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軍艦、奉天号の誕生。

満州国、海軍を創設する。

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 「なんだと!」「これは、どういうことなんだ。」
と、日本海軍の大連港内にある、満州支部で・・・大連派遣軍の統括官が叫んだ。
 手には、満州日日新聞が・・・
デカデカと、満州国に海軍が創設された・・・と、特ダネが・・・
 海軍の大連港統括官が叫んだだけで・・・陸軍は勝ったも同然なのだが・・・
「オレは、なんも知らされていないぞ。」と、悔しがる統括官である。
 新聞の1面トップに満州国皇帝と陸軍の統括参謀が並んで・・・背景はロシア海軍の軍艦プーチャン号だ。
そして、軍艦には・・・満州国の旗が・・・そして、満州国海軍旗までが・・・
 「くそぅ・・・・ぅぅぅぅっう。」歯ぎしりして悔しがる海軍の統括官だ。
陸軍の高笑いの声が・・・いかん、海軍の統括官がブチ切れそうだ!!!
 「まあ、まあ、大佐殿。」と、統括官をなだめる海軍参謀だ。
「やつらにフネが操船できるわけないじゃないですか。」
 「まあ、そのうち海軍へ泣きついてきますよ。」
「まあ、そうだとは思うが・・・」と、統括官の大佐が憂うのだった。
 「そうだな、陸軍に軍艦がわかるわけないからな。」と、納得する統括官であったのだった・・・

 とりあえず、立ち上げたはいいものの・・・人員も装備も軍艦1隻しかない満州海軍が創設されたのである。
しかも、ロハで軍艦1隻が手に入ったのである。
 満州国にとり、国家予算1年分より軍艦1隻が高額なのだ。
あとは、日本陸軍が・・・任せておけと・・・ほんとかいな?の、満州国である。
 「よし、まずは水兵を育てなくてはならないな。」と、思考するイイダ君である。
予算は?宿舎は?兵站は?問題は山積なのだ。
 まずは、金だ。 なにはなくても、金である。
満州国には余剰の金は無い。
 余ってるのは・・・清楚で可憐な満州娘くらいだ。
そこへ、イイダ君は眼をつけたのだ。
 内地には・・・彼女がいない軍人が・・・あふれているのだ。
その、あふれたモテないヤカラを清楚で可憐な満州娘で釣ろうという・・・
 可憐な木の葉のようなビーネスの丘のワレメへ・・・自身の煮えたぎった亀頭をぶち込みたいヤツは・・・
満州海軍へ・・・と、内密の広告を・・・
もちろん、実際の空挺部隊の婚姻状況を加えたのである。(半分ほど、満州娘と婚姻してるらしい。)
 現実の話だ、説得力があるのである。
内地では・・・とても、とてもな可憐な彼女が・・・手に入るなら・・・渡航して骨を埋めてもよい、なんてゴマンといるのだ。(それも、ピチピチの二十歳前だそうだ。)
 やはり、満州娘の可憐なおマンコは無双だ。(可憐な、おマンコのヒダをかき分けて・・・我が、リンリンになった亀頭は膣から子宮口へ・・・ぐぐっと奥まで・・・)
それで、とりあえず操船可能な人員だけは・・・集まったのだ。
 皆、陸軍の兵隊だから・・・大砲は使えるのである。
それで、イイダ君が必死に教えこんだのだ。
 そして、実際に軍艦を操船して・・・満州国海軍を観える海軍にするのである。
それから、満州国民から水兵を募集するのである。
 でないと、満州海軍への日本陸軍の立場が・・・堕ちてしまうからである。
こうして、満州国では・・・陸軍と海軍が極めて仲がよいことになったのであった。
 なんせ、満州国の陸軍と海軍は日本陸軍が牛耳ってるからである。
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