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日本のJKの実力
ホンノ数秒だが
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ワコ星の周回軌道に100隻の星間航行船が入る。 無事到着した。 それからが大変だ。 面会時間が秒刻みなのだ。 面会時間は午後1時からだ、そして午後3時までの2時間だ。 その間に1万人が面会するのだ。 秒単位にならざるを得ない。 人数は10人で7秒間、対面できる。 ホンモノのワコ様に対面できるのだ。 ワコ詣でにお金はいらない。 賽銭箱などないのだ。 ワコ様本人がお金は寄付の必要ない、とオレスから星間全体に布告してある。 面会して、ワコ様がお札をお下げくださる。 手づから渡されるのだ。 これで、気絶する星間人があとを絶たない。 しかし、これはワコ様の希望とのことだ。 ワコ様のスタイルは明日香スタイルだ。 日本の黎明期の女神スタイルだ。 これが、オーラがハンパないのだ。 頭髪に絡まる草の冠から透き通るような両腕に絡まる羽衣までが、まさに天女であった。 校舎から、どうして飛び降りたのか理由は聞かないが人間一度死んでしまうと考えがガラリとかわるというが、まさにそのようだ。 ワコ宮は、外観は伊勢の神宮のようだ、金で贅をつくした宮殿ではない。 自然との調和を考えた造りだ。 まず、橋を渡るのだ。 もちろん、歩いてだ、クルマ椅子でもいいのだが、機械での移動は認めていない。 介護の人員もそろえてある。 そこから、手入れされた庭か森の様なところを歩く。 そのうちにだんだん心が静まるのだ。 もう空気が違うし、静かで壮言なのだ。 ワコ宮は普通の日本建築の書院造りだ。 長い廊下がある。 木と漆喰で造られた日本家屋である。 これは、ワコ様の希望であり、華美なことが嫌いだからだ。 10人ほどのグループに分かれたカタマリが奥の間にフスマが開いて、入る。 すると目の前にワコ様が座ってるのだ。 もう手が届く距離だ。 「よくいらっしゃった。」 と一言、そして手ずから短冊を訪れた一人、一人に渡すのだ。 それは、本日の朝、ワコ様が和歌を作る、それを、たくさんのキツネの巫女が墨で和紙に筆をつかい書いたものだ。 なにが書いてあるか専門家でないと読めないが、和歌は毎日替わるのだ。 和子(ワコ)は和歌が得意であった。 季語が入り日本語の古い、いいまわしがうまいのだ。 それで、約7秒だ。 そして、こちらがお礼をして退出する、次の10人が入室するのだ。 引きこもりでワコ詣でにきた、親子は帰りの道を歩いていた。 子の手には短冊があり、親が持とうとするが子が離さないのだ。 奥を出たところに短冊を冊子にしてくれる所があり、巻物風にしてもらった。 それをつかんで離さないのだ。 そして、星に帰り家についた。 夕食だ。 アレ、食堂に全員がいる。 以前は子の食事は部屋まで運んでいた。 「いただきます。」 自然と子が手を合わせていう。 普通に食事だ。 なんか、変だ、これは引きこもりの子ではない。 どうなった。 親はわからなかったが、もう部屋まで食事を運ぶ必要はなくなった。 朝だ、朝食が終わり、親は仕事に出る。 え、まさか、子がカバンを提げて学校へ普通に登校していた。 不登校の引きこもりが一瞬で極普通の子供になった。 理由は謎だが、事実である。 短冊の和歌は、どんな和歌だって、ユミスケは変体仮名が読めないからわからない。
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