けん者

レオナルド今井

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水と花の都の疾風姫編

王女の依頼

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「──スターグリーク公爵令嬢。朝靄地方および旧氷国地方における目覚しい活躍については私の耳にも入っている。ご苦労だった」

 豪華な城の謁見の間に、貫禄を感じさせる老齢な男の声が響く。

 声がした方には一段高くなった床の上に、俺の給料数か月分は掛かっていそうな豪華な玉座に腰かけた髭の男。

 彼を見た者でさえ、たとえこの国の事情を知らなくてもその身分がわかるだろう。

 何を隠そう、彼こそがここ霧の国における国王なのだ。

 そんな王様の前で俺たちは。

「もったいなきお言葉です」

 俺たちの半歩前で同じように片膝をつくソフィアがそう返す。

 活躍と言えば、業龍の撃退と妖魔教団拠点への攻撃だろうか。

 確かに、いずれも命を落としていてもおかしくない状況で成し遂げた、歴史に名を残せそうな活躍だったと思っている。

 なので、褒められることは当然だと考えているのだが、それはそれとしてご褒美が気になるところ。できることなら金一封。農園を買えるくらいあるとありがたい。それがダメなら領地が欲しい。

 なぜ土地が欲しいのかというと、今のスターグリーク家は当主不在で領地が非常に狭いからだ。

 元々は当主の死亡に伴い領地が全没収されるはずだったが、一部の力ある農家たちが反発して当家の領地に残り続けたのだという。

 今のスターグリーク家は彼らの温かい税収によって支えられている状態なので、少しでも当家で収益を上げて領地へ還元してあげたいというのはソフィアの願いでもある。

 そんな当家の事情も国王陛下は当然知っているわけなのだが、貴族にも貴族のルールがあって、そのうえ互いに地位向上のために日夜水面下で駆け引きを繰り広げているくらいなのだ。滅びかけた貴族の家など、なかったことにしてしまいたい人が大勢いたと思う。

 にもかかわらず、今日までスターグリーク家が残っているのは。

「言ったでしょう? 私やお父様の前でくらい、ソフィアも年相応の振る舞いをしていいって。それはそうと、お疲れ様。ご褒美のギューよ」

 派手過ぎる印象を与えない程度に装飾が施された純白のドレスを身に纏った少女が片膝をつくソフィアを立ち上がらせると、そのまま抱擁を交わした。

 この方とも初対面だが、ソフィア曰くこの国の第一王女だという。

 年齢は俺と同い年だろうか。

 身長はソフィアより高く、女性としては高身長だろう。百六十センチを少し上回るくらいであろう王女がソフィアを抱きしめている図は、さながら仲のいい姉妹のようにも見えた。そして、なにより対比を生み出しているのは、ソフィアにはない豊かな胸だろう。

 あまり凝視すると気づいたソフィアに攻撃魔法で狙われかねないのでそっと視線をそらした。

「アリサ様、お辞めください! もしこのようなことを外部の者に知られては……あぅ!」

 なんとか離れてもらおうと必死になっているソフィアがついにその巨乳に飲み込まれた。

 これ、俺は見ちゃいけないやつだ。

 紳士的……と、自分で言い張るには少し自信がないが、それでも首から上が保証されないというリスクと天秤にかければ欲は出さない。

 そんな人間なので、王女様には存分にソフィアを甘やかしてもらっていい。

「もう、ソフィアちゃんったら! あなたは妹みたいなものなんだから、頑張って帰って来た時には褒めてあげるのがお姉ちゃんの使命でしょ⁉」

「そんなこと言ったってここにはウチの従者だっているし! ……ああ、ケンジロー! まるで安心したように目を閉じないでよ! 絶対今目が合ったでしょ⁉」

 見たら処刑されそうなのにガン見するはずもなく。

 ソフィアの悲鳴も空しく俺は目を瞑って、この王女について一つ勘づいた。

 これあれだ。この王女が権力振りかざしてソフィアの立場を守ったんだろう。

「あらあら、ソフィアちゃんの従者ったらシャイなのね。大丈夫よ、ソフィアちゃんが懇意にしてる殿方を、理不尽な目になど遭わせませんわ」

 こちらに気づいたらしい王女様が面白いものを見るようにそう言った。

「そうは仰られても国王陛下の目も御座いますし。なにより、個人的なことを申し上げるなら、本題に入っていただきたい……入っていただいてもよろしいでしょうか?」

 危ない危ない。危うく初対面の王族にいつものデカい態度が出るところだった。

 普段、ソフィアに悪意を以って接してくる輩をけん制するための言葉遣いなのだが、習慣化しすぎてうっかり出てしまう点は治さなければ。

「あら、そうだったわね」

 王女のそんな言葉のあとにソフィアのため息が聞こえたことから、抱擁から解放されたのだと思い目を開けた。

 玉座の隣の定位置に戻った王女は国宝陛下から一枚の書状を受け取った。

「本来は父上から渡すものですが、許可を得てソフィアちゃんに渡すことになっていますのよ。……ですよね、父上?」

 ゴゴゴと効果音がなりそうなプレッシャーを放つ王女様に、国王陛下は恐怖の念を抱きながら何度も首を縦に振った。

 ……どうやら力関係は王女様の方が上らしい。

 王族の人間関係についてはひとまず置いておくとして、たった今ソフィアが受け取った書状が気になる。

 功績を称える文書についてはここへ来たときにもらっているので少なくとも違う。何かしらの依頼なのだろうが、なんだかすごく嫌な予感がする。というか、嫌な予感しかしないまである。

 そう思っていると、こちらに気づいたソフィアが俺とマキ、それからジョージさんをハンドジェスチャーで招いてきた。

「……水の国及び花の国と同盟関係を結んで来い、ということですね」

 書状を覗き込んだマキがそう呟くと、心当たりがあるのかジョージさんが。

「この頃、花の国との海峡にある橋が復旧したと耳にしていましたが」

「水の国と花の国が合併するって話も出てきてたわよね。私たちも出遅れないように、両国との友好を再確認してもらわなければならないってことであってるのかしら」

 マキ、ジョージさんに続きソフィアも感想を口にする。

 つまり、今回の依頼は友好の使者というわけか。

 そんな話を聞いているうちに、ふと貴族院から無理難題を押し付けられた件を思い出した。

「そういえば、水の国には妖魔教団幹部が潜伏している可能性があるから調査してこいって依頼を請けていたんだったな。ついでに終わらせてきちゃうか?」

 途中で投げ出していた依頼を思い出したのだが、隣で不機嫌そうな顔をするソフィアに頬を抓られた。

「せっかく忘れかけていたのになんで思い出しちゃうの? アンタこっちへ来るまで友達いなかったでしょ」

「おいソフィア。それは悪口だろ。主従関係がある以上、今のは貴族としての権力を不正に利用したパワハラじゃないのか」

 失礼なことを言うソフィアに法の力を振りかざして対抗しようとしていると、一瞬で隣に駆け寄ってきた王女に耳打ちされた。

「心優しいソフィアちゃんがそんな悪いこと考えるわけがないでしょう? あなたもきれいな心を以って受け入れてあげるべきよ」

 ソフィアにかけるものと比べて一段以上低いトーンで囁かれた俺は思わず飛び退いた。

「おい、王女さん。お前のその目についてるフィルター調子がおかしいんじゃないか? 今すぐとっかえてやるよ」

「ああっ⁉ 申し訳ございませんアリサ様! ウチの従者には後で教育しなおしておきますのでどうかご容赦を!」

 思わず素の言葉が出た俺を攻撃魔法で吹き飛ばしたソフィアは、ぶんぶんと状態を振って頭を下げ始めた。

 さすがに悪かったとは思っているが、まさか無詠唱の魔法が即座に飛んでくるとは思わなかった。

 そんなやり取りを黙ってみていた国王陛下がついに喋り始めた。

「はっはっは。実の娘のように思っていた公爵令嬢にも頼もしく愉快な仲間が増えましたな。大切にするといい」

 国王陛下はそんなことを口にする。

 てっきり、王女様を罵ったのだから怒られるものかと思っていたのだが、予想外にも面白そうにしているようだ。

「いやなに、娘も同年代の若者と垣根なしに話し合える機会はなかったからね。君のようなものの無礼には目を瞑ろう。……ただし、常識の範囲内で、だがね」

 国王陛下としてではなく一人の父親としての言葉だろうか。

 特に最後の一言にこもった圧といい、家族を大事にする人なのだろう。

 と、そんな国王陛下が真剣な眼差しを保ったまま、今度は肩で息をするソフィアへと視線を移して。

「家族同然の公爵令嬢に危険を冒してもらうのは心苦しいが、頼んでもいいかい?」

 優しく問いかける国王の頼みを断れる者など、この場にはいなかった。







 ──数日後。

 王城で請けた、友好の使者として水の国と花の国に出向くという依頼をこなすため、王女様が直々に用意した竜車へと乗車していた。

「どうしたエチケット袋、顔色が悪いぞ。吐くならソフィアにしろよ」

 乗り物酔いを激しく誘発する竜車の荷車のなかで、俺は仲間のうちの一人、非常に顔色が悪くなっているソフィアに声をかけた。

 すると、ソフィアが青筋を立てて座席から立ち上がり、もっさりとした動きで掴みかかってきた。

 どうやらもう限界らしい。

「誰がエチケット袋よ……! アンタいい加減にしないと、うっ……本当に」

「その報復だけは絶対にやめろ! 友好の使者がゲロまみれで現れて見ろ! 俺が相手方の外交相なら、そんな国とは二度とお近づきなんてならないぞ!」

 襟を掴んできたソフィアの体を掴み返して、そのまま荷車の扉を少しだけ開けて彼女の顔を外へ出した。

 氷の国への旅路でもエチケット袋とズッ友だった彼女だが。

 次の瞬間、彼女は人間の尊厳を失った。







 ──国境検問所。

 王族専用の高速運転が可能な竜車の旅は、よく揺れるとはいえ魔法によって横転や荷車からの落下の心配がない安全設計なので、ソフィアが顔を出して吐いたとしても命の危険はなかった。

 かくいう俺もいざというときのために握りしめていたエチケット袋を手汗まみれにしてしまったので危なかった。

 閑話休題。ギリギリ耐えきったマキがソフィアと連れションしに行ったので、残った俺と『月夜見』は先に入国審査の手続きをしに来た。

 冬が近く懐の紐が固い庶民階級の人が国外旅行など考えるわけがなく、いくつかの行商人が通り抜けたらすぐに俺たちの番が回ってきた。

 と、窓口に近づこうとした俺の袖を、隣にいる『月夜見』に軽く引かれた。

 幸い、後ろに並んでいるがいないので、何事だと聞いてみると。

「ジョージさんがいなくて君一人となると不安になるね。やっぱりソフィアとマキを待った方がいいんじゃないかい?」

 『月夜見』は真顔でそんな失礼なことを言ってきた。

 だが、コイツの言うことも一理あるのだ。

 これから行うような話術が物を言う場面においてジョージさんはスターグリーク家の従者では群を抜いて秀でている。

 見習いたいくらいなので可能な限り交渉の場には同席しているのだが、一朝一夕であの技術を盗むことはできないもので苦労しているのだ。

 さて、そんなジョージさんがいないとなると俺としても不安が残る。トラブルメーカーになりやすい三人娘のお守りをしながら、悪意と欺瞞に満ちた言葉の応酬に心根が優しすぎるソフィアたちが善戦できるとは思えないからだ。俺のワンマンプレイになることも視野に入れているが、今回の準備が徒労に終わってくれることを祈っている。

「……とりあえず失礼なことを口にした罰だ。はぁ、居残りじゃんけんに負けてしまったからなぁ」

 家に来る来客や書類に対応するため最低でも一人は執事が残る必要があったのだ。

 書類仕事の速度が違い過ぎるので、居残り組は俺かジョージさんの二択だったのだが。

 思わず愚痴を溢してしまって、俺が頬を引っ張っている『月夜見』が拾ってきた。

「まらひってりゅおはい? へひゅうは、はあふはひゃひふぇふえ」

 まだ言っているのかい? ていうか、早く話してくれ、と言っているようだ。

 無礼者の『月夜見』の頬を抓ってやっていると、怪訝そうに近寄ってきた職員さんに声を掛けられた。

「入国手続きでしょうか。見たところやんごとない身分の方でしょうし、悪事を企んでいるとは考えてはいませんが。……一応、規則なんでチェックさせてもらってもいいですかね」

 わざわざ窓口から出てきてくれた職員さんに気を使われた。

 確かここの検問所は反対側の国の職員が入国審査をするので、不正対策がしっかりしているというが。

 別にやましいことはないので、素直に従う。

「お連れ様がお戻りになられるまで、先にお二方の身分証を拝見してもよろしいでしょうか」

「わかった。……っと、こちらで大じょ」

 冒険証とスターグリーク家の徽章を取り出しながらそう言いかけて、ふと気づいた。

 そういえば、魔物として活動していた『月夜見』には身分証なんかないじゃないか。

 正体は神様なんです、なんて言えば通してもらえるだろうか。絶対気が触れた集団だとして追い返されるか拘留されるに決まっている。

 かといって、ここでだんまりを決め込めば自分たちから「怪しい者です」と言っているようなものだ。現に、早くも職員の視線に疑いの色が籠り始めている。このまま疑われてはマズいので、ひとまず俺の分だけでも見てもらおう。

「ああ、スターグリーク公爵家に努める従者のアオキ・ケンジローだ。こちらがスターグリーク家の徽章で、こちらが冒険者ギルド発行の冒険証。冒険証は偽造不可能で仕様が世界共通なはずなので大丈夫だと思う。……この子は荷物の管理が雑でな。荷車に落とした可能性もあるから、少々待ってもらえないだろうか」

 俺の身分だけは正しいものだと認めてもらえたので、一度『月夜見』を竜車に戻そうとした。

 起点を利かせたそんな次の瞬間、便所から戻ってきたマキが声をかけてきた。

「おや、先に行っててくださいと言ったのに、まだ終わっていなかったのですね」

 揶揄う意図はないのだろうが、そんなことを口にしたマキが一瞬で状況を察したらしいソフィアに耳打ちされてハッとした。

 お気づきになられたようだ。

 そんなマキはそっぽを向いて苦い顔で何かを考え始めた。

「ねえソフィア。僕はどうしたらいいだろうか。帰れと言われれば一人でも帰れるけど」

 状況を理解した様子のソフィアに『月夜見』が指示を仰いでいるが、そんなソフィアもまた苦い表情で作戦を考えている。

 幸い、ここに来るまでに橋を渡る前の街まで戻れば『月夜見』の冒険証を発行してもらえるだろうが。

 今日の夕方には花の国の首都で外交パーティーがあり、もし引き返すと本当にギリギリになってしまうのだ。

 何かの拍子に遅刻する可能性があることを考えると引き返すのも難しい。

 はっきり言って『月夜見』の身分証の件は盲点だった。あまりにも人間社会に溶け込むのが得意なうえ、彼女が島国で大陸へ唯一繋がるこの検問所を越えた過去があるという事実に俺たちは安心しきっていたのだ。

 出国前から八方塞がりかと思っていると、何やら覚悟を決めた様子のマキが俺たちを手招きすると、小声で喋り始めた。

「いいですか。これから言うことは絶対に他言しないでください」

 開口一番そんなことを言い出すマキの次の言葉を固唾を呑んで待つ。

 喋っている本人も緊張を拭えないのか少し声が震えているものの、覚悟を決めているだけに言い淀むことはなかった。

「……アタシ、実は花の国のとある貴族でして」

 マジかよ!

 ……いけない、息遣いが乱れた。

 横を見れば、ソフィアも目を見開いて驚いている。なんなら今「嘘っ……」なんて小さく溢した。

 『月夜見』は流石は神なだけあって一見微動だにしていなさそうだが、指先の動きが驚いているときのそれだ。

「そこそこ権力のある家の令嬢ということもあり、今回だけは職権を乱用します。なので、表向きには外交の使者として、正規の方法で入国したように振る舞ってください。いいですね?」

 驚きのあまりどう接していいかわからなくなりかけている俺たちを置いて、マキは恥ずかしそうに頬を赤らめながら話を切り上げた。

 それから数分。

 若干強引な言い訳をしたものの、マキのおかげで俺たちは花の国に入国した。
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