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第1章
山梨県 甲州市 ぶどうの丘 展望台
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夕食を終えた後、展望台にやってきた。
やはり見事な夜景である。
展望台に2人並んで眺めている。
しばらくは無言・・・だが瀬戸さんがつぶやくように言った。
「ほんとは、朝から不安だったんです。」
「不安?」
「勝手に予約して、バカにされないかとか・・・怒られないかとか。」
「そんなこと・・・」
「でも、早乙女さんはバカにもせず一緒に泊まってくれた。嬉しかったんです、本当に。」
胸の奥に、またチリチリと刺激する感情が現れる。
「私、もともと引っ込み思案で臆病なんです。でも、早乙女さんだと安心できる。」
「そんな・・・」
「早乙女さん。また一緒に遊んでくださいね。お願いです。」
「・・・いいですよ。もちろん。」
瀬戸さんは私の手を握ってくる。おずおずと・・
私も胸の奥にある感情に流されるように、握りかえした。
胸をチリチリと焦がす感情。
なんとなく、気がついた。
好きとか愛しているとかより、もっと原初的な感情。
一緒にいたいという気持ち。
あなたにここにいて欲しい。
長いこと味わったことのない感情に戸惑っている自分がいた。
ようやく気がつくことができたのかもしれない。
「早乙女さん。部屋に戻りましょうか。」
「そうですね。」
あぁ。きっと私はこの娘のことが好きなんだな。
でも、まだ迷う気持ちもある。
過去にとらわれている自分とか、年齢差とか。
だけれども、今は握っているその手を離したくないという感情が胸を刺激してくるのだ。
やはり見事な夜景である。
展望台に2人並んで眺めている。
しばらくは無言・・・だが瀬戸さんがつぶやくように言った。
「ほんとは、朝から不安だったんです。」
「不安?」
「勝手に予約して、バカにされないかとか・・・怒られないかとか。」
「そんなこと・・・」
「でも、早乙女さんはバカにもせず一緒に泊まってくれた。嬉しかったんです、本当に。」
胸の奥に、またチリチリと刺激する感情が現れる。
「私、もともと引っ込み思案で臆病なんです。でも、早乙女さんだと安心できる。」
「そんな・・・」
「早乙女さん。また一緒に遊んでくださいね。お願いです。」
「・・・いいですよ。もちろん。」
瀬戸さんは私の手を握ってくる。おずおずと・・
私も胸の奥にある感情に流されるように、握りかえした。
胸をチリチリと焦がす感情。
なんとなく、気がついた。
好きとか愛しているとかより、もっと原初的な感情。
一緒にいたいという気持ち。
あなたにここにいて欲しい。
長いこと味わったことのない感情に戸惑っている自分がいた。
ようやく気がつくことができたのかもしれない。
「早乙女さん。部屋に戻りましょうか。」
「そうですね。」
あぁ。きっと私はこの娘のことが好きなんだな。
でも、まだ迷う気持ちもある。
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だけれども、今は握っているその手を離したくないという感情が胸を刺激してくるのだ。
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