上 下
195 / 199
オレを送り出す

オレを始末するのは、やはり出来ない。

しおりを挟む
 出来損ないの引きこもりのコマリ型のオレは不良クローンであった。 
コマリは、もう精神がおかしくなるところであった。 
 そこに偶然オレだ。 
コマリは、いままでの我慢が爆発してオレに抱きついたのだ。  
 オレの腕に抱かれて泣いてデープな長いキッスでコマリの精神は安定した。  
コマリは、やはりオリジナルのオレが、いいらしい。 
 以前の降下船都市での生活に戻りたいコマリだ。 
そのためには、オレのクローンの処遇を決めなければならない。 
 オレの提案は、はるか海の向こうの五角大陸への移民だ。 
それなりの住居や生活に必要な器具などそろえる。 
 まあ、あとは自身で切り開くのだ。 
もし、いう事を聞かないなら抹殺もやむをえない。
 
 オレは武器を手にクローンのオレを脅す。 
「どうだ、五角大陸まではオレが送ろう。」 
 「悪い話ではないと思うが。」と、さらに詰め寄る。 
「わかった、行くよ、連れてってくれよ。」とクローンのオレ。 
 では善は急げだ。 

 アリスにビートルを手配した。 
オレとアリスがクローンのオレを送ることになる。 
 コマリには留守番を命じる。 来ないほうがいいのだ。 
ナオンはキライになったオトコとは絶対に復縁はない。 
 これが、人生で学んだことだ。 
オレのクローンには世話係りのロボットを2体着けた。 
 まあ、食事や服やフロなどの世話焼きロボットだ。 
エネルギーは例の20年保障の星間原子炉だ。 
 形はモロ、ロボットだ。 萌えるメイド型アンドロイドなぞ渡すもんか。 
あればオレが欲しいくらいだ。 

 ビートルの用意が出来た。 
アリスが降下船からコマリホテルまで飛んできた。 
 オレと、もうひとりのオレが乗る。 
ビートルでマッハ10で飛ばしても五角大陸までは10時間以上かかる。 
 もうひとりのオレは座席に10時間座りづめだ。 
まあ、引きこもりだから、なんともないらしい。 
 しかし、まあオモシロクないのだ、実につまらんオトコだ。 
空気かよ、て具合だ。 
 だからコマリも、いたたまれなく、なってしまった。 
ナオンはオモシロイオトコが好きなのだ。 
 コマリはドMなオレが好きなのだ。 
アリスのドSで気絶したオレをバラックのベットまで運ぶのが大好きなコマリらしい。 
 なんとか言ってたら五角大陸に入った。 
河沿いを飛行する。 
 小さな町がある。 
まあ手ごろだ。 
 そこでビートルからオレを降ろした。 
そして生活基盤は作ってやった。 
 あとは自身でやることだ。
冷たいかもしれないが、それが現実なのだ。 
 別れの挨拶もほどほどにビートルで帰還する。 
まあ、コマリ騒動は終焉した。 
 コマリは降下船に戻ってきた。 
喜んだのはオレとユコマ総理とアリスだ。 
アリスは、気絶したオレを運ぶのに自身が幼女だから難儀していたのだ。 
 キララは音沙汰なしだから、うまくやっていると思う。 
コマリは、帰ってきた。
 やはり、オレを一番愛してくれるナオンだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜

霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……? 生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。 これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。 (小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

【R18】異世界なら彼女の母親とラブラブでもいいよね!

SoftCareer
ファンタジー
幼なじみの彼女の母親と二人っきりで、期せずして異世界に飛ばされてしまった主人公が、 帰還の方法を模索しながら、その母親や異世界の人達との絆を深めていくというストーリーです。 性的描写のガイドラインに抵触してカクヨムから、R-18のミッドナイトノベルズに引っ越して、 お陰様で好評をいただきましたので、こちらにもお世話になれればとやって参りました。 (こちらとミッドナイトノベルズでの同時掲載です)

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

無能と蔑まれた七男、前世は史上最強の魔法使いだった!?

青空一夏
ファンタジー
ケアニー辺境伯爵家の七男カイルは、生まれつき魔法を使えず、家族から蔑まれて育った。しかし、ある日彼の前世の記憶が蘇る――その正体は、かつて世界を支配した史上最強の大魔法使いアーサー。戸惑いながらも、カイルはアーサーの知識と力を身につけていき、次第に自らの道を切り拓く。 魔法を操れぬはずの少年が最強の魔法を駆使し、自分を信じてくれる商店街の仲間のために立ち上げる。やがてそれは貴族社会すら揺るがす存在へと成長していくのだった。こちらは無自覚モテモテの最強青年になっていく、ケアニー辺境伯爵家の七男カイルの物語。 ※こちらは「異世界ファンタジー × ラブコメ」要素を兼ね備えた作品です。メインは「異世界ファンタジー」ですが、恋愛要素やコメディ要素も兼ねた「ラブコメ寄りの異世界ファンタジー」になっています。カイルは複数の女性にもてますが、主人公が最終的には選ぶのは一人の女性です。一夫多妻のようなハーレム系の結末ではありませんので、女性の方にも共感できる内容になっています。異世界ファンタジーで男性主人公なので男性向けとしましたが、男女関係なく楽しめる内容を心がけて書いていきたいです。よろしくお願いします。

処理中です...