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五角大陸
とうとう着いた。
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大和は大陸に近づいた。 五角大陸と思われる。 くたびれ48に聞くが、はっきりしない。 まあ、くたびれだから仕方がないが。 半分ヤル気がないキツネ耳ナオンだ。 コマリのツメの垢を飲ませたいオレだ。 偵察にビートルで出た。 大和は沿岸で待機だ。 上空から観察する。 まあ普通だ。 三角や四角とそうは変わらない。 今のところドラゴンは発見していない。 すこし高度を下げた。 地上がはっきりしてきた。 スピードを落とす。 牛がいるようだ。 河が流れている。 なんか、普通すぎる。 とりあえず、大和に帰る。 くたびれ48にキツネの国の位置を聞くが、「わかりません。」と冴えない返事だ。 オレはヒエンを大陸把握のため出動を命じた。 もう、かなら訓練でなれたパイロットが二人一組で搭乗する。 もちろん、画像送信も命じた。 ヒエンが久しぶりに飛行する。 さっそく画像を確認する。 海岸線を越える。 河沿いに飛行する。 だぶん河沿いに町がないかを確認するように指令したのだ。 すこし建物が見え出した。 やはり、町がある。 それもかなり大きい町だ。 キツネ耳が通りにでてヒエンを指さして、なんか喚いているが、わからない。 ヒエンに帰還を命じた。 くたびれ48は画像を見ていたが、なんら感動するまでもなく、あっそ、て感じで反応はない。 自分の住んでいた町ではないのか。 オレはくたびれ48に聞いた。 「べつに、・・・・。」 と告げない返事だ。 はるばるここまで来て、この態度はどうか、オレはいう。 「君の町でない、ドラゴンも居ないようだ。」 「帰還する。」 大和、三角大陸へ帰還と命じた。 それに対してなにも、くたびれ48はいわない。 なんだったんだ。 ここまで航海は無駄か。 オレの判断ミスか。 もう少し身元を調査すべきだったか。 オレが妻としたと平然とウソぶくナオンだ。 ハラボテは当然にウソだ。 まあナオンは基本ウソしかいわないが。 くたびれ48は何もいわずAK○区画へ戻っていった。 徒労に終わった今回の遠征だった。 くたびれ48は五角大陸の生まれだ、ここに置いていこうかと、くたびれ48に聞いたら。 イヤらしい。 三角大陸がいいらしいが、オレはこんな、くたびれ48はいらない。 処分をどうするか、ミライに任せた。 なんとミライはビートルにくたびれ48を乗せて、五角大陸の河近くに降ろして、さよなら、してきたらしい。 ケッコウ冷たいミライだが、かき回された大和乗員は、とうぜんの処分を思ったらしい。 今回は実につまらない結果で終わり、くたびれ48の正体もわからずじまいだ。 後味が悪い結果ですまない、とアリスにいったオレだ。
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