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王宮のお茶会

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新しく新調した水色のドレスを着て、お父様と王宮にやってきた。王宮につくとフォルトゥナート様が出迎えてくれる。

「フォルトゥナート様、お会いできて嬉しゅうございますわ」
「僕もアレクシアと会えて嬉しいよ」

フォルトゥナート様にはアイテムボックスと害意あるものは防ぐ魔道具を渡していて今日も身に付けてくれてる。

フォルトゥナート様のエスコートで茶会会場に向かった。既に陛下がいて慌ててカーテシーしようとするが制された。陛下はお父様と同じくらいの20代前半で金髪金眼の美丈夫だった。

「堅苦しい挨拶は良い。気楽に茶を楽しもう」
「ありがとうございます」

ソファーに座ると王宮侍女が紅茶をいれてくれる。口に含むと高級な味がした。

「バートン公爵が天使だと言ってたが、親の欲目だと思っておったが、本当に天使のような可愛らしい子だな」

陛下のお褒めの言葉にお父様はそうでしょうというようなお顔をしている。

「容姿が良いだけではなく錬金術の腕も素晴らしいとは次代の公爵家は安泰だな」

お父様がうんうんと頷いてるが、わたくしは褒められすぎて恥ずかしくなった。

「そこまで凄いことはしておりませんわ」
「何を言う、神話級魔石を作るなど普通の者では考えもつかん。もっと己を誇るが良い」
「ありがとうございます」
「神話級魔石は王宮錬金術師でも作れたが、聖級にするだけで5日、神話級魔石には30日もかかった。神話級魔石が作れるということは機密扱いにするためアレクシア嬢も口外しないように」
「かしこまりましたわ」

わたくしはあっという間に作れるけど、他の人だとそんなにかかってしまうの? 魔力量の差なのかしら?

「しかし、このネックレスはいい。害意あるものは防ぐなど毒の心配もなくなる。今までは毒に慣らすということをしていたが、そんな苦しいことをせずとも済むというのは嬉しいことだ。毒に慣れるということは薬も効かなくなるからな」

そう言って陛下は笑った。

「お役に立てたようで何よりですわ」
「今後は次代に繋げていく。王家の家宝としてな」

今後、国王陛下、王妃殿下、王太子殿下は安全ということね。

「もっとお作りした方がよろしいでしょうか?」

第2王子の分や他の妃の分もあった方が良いよね?

「そうだな。作ってくれれば王家が買い取ろう」
「ではお作りしましたらお父様に渡しておきます」
「今後は他にどのようなものを作るつもりかい?」
「便利な魔道具はもちろんのこと、美容に関してのものも作っていければと思っています」

この世界、美容用品が少ない。化粧水くらいしかないのだ。またシャンプーやリンスもなく髪が傷む。その辺りをどうにかしたいと思う。

王宮のお菓子は美味しくて、陛下とのおしゃべりも楽しく良いお茶会だった。
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