当に返す友人。
まぁ、とりあえず伝えることは伝えたかな?
「レィアさーん!どこにいるのー?」
下からラウクムくんの声が。
「なんだ?どうかしたのか?」
ナナキに適当に手を上げて「じゃ」、と言って降りていく。
「あ、いたいた。先生が復活して、これからのことを決めるってさ」
そりゃ早い復活で。
見てみると、いつものシャキッとした雰囲気に戻ってる。
「あ、来ましたね。皆さん、ありがとうございます」
礼はナタリさんにでも言えよ。
「それでは、明日からの予定を決めていきますね」
え?まだ決まってなかったのか?
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