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懲りない、ロシア海軍だな・・・

マジで、懲りないイワン野郎だ!

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 「いいか、少尉。」「ハイ。」
「こんどこそ、黄色いエテ公へ鉄槌をくだすのだ。」
 「おまかせください。」「この、水上戦車さえあれば、我が軍の勝利は・・・」
「うむ、期待しておるぞ。」極東軍司令が期待をこめる。
 でないと・・・失敗ばかりでは・・・モスクワへの道が・・・
最悪、収容所送りだ。
 極東基地でも左遷なのにだ・・・これ以上、左遷は・・・ガマンができない司令なのだ。
それで、とうとう切り札の秘密兵器を投入することとなったのだ。
 それが、戦車王国ソ連邦の技術者らが開発した水上戦車なのだ。
ちなみに、ドイツ帝国は水中戦車なるモノを開発しようと・・・
 それが、結局のところUボートでいいんじゃねぇ・・・ということになったとか・・・
米軍ではPTボート、そしてソ連軍のロシア海軍では水上戦車ということに・・・
 パンジャ・ドラムを開発した英海軍も真っ青な、珍兵器の登場だったのである。

 ここで、パンジャ・ドラムなる人類史上最高に珍な兵器について解説しょう。
これは、真実の物語なのだ。(ラノベやウソではない。)
 先の大戦で欧州を征服したドイツ帝国は対上陸作戦として巨大な城壁を海岸線に構築したのだ。
英米は上陸作戦で、この城壁をいかに破壊するか・・・試行錯誤したのだ。
 そこで、浮かんだ案が・・・この、パンジャ・ドラムなのだ。
城壁破壊兵器というヤツである。
 構造はカンタンなのだ。
車輪の淵にロケット花火推進装置を附けて、その勢いで車輪を廻す。
 そして、海岸からクルクルと回転して城壁まで・・・そこで、大爆発するのだ。
その破壊力で城壁を破壊して英米軍が上陸するという作戦だ。
 これは、マジで開発されたんだが・・・
いざ、実験で転がらず・・・倒れて・・・おしまいという残念な兵器で・・・終了したんだが・・・
 これに、惑わされたのが・・・ドイツ帝国の情報部だ。
これで、上陸地点が困惑されて・・・結果的には役にたったドラムだったのである。
 パンジャという意味は偉大な・・・という意味らしいが・・・
現在に至る珍兵器に中で・・・異彩を放つパンジャ・ドラムなのである。

 海上戦車は・・・第二のパンジャ・ドラムに・・・その答えは、まもなく判明するだろう。
2隻の鹵獲軍艦が増えたので、乗員訓練のために帰還することとなった軍艦奉天である。
 軍艦奉天は横浜の陸軍々港を多数の送迎者の見送の中、日本を離れたのだった。
そして、函館から日本海へ・・・
 大連港まで、のんびりとした船旅である。
イイダ艦長代行は部下の水兵の教育に・・・寝る間も無い状態だったのだ。
 それが、のんびりフネの上である。
「いいもんだな、船旅は・・・」と、俳句のひとつでも・・・ひねろうかな・・・
 ん、水平線に何か見えるぞ・・・
船にしては小さいなあ。イルカかクジラかな・・・
 そこで、双眼鏡だ。
「ん、なんだイルカの大群か。」と、安心するイイダ君である。
 そう、イイダ君が双眼鏡で勘違いしたのは・・・水上戦車の砲塔である。
ロシア軍の戦車は砲塔が丸いドーム型だからだ。
 水上戦車は砲塔以外は海中にあるからである。
それは、水の抵抗を少なくするためだ。
 戦車は高速ボート並みの波切能力は無い。
それで、丸い砲塔で波を分けて進むのだ。
 それで、がんばっても20ノットが限度なのである。
しかし、12両(隻かな・・・)の水上戦車が一斉に魚雷を放つと(2発同時は無理)・・・
 軍艦奉天やあきつ丸では・・・回避不可能だろう・・・

 「艦長代行。」と、観測員が叫んだ。
「あれは、イルカじゃないですよ。」
 「なんか、砲身が生えてます。」「なんだと。」
「ううむ、もしかして、まさかロシア軍の秘密兵器かっ!」
 「かもしれません。」
「あきつ丸へ離脱するように指示だ。」「了解です。」
 鈍足なあきつ丸は先に離れる・・・もちろん、軍艦奉天は離れない。
「しかし、何なんだ?」と、皆が不審がるのだ。
 まさか、戦車にスクリューで海上を走らせようなんて・・・
当時の魚雷は走行距離は数キロもない。
 そこで、ある程度近寄らないと・・・
「いいか、一斉に魚雷を撃つんだ。」と、ロシア軍の水上戦車隊の隊長が指示をだす。
 「12発の魚雷だ・・・かわせるもんか。」
「イイダ艦長代理殿。」「ん、なんだ副長代理。」
 「なんか、イヤな予感が・・・」と、死亡フラグを・・・


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