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オレスの欠点
先送りのオレス
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オレスは、明治の軍人だが、欠点もある。 完全無欠な人間などいないのだ。 で、どんな欠点なのか。 返事を曖昧にして、先送りするのだ。 ユミスケの多量の妻は、半分はオレスの欠点が原因なのだ。 オレスが降下船で降りた場所は白キツネ耳の国だった。 白キツネは多産だ。 ドラゴンに食われるより多く子を産むことで人口を維持していた。 白キツネのいけにえをささげる壁にオレスはたどり着く。 キツネの娘が震えてしゃがんでいた。 オレスはいう。 「なにをしている、ここにいると食われるぞ。」 「あたいは食われるためにいる。」 「なに、バカか、食われるためにいるだと。」 オレスは勝手に娘を連れ去り、ついでに、そこにいたドラゴンを100匹ばかりミンチにした。 腹が立ったからミンチだ。 キツネ娘にいう。 「食われるとはバカなことだ、もうやめなさい。」 娘は「でも、もう帰れない、養ってくれるか。」 オレスは勢いで言ってしまった。 「ああ、いいだろう、養うから食われることは、やめるのだ。」 その娘が初代の予言の巫女となるのだ。 オレス伝説の始まりであった。 オレスから娘は離れなかった。 いつも一緒であった。 それはオレスが断わっても、白キツネは聞かなかった。 ここで、離れれば後がないことをわかっていた。 オレスの食事の世話をしながらキツネ娘はオレスに世話を焼く。 洗濯から、食事から夜の・・・まで娘は尽くす。 オレスも悪い気持ちはないから、ついに将来の妻だ、と約束までしてしまう。 しかしドラゴンを討伐するとオレスは別の場所のドラゴンを倒すために移動する。 娘に、言い含めて離別した。 キツネ娘は、必ず帰るとの約束を信じて、とうとう予言の巫女となってしまった。 先送りのオレスの多量の妻の約束はここから始まったのだ。 それが、いたるところで、オレスはキツネ娘を助けては、妻の約束をさせられる。 オレスもホオっておけばいいと、いい加減に答えるから約束の妻の話ばかりになった。 オレスとしてはドラゴンを殺していれば気が晴れたから、いいのだ。 てな感じだった。 ユミスケの妻3000人はこうして、できあがった。 決してユミスケの浮気ではないのだ。 あちこちに約束の妻を置きながらドラゴンを討伐していたが、とうとう終わりを迎える。 タマ切れだ。 武器の交換分も使いはたして、降下船にもどるオレスだ。 ちょうど星間連絡船がキツネ星に寄る。 いやがるオレスを回収した。 オレスはドラゴン討伐の交代要員をニホンジンに限定して星間政府に要求した。 それで、11番目にオレが雇われたのだ。 だから、オレスの尻ふきで、妻が3000人オーバーとなった。 唯一、尻ふきでない妻はアリスとコマリ,キララだけであった。(二人ともパソコン人造人間だ、もう一人は星間人だ。) そうだ、アリスとは互いに好きでって、・・・・イヤ、ドSとドMがくっついただけだ。 今日もアリスに蹴られて、パンチラで昇天するユミスケだった。
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