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霧の都編
賢者召喚?
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蝉の鳴き声が残暑の苦痛を増幅させる二学期初日。その昼下がりということもあり、クラス内では暑さを忘れるため、夢の国へと旅立っているクラスメイトがちらほら。
高校生活も折り返しであるにもかかわらず意識が低いことこの上ない。
仮にも俺と同じ土俵で偏差値六十の我が校に受かった同志であるはずだが……
と、既に予習済みなことしか語られない退屈な授業をのんびりと聞き流していると、ふと黒板にチョークが当たる音が止まった。
ついに低能居眠り侍に然るべき罰が下るものかとワクワクしたのも束の間、先生はこちらに視線を向けて口を開いた。
「……えー、今日は一日だから、名簿番号一番の青木君。この問題を解きなさい」
出たな。名簿番号が三十一以下の奴が損するお馴染みのシステム。
大変腹立たしいのだが、こんなことでいちいち反応しているようでな若ハゲの出来上がりなので一旦堪える。
黒板の前で先生からチョークを受け取り、迷いなく答えを書き込んでいく。
「正解だ。さすが、学年一位の青木君だ」
先生の言葉に思わず口角を吊り上げる。
そう。僭越ながら俺は二学年進級以来、学年一位継続中の優等生である。
「いえいえ、このくらいのことはやる気さえあれば誰だって解けますって。それにほら、親に授業料払わせてまで学校に居眠りしに来るような、意識低い系負け犬チンパンジーとは同列になりたくないですもん。たかだか高校レベルの勉強くらいで躓くような人間じゃございませんわぁ」
クラスメイトにマウントを取りたい。
それだけを原動力に勉学に励み続けている俺みたいな人間に負けるような。そんな醜悪で見るに堪えない無様なクラスメイトどもにはお似合いな光景である。
「クハハ! アーハッハッハ!」
露骨に大声で笑い、眠りの浅い連中にも挑発してみる。
これが、俺なりのクソシステムへの回答であり、それが満たされた今笑いを止められない。
「グハハハハハ! 最高か? 俺は最高だよ!」
なんだ? 笑いすぎて息が苦しい?
視界が徐々に暗くなり、それに比例して意識も朦朧として──
「──へ?」
石畳の通りにレンガ建ての家屋。
そんな街並みを囲う分厚い石の防壁に、町の中心には四角形の城壁に四本の塔が立った城塞が見える。野菜の無人販売所さながらのこぢんまりとした屋台が立ち並び、そこでは様々な物品が取引されているようだ。
まるで、ヨーロッパの歴史的建造物でも見ているような気分にさせられる場所に、気づいたら立っていた。
……俺は夢でも見ているのか?
であるならば、さっさと目を覚ましてしまいたいところだ。
寝ているにしては意識が明瞭なのは好都合で、そのまま今日一日を振り返る。
いつもと変わらぬ退屈な授業をやり過ごそうとして、クラスメイトを見下し笑っていたのを覚えている。が、それより先が思い出せない。
「おーい、そこの君ー。怪しい格好して、こんな往来で何してるんだい?」
いったいどうしたものかと思案していると、若い男性のものと思わしき声が聞こえる。
声のしたほうへ振り向くと、装飾の多い鎧に身を包んだ背の高い青年が立っていた。
その様子はさながら騎士のようであり、声のかけ方は職質のそれである。すなわちそれは、下手な受け答えができないことを意味するが、同時に外連味のない内容を口にすればいいということ。
「東の遠国から出張で来ていたんだけど帰れなくなってしまったんだ。こちらとしても非常に難儀しているから、監視という名目で保護してもらえると助かるんだが……」
そんなことを抜かしてみる。
入国許可書とかその辺のものを見せろと言われたら一発で終わりなのだが、当の騎士はというと何か神妙な顔つきで考え込んでしまった。どうやら騙せたみたいだ。チョロい。
口角が吊り上がっているのがバレないよう顔を逸らしていると、騎士から再び声をかけられた。
「東の遠国というと、日出国のことだろう。最近になって鎖国したが、まさかこんなところにも帰りそびれた者がいたとはな」
おや? どうやら都合のいい出来事が重なった結果、追求を免れたようだ。
「だが、すまない。我が国は大火災から立て直したばかりで、自国の人間すら保護するのが難しい状態なんだ。唯一、我が国の冒険者になれば身分は保証されるから、まずはこの通りをずっと歩いた先にあるギルドへ行ってくれ」
このまま税金で食っちゃ寝できるのではないかという期待までしていたが、世の中そんなに甘くないらしい。それどころか、財政難ときた。
……と、そんなことより気になることがでてきた。
街並みといい大火災の件といい、どこかロンドンの歴史を彷彿とさせるのだ。授業で習った通りであれば、十七世紀後半のロンドンでは疫病の流行や大火といった災厄に見舞われたらしい。
そこで嫌な予感がするのが、ある程度この夢の中が現実の出来事の通りに再現されているというのなら、貧民街を中心に大変なことになっていた事が予想できる。死者数にすら数えられなかった貧民街の遺族からしたら世の中なんてクソくらえだと思っているだろうし、そのような場所に足を踏み入れれば無事でいられる保証はない。
「わかった。だけど、いくつか知りたいことがあるんだ。そいつを聞いてからでいいか?」
その言葉に快く答えてくれた騎士に感謝しつつ、先ほどの指示に従って俺はギルドへと向かった。
騎士に見送られてからしばらく歩いていると、周囲の建物とは雰囲気が違う三階建ての施設へと行きついた。
一階部分には壁がほとんどなく、代わりに市場のような盛り上がりを見せており、二階へと続く階段では鎧を着た大男や聖職者の女性をはじめとした多種多様な職種や身分の人が出入りしているのが見える。そして建物の頂点にはライオンが描かれた旗が風になびいていた。
一目でここが冒険者ギルドだとわかってありがたい。
荒くれのような人物もちらほらいるので身構えてしまうが、意を決して階段を登った。
建物の二階部分は、冒険者と思わしき人たちと、彼らを対応する受付嬢。依頼書を貼りだしているクエストボードやちょっとした集合スペースなんかは、ゲームの世界の集会所をイメージさせる。
天井は吹き抜けとなっており、三階は酒場になっているようだ。
さて、そんな如何にもそれらしい施設へ入った俺を最初に出迎えたのは、スーツが似合う長身の老人だ。こちらに頭を下げている理由がわからないが、ひとまずこちらに危害を加えるつもりはなさそうなので警戒をほどく。
「えーっと、初めまして……?」
とはいえ、気まずさから変な挨拶になってしまった。
「こちらこそ、初めまして。お待ちしておりました、青木健次郎様」
しかし、スーツの老人はというと、下げた頭をそのままにしてそう宣った。
しばし沈黙。
この状況が出来上がるような何かをした覚えがない。
強いて言うなら今も着ている学生服が珍しいくらいだろうが、これに関してはつい先ほど『おかしな格好』と評されたばかりである。バッドアピールにこそなれど、邂逅を心待ちにされる要素ではないだろう。なので、ここは残念だが間違えを訂正して差し上げよう。放っておくと面倒なことになりそうだし。
「あー、人違いじゃないですかね。だって俺、おじさんに恩を売った覚えなんてない」
身なりがいいので楽な生活を送れそうな予感はしたが、面白い体験とは無縁になりそうだ。面白くない人生なんて終身刑と何一つ変わりないと思っている俺としては、過度な楽や報酬よりも自分が楽しめるかを考えるようにしている。
なので、今回の話はなかったことにしようとしていると、何者かに肩に手を置かれた。
「振り向かなくていいわ。それよりも、挨拶をしなくちゃね」
言いながらスーツの老人の一歩前へと出てきたのは、明るめの青いドレスを身にまとった金髪碧眼の少女だった。
お嬢様然とした少女は改まったようにこちらを向き、スカートの裾を軽く持ち上げて。
「召喚に応じてくれてありがとう。私の賢者様」
慣れないことなのだろう。
そう告げた少女は耳まで真っ赤に染まっており、笑ってしまうほど目がすわっていた。
高校生活も折り返しであるにもかかわらず意識が低いことこの上ない。
仮にも俺と同じ土俵で偏差値六十の我が校に受かった同志であるはずだが……
と、既に予習済みなことしか語られない退屈な授業をのんびりと聞き流していると、ふと黒板にチョークが当たる音が止まった。
ついに低能居眠り侍に然るべき罰が下るものかとワクワクしたのも束の間、先生はこちらに視線を向けて口を開いた。
「……えー、今日は一日だから、名簿番号一番の青木君。この問題を解きなさい」
出たな。名簿番号が三十一以下の奴が損するお馴染みのシステム。
大変腹立たしいのだが、こんなことでいちいち反応しているようでな若ハゲの出来上がりなので一旦堪える。
黒板の前で先生からチョークを受け取り、迷いなく答えを書き込んでいく。
「正解だ。さすが、学年一位の青木君だ」
先生の言葉に思わず口角を吊り上げる。
そう。僭越ながら俺は二学年進級以来、学年一位継続中の優等生である。
「いえいえ、このくらいのことはやる気さえあれば誰だって解けますって。それにほら、親に授業料払わせてまで学校に居眠りしに来るような、意識低い系負け犬チンパンジーとは同列になりたくないですもん。たかだか高校レベルの勉強くらいで躓くような人間じゃございませんわぁ」
クラスメイトにマウントを取りたい。
それだけを原動力に勉学に励み続けている俺みたいな人間に負けるような。そんな醜悪で見るに堪えない無様なクラスメイトどもにはお似合いな光景である。
「クハハ! アーハッハッハ!」
露骨に大声で笑い、眠りの浅い連中にも挑発してみる。
これが、俺なりのクソシステムへの回答であり、それが満たされた今笑いを止められない。
「グハハハハハ! 最高か? 俺は最高だよ!」
なんだ? 笑いすぎて息が苦しい?
視界が徐々に暗くなり、それに比例して意識も朦朧として──
「──へ?」
石畳の通りにレンガ建ての家屋。
そんな街並みを囲う分厚い石の防壁に、町の中心には四角形の城壁に四本の塔が立った城塞が見える。野菜の無人販売所さながらのこぢんまりとした屋台が立ち並び、そこでは様々な物品が取引されているようだ。
まるで、ヨーロッパの歴史的建造物でも見ているような気分にさせられる場所に、気づいたら立っていた。
……俺は夢でも見ているのか?
であるならば、さっさと目を覚ましてしまいたいところだ。
寝ているにしては意識が明瞭なのは好都合で、そのまま今日一日を振り返る。
いつもと変わらぬ退屈な授業をやり過ごそうとして、クラスメイトを見下し笑っていたのを覚えている。が、それより先が思い出せない。
「おーい、そこの君ー。怪しい格好して、こんな往来で何してるんだい?」
いったいどうしたものかと思案していると、若い男性のものと思わしき声が聞こえる。
声のしたほうへ振り向くと、装飾の多い鎧に身を包んだ背の高い青年が立っていた。
その様子はさながら騎士のようであり、声のかけ方は職質のそれである。すなわちそれは、下手な受け答えができないことを意味するが、同時に外連味のない内容を口にすればいいということ。
「東の遠国から出張で来ていたんだけど帰れなくなってしまったんだ。こちらとしても非常に難儀しているから、監視という名目で保護してもらえると助かるんだが……」
そんなことを抜かしてみる。
入国許可書とかその辺のものを見せろと言われたら一発で終わりなのだが、当の騎士はというと何か神妙な顔つきで考え込んでしまった。どうやら騙せたみたいだ。チョロい。
口角が吊り上がっているのがバレないよう顔を逸らしていると、騎士から再び声をかけられた。
「東の遠国というと、日出国のことだろう。最近になって鎖国したが、まさかこんなところにも帰りそびれた者がいたとはな」
おや? どうやら都合のいい出来事が重なった結果、追求を免れたようだ。
「だが、すまない。我が国は大火災から立て直したばかりで、自国の人間すら保護するのが難しい状態なんだ。唯一、我が国の冒険者になれば身分は保証されるから、まずはこの通りをずっと歩いた先にあるギルドへ行ってくれ」
このまま税金で食っちゃ寝できるのではないかという期待までしていたが、世の中そんなに甘くないらしい。それどころか、財政難ときた。
……と、そんなことより気になることがでてきた。
街並みといい大火災の件といい、どこかロンドンの歴史を彷彿とさせるのだ。授業で習った通りであれば、十七世紀後半のロンドンでは疫病の流行や大火といった災厄に見舞われたらしい。
そこで嫌な予感がするのが、ある程度この夢の中が現実の出来事の通りに再現されているというのなら、貧民街を中心に大変なことになっていた事が予想できる。死者数にすら数えられなかった貧民街の遺族からしたら世の中なんてクソくらえだと思っているだろうし、そのような場所に足を踏み入れれば無事でいられる保証はない。
「わかった。だけど、いくつか知りたいことがあるんだ。そいつを聞いてからでいいか?」
その言葉に快く答えてくれた騎士に感謝しつつ、先ほどの指示に従って俺はギルドへと向かった。
騎士に見送られてからしばらく歩いていると、周囲の建物とは雰囲気が違う三階建ての施設へと行きついた。
一階部分には壁がほとんどなく、代わりに市場のような盛り上がりを見せており、二階へと続く階段では鎧を着た大男や聖職者の女性をはじめとした多種多様な職種や身分の人が出入りしているのが見える。そして建物の頂点にはライオンが描かれた旗が風になびいていた。
一目でここが冒険者ギルドだとわかってありがたい。
荒くれのような人物もちらほらいるので身構えてしまうが、意を決して階段を登った。
建物の二階部分は、冒険者と思わしき人たちと、彼らを対応する受付嬢。依頼書を貼りだしているクエストボードやちょっとした集合スペースなんかは、ゲームの世界の集会所をイメージさせる。
天井は吹き抜けとなっており、三階は酒場になっているようだ。
さて、そんな如何にもそれらしい施設へ入った俺を最初に出迎えたのは、スーツが似合う長身の老人だ。こちらに頭を下げている理由がわからないが、ひとまずこちらに危害を加えるつもりはなさそうなので警戒をほどく。
「えーっと、初めまして……?」
とはいえ、気まずさから変な挨拶になってしまった。
「こちらこそ、初めまして。お待ちしておりました、青木健次郎様」
しかし、スーツの老人はというと、下げた頭をそのままにしてそう宣った。
しばし沈黙。
この状況が出来上がるような何かをした覚えがない。
強いて言うなら今も着ている学生服が珍しいくらいだろうが、これに関してはつい先ほど『おかしな格好』と評されたばかりである。バッドアピールにこそなれど、邂逅を心待ちにされる要素ではないだろう。なので、ここは残念だが間違えを訂正して差し上げよう。放っておくと面倒なことになりそうだし。
「あー、人違いじゃないですかね。だって俺、おじさんに恩を売った覚えなんてない」
身なりがいいので楽な生活を送れそうな予感はしたが、面白い体験とは無縁になりそうだ。面白くない人生なんて終身刑と何一つ変わりないと思っている俺としては、過度な楽や報酬よりも自分が楽しめるかを考えるようにしている。
なので、今回の話はなかったことにしようとしていると、何者かに肩に手を置かれた。
「振り向かなくていいわ。それよりも、挨拶をしなくちゃね」
言いながらスーツの老人の一歩前へと出てきたのは、明るめの青いドレスを身にまとった金髪碧眼の少女だった。
お嬢様然とした少女は改まったようにこちらを向き、スカートの裾を軽く持ち上げて。
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