僕と彼女と寝室で

三枝 優

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今日も誘ってくる

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リビングにいた僕はコーヒーを取りにキッチンに行く。

ぱしっ

後ろから軽く叩かれる。
彼女を見るとそっぽを向いて知らんぷり。
僕は無視してコーヒーを入れた後リビングに戻ってくる。

ぱしっ

また叩かれる。
彼女を見ると、また知らんぷり。
これはいつもの彼女のメッセージ。
本当はコーヒーを飲みたかったんだけど。

仕方なく、寝室に向かうと彼女は嬉しそうに後をついてきた。

ベッドに横になると彼女も隣に寝転んでくる。
僕に背中を向けてしなだれかかって甘えてくる。
いたずら心で、耳を摘まみあげると不満げな声。
頭をなでると、嬉しそうにして体重を預けてくる。

しかたないなぁ

彼女の背中を撫で上げると、嬉しそうに声を上げる。

こうして、今日も僕は彼女によってベッドに誘い込まれるのだ。

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