日本ワインに酔いしれて

三枝 優

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第1章

閑話 美月vsミキ

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「ミキちゃん、こんばんわ」
「ばんわ~。昨日は結局ついていったのかい?」
「うん、行ったよ~。楽しかった~。お土産あるから今度持っていくね。」
「ほぼ、初対面の人とドライブって楽しいのかね。」
「楽しかったよ~。おいしいものもいっぱいあったしね。」
「へえ・・・美月変わったね~。」
電話の相手は、瀬戸 美月。
高校のころからの腐れ縁である。
合った時からどちらかというと地味で、奥手の女の子だった。
大学から化粧を覚えて、驚くほどかわいくなったが。
知っている限り、いままで彼氏がいたためしがないはず。
それが、飲み屋で合った男性とドライブに行くだけで驚きである。
しかも、自分から行きたいと主張したのだ。
「それでね、ミキちゃん・・・・お願いがあるんだけど。」
「なに?できることならいいけど。」
「もし、うちの家族とかに聞かれたら昨日はミキちゃんちに泊ったってことにしてくれない?おいしいワイン一本で・・・」
「へ?なんで・・・?昨日どうしたのさ?」
「昨日・・・泊ってきちゃった。てへっ」

聞いた言葉が暫く理解できなかった。
え?泊った?
トマッタ・・・・ドコニ?

「KWSK!!!」

その後、夜遅くまで尋問が続くことになった。
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