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新型の輸送機。

ダクラスDC-3型。

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 米国は満州国へ渡す兵器を迷っていたのだ。
「新兵器は日本にパクられるからな。」「なら、武器じゃない輸送機なら・・・」
 と、ダクラス社が開発したDC-3型輸送機を輸送船で2機分送ってきたようだ。
もちろん、バラバラの状態だ。(未組み立て)
 日本の技師に組み立ててもらおうということのようだ。
大連港で降ろされた木箱を開けて・・・「なんじゃ、これは・・・」と、途方に暮れる満州軍である。
 もちろん、取説なぞあるわけがない。
米軍は他国へ部品を渡すとき取説なぞつけないのだ。(かゆいところへ、手が届かない米軍だ。)
 木箱へ入れて、渡すだけなのだ。
日本の技術を観るためでもあるのだが・・・
 中島飛行機を定年退官した技師が数人、満州国へ派遣されたのだった。

 中島飛行機は現在の富士重工のはじまりの軍事産業だ。
木箱を観て・・・サイトウ技師は、「これは、飛行機だな。」
 「取説は?」
「無いぞ。」と、ヤマモト技師が探していう。
 「まあ、米軍だからな。」と、答えるサイトウ君だ。
「どうやら、2機分あるぞ。」と、ヤマモト技師が部品を並べて言う。
 「双発機だな。」と、エンジンが4基あるから・・・
「そうだな、並べてみて考えよう。」
 大連港の荷受け場に木箱が並んだ。
「おい、これはとても二人では無理だぞ。」
 「うむ、あと応援は何人来るんだ。」
「さて、オレは聞いてないぞ。」
 「工員が30人ほどは必要だぞ。」
「仕方がない、電報を打ってみるか・・・」
 「退職者が30人もいたかな・・・」
「満州政府から出張費を上乗せしてもらしかないだろう。」
 「とりあえず、工場まで運ぶしかないだろう。」
こうして、木箱が鉄道で満州飛行機(まだ、名前だけの会社だ。)の倉庫へ運ばれたのだった。
 まだ、格納庫も滑走路も・・・管制塔も・・・無線設備も無い状態なのだが・・・
「おい、工作機械が無いぞ。」「電動リベット打ちも要るぞ。」
 「大型の工場用の発電機を運ばねば・・・」
問題が山積なのである。

 「食堂のオバサンだけかよ・・・」と、食堂で絶句するサイトウ技師だ。
「まあ、飯があるだけマシだぞ。」と、中華の飯を食べるヤマモト技師である。
 満州国が提供してくれたのは・・・食堂のオバサンだけなのだ。
満州国ではオバサンの求職は皆無だから・・・引く手あまたなのである。
 軍の工場だから・・・軍に忠誠を誓った宣誓文を描かせているそうだ。
まあ、シナ人は即、裏切るから・・・満州人のオバサンだ。
 つまり、女真族である。
日本のオナゴはマウントを盗りたがるが・・・女真族も同様だ。
 一家の財産を管理して、上から目線のマウントなのである。
日本のオナゴは、そういう意味で世界1の地位だろう。
 世界で、日本の主婦という身分は・・・旦那というATMを従えた絶対権力に胡坐を掻いてるのである。
日本ほど女性の権利が高い国は無いのだ。
 オレは尻に敷かれて40年あまり、切実にそう思うのだ。(逆らったことは・・・一度もないのだ。)
凶弾に倒れた、我らが英雄のアベ総理も・・・アキエ夫人には・・・逆らったことは無いらしいのだ。

 
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