日本ワインに酔いしれて

三枝 優

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第1章

ケントクエステートワイナリー Bijou Noir 2020

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「そういえば、ワイナリーが最近たくさんできてるって言ってましたよね。最近できたワイナリーとかってあるんですか?」
「そうだね、最近もできているよ。今日はそこのワインにしてみようか」

 今日の夕食はパスタ。

 まずはミートソースを作る。
 玉ねぎと人参をみじん切りにする。
 フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、みじん切りにした玉ねぎを炒める。
 透明になるくらいで人参も入れる。
 それらを弱火でじっくり炒める。

 その間にひき肉を準備。
 ニンニクのすりおろしと一緒に少し練ってハンバーグ状にする。
 それを別なフライパンで、中火のオリーブオイルで焼き色をつけていく。
 
 じっくり焼き色を付けたら、ひっくり返す。
 その間も、野菜は焦げないように注意。

 ひき肉に焼き色がついたら、フライパン返しで押し付けて平べったくする。
 そして、火が通ったら崩していく。
 中火でじっくりと火を通したら、野菜のフライパンに合わせ入れる。
 そして、トマトペーストを入れて炒め合わせる。
 その後、あらびきトマト缶とワインを入れる。
 そして煮込んでいく。

 その間にパスタの準備。
 リガトーニ。太めのペンネと言った感じのショートパスタだ。

 大きな鍋に、水と塩を入れて沸騰させる。水の量が多いので結構時間がかかる。
 沸騰したら、パスタを投入。10分間の表示。
 そこをあえて9分とする。

 7分までたったら、切ったブロッコリーもパスタと一緒にいれてゆでる。

 8分、ちょっと前。
 レードルで二杯分のゆで汁をソースに入れる。
 そしてかきまぜて乳化させる。

 9分。パスタをざるに開けてお湯を切る。
 それをソースのフライパンに入れて、混ぜあわせる。

 そこからさらに3分。フライパンの中で味をしみこませる。
 それで完成。


 一緒に飲むワインは

 神奈川県相模原市 
 KENTOKU ESTATE WINERY(ケントクエステートワイナリー)
 Bijou Noir 2020
 
「最近できたというか、まだできていないというか・・・ブドウは作っているみたいだけれど、ワインの醸造は他のワイナリーに委託しているみたいだよ。これは勝沼の東夢ワイナリーで作ったようだね」
「え?そんなことってあるんですか?」
「ワイナリーができるときにはよくあるようだね。武蔵ワイナリーも最初は他のワイナリーに委託していたようだよ」
「そうなんですか・・それってワイナリーって言えるんですか?」
「だから、できようとしている・・ってところだね。でも、醸造をする予定らしいよ。ワイン特区の認定も受けたみたいだね」
「へえ・・楽しみですね」

 このワインを飲んでみる。果実感のある香り。
 スパイシーな感じを受けるワインの味。
 だけど・・

「軽いワインですね・・・」
「まぁまだ若いワインだからね。ヌーヴォーと言った感じだね」
「これから熟成されるんですか?」
「それは、保管してみた場合のお楽しみだね」

「最初、ワイナリーができたばかりの頃はまだ手探りなので大変だよね。
 最初にBelly Beads Wineryのワインを飲んだ時も思ったよ。
 でも、Belly Beads Wineryの2年目にリリースしたワインはすごく美味しくなっていて驚いたよ」
「へえ・・じゃあ、このワイナリーもだんだん美味しくなって有名になるかもしれないんですね」
「もう結構扱う店があるようだよ。今後、自社で醸造したワインを飲みたいね」

 こういった風に、ワイナリーがどんどん出来ています。

 ワイナリーもできたばかりと、2年目・3年目は味は変わっていきます。
 そのワイナリーの成長も楽しみの一つです。
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