Hortus conclusus(秘められた庭)

金合歓

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グロッタ火災

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 狂い鶏頭 赤い石化のトサカ咲き
 渦巻貝を嵌めた道 どこのいづくへ続くやら
 行きつ戻りつするうちに 擦れた空気は熱膨れ
 枯れて乾いた糸杉の 梢の先が火を吹いた

 錦紫蘇の葉 リンボの日暮れに染められて
 水路 流れる黒蜜は どこのいづくへ続くかと
 辿ってみれば マキの陰 ブックリ肥えた洞窟グロッタ
 乳垂れた煙の円蓋が モウモ モウモと囲んでる

 煤よ煤よと 迷迭香マンネンロウが泣きわめき
 大地母神の数多の胸も いだききれぬと割れ落ちて
 露壇の果てに流れ寄せ 凝り固まって琥珀に変わる
 あれも いずれは燃え溶ける 薫衣草ラバンデュラの導火線
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