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第2章
渡邊葡萄園醸造
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「ふう・・・広くて気持ちいいわね」
塩原温泉の日帰り温泉施設。
広くて清潔で、内風呂も露天風呂もある。
柏木洋子の地元も有名な温泉があった。硫黄泉でにおいの強い温泉であったが。
ここは透明な温泉。
でも、とても温まる温泉。
風呂上がりの休憩所で休んでいるときに置いてあるパンフレットを見る。
塩原温泉は、場所によっていろいろな泉質があるようであった。
ちなみに、今入った温泉は塩化物泉。
周辺の観光案内のパンフレットもあったので眺める。
「あら・・・近くにあるのね・・・」
そこに書かれていた場所。
帰りがけに行って見ることにした。
塩原温泉を抜け、西那須野で国道4号線を左に曲がる。
しばらく走ったのち、黒磯市街の方に斜めに左折する。
「ううん、本当にこんなところにワイナリーがあるのかしら」
チェーン店の大きなT〇UTAYAなどが並ぶ郊外の街道。
スマホのナビの案内では、そろそろ目的地のはず。
だが、そこは大きな杉の立ち並ぶ林である。
ふと、木立の中に小さな赤い看板が見えた。
「あそこかしら?」
赤い看板に白い文字で”NASU WINE”と書かれている。
どうやら、この先が目的地らしい。
渡邊葡萄園醸造 - Nasu Wine。
砂利の駐車場に愛車を停め、ヘルメットを脱ぐ。
まるで農家のような建物が並んでいる。
向こうには歴史を感じる古めかしい建物。
あまり大きくはない建物。
どうやら、その建物がワイナリーのようである。
洋子が今まで行った2つのワイナリーはどちらも新しい建物だった。
”こんな昔ながらの所もあるのね・・・”
日本酒は、昔ながらの酒蔵があるのは知っていた。
なんとなく、ワイナリーと言えばおしゃれなイメージだったので意外であった。
”OPEN”と書かれた札のかかった扉から中に入る。
外見より、結構広い。
店舗の向こうには巨大な扉があり、大きなタンクが見えている。
扉の向こうでワインを作っているのだろう。
「いらっしゃい」
棚の上に木箱が並んでおり中には様々なワインが入っている。
本当にたくさんの種類。
その一つのラベル見る。
「え・・・2004年?」
洋子は、なんとなく古いワインほど貴重であるようだと知っていた。
それからすると、このワインは貴重なのだろう。
一万円まではしないが、結構高価だ。
「どれにしよう・・・」
なかなか、目移りして悩んでしまう。
「いきなり高いワインを買って失敗したらやだしなあ・・・」
とはいえ、どれも美味しそうに見えてくるから不思議だ。
結局、高いものに手を出す勇気がなく手頃なワインを一本購入。
”クラッシックラベル”というシリーズらしい。
確かに、古めかしいラベルが逆に新鮮に見えて気になったのだ。
”今度来るときは、事前に調べてからこよう・・・”
バイクに戻り、振り返って建物を見る。
木立の間から陽に照らされた建物。
結構味のある建物のように思えてきた。
”ワイナリーにも、いろいろあるのね”
ここには、また来ようと思った。
塩原温泉の日帰り温泉施設。
広くて清潔で、内風呂も露天風呂もある。
柏木洋子の地元も有名な温泉があった。硫黄泉でにおいの強い温泉であったが。
ここは透明な温泉。
でも、とても温まる温泉。
風呂上がりの休憩所で休んでいるときに置いてあるパンフレットを見る。
塩原温泉は、場所によっていろいろな泉質があるようであった。
ちなみに、今入った温泉は塩化物泉。
周辺の観光案内のパンフレットもあったので眺める。
「あら・・・近くにあるのね・・・」
そこに書かれていた場所。
帰りがけに行って見ることにした。
塩原温泉を抜け、西那須野で国道4号線を左に曲がる。
しばらく走ったのち、黒磯市街の方に斜めに左折する。
「ううん、本当にこんなところにワイナリーがあるのかしら」
チェーン店の大きなT〇UTAYAなどが並ぶ郊外の街道。
スマホのナビの案内では、そろそろ目的地のはず。
だが、そこは大きな杉の立ち並ぶ林である。
ふと、木立の中に小さな赤い看板が見えた。
「あそこかしら?」
赤い看板に白い文字で”NASU WINE”と書かれている。
どうやら、この先が目的地らしい。
渡邊葡萄園醸造 - Nasu Wine。
砂利の駐車場に愛車を停め、ヘルメットを脱ぐ。
まるで農家のような建物が並んでいる。
向こうには歴史を感じる古めかしい建物。
あまり大きくはない建物。
どうやら、その建物がワイナリーのようである。
洋子が今まで行った2つのワイナリーはどちらも新しい建物だった。
”こんな昔ながらの所もあるのね・・・”
日本酒は、昔ながらの酒蔵があるのは知っていた。
なんとなく、ワイナリーと言えばおしゃれなイメージだったので意外であった。
”OPEN”と書かれた札のかかった扉から中に入る。
外見より、結構広い。
店舗の向こうには巨大な扉があり、大きなタンクが見えている。
扉の向こうでワインを作っているのだろう。
「いらっしゃい」
棚の上に木箱が並んでおり中には様々なワインが入っている。
本当にたくさんの種類。
その一つのラベル見る。
「え・・・2004年?」
洋子は、なんとなく古いワインほど貴重であるようだと知っていた。
それからすると、このワインは貴重なのだろう。
一万円まではしないが、結構高価だ。
「どれにしよう・・・」
なかなか、目移りして悩んでしまう。
「いきなり高いワインを買って失敗したらやだしなあ・・・」
とはいえ、どれも美味しそうに見えてくるから不思議だ。
結局、高いものに手を出す勇気がなく手頃なワインを一本購入。
”クラッシックラベル”というシリーズらしい。
確かに、古めかしいラベルが逆に新鮮に見えて気になったのだ。
”今度来るときは、事前に調べてからこよう・・・”
バイクに戻り、振り返って建物を見る。
木立の間から陽に照らされた建物。
結構味のある建物のように思えてきた。
”ワイナリーにも、いろいろあるのね”
ここには、また来ようと思った。
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