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外伝、オレス編
帝国日本軍兵士をナメルな。
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これは、オレスが、キツネ星に降り立ったときの話だ。 周回軌道を周る星間航行船から降下船で地上に降りたオレス。 まず、武器の点検をした。 彼は帝国陸軍の兵士であった。 銃の扱いは慣れていたが、星間人から渡された銃は見たことがなかった。 取り説は付属で、あった。 オレスは取り説を見る。 なんと日本語だ。 どうして異性人が日本語を使うのかわからなかった。 しかし、オレにとっては幸いだ。 (星間では日本語が公用語であるのだ。) 日本に対する、星間人の憧れが、公用語を日本語としたのだ。 星間で一番の尊敬されている人物は聖徳大使だ。 だから聖徳大使の一万円札が価値が無限大なのだ。 あ、オレスの話だった。 オレスは取り説を読む。 まず、40ミリ機関砲からだ。 40ミリ機関砲は、口径が40ミリの爆裂弾を毎分60発発射できる、アサルトライフル型機関砲です。 重さは15キロでチタン合金製です。 弾薬箱から、40発を弾倉に挿入します。 オレスは弾薬箱から40発取り、弾倉に入れた。 で、なになに。 機関砲の右のレバーを引きます。 オレスはレバーを引いた。 カシャーンとレバーは戻る。 で、目標にサイトを向けます。 サイト、そうかサイトとは照準のことか。 その辺の岩に照準を向ける。 引き金を引いた。 ドオウンーと機関砲が吼える。 オレスはもんどりうって倒れた。 ハンパない反動なのだ。 くそっ、オレをバカにしゃがって、ともう一度試す。 ドオウウンーン、今度は倒れなかった。 取り説をさらに読む。 左にあるレバーで連射と短連射、単発の切り替えができます。 とある。 レバーは単発になっていた。 オレスはレバーを連射に切り替えた。 で、引き金を引いた。 ドウ、ドウ、ドウ、ドウ、ドウ、ドウウウウンーーーー。 オレスは銃と共に後ろに飛んで岩にぶち当たる。 しばらく立てなかった。 目の前の岩は、爆散して影もなかった。 すごい、これならドラゴンも即死だ。 しかし弾がすぐに無くなる。 で、考えた。 そうか短連射だ。 試した、ド、ド、で終わる。つまり二発で止まるのだ。 これだ、でオレスは背中に弾薬箱を背負い歩き出した。 四角大陸の真ん中付近だった。 降下船は自動防御システムで守られていたので、オレスは安心して降下船から離れることができたのだ。 歩き出して、数分でドラゴンだ。 ド、ド、でミンチだ。 またいた。 ド、ド、でミンチ。 またいた。 ド、ド、でミンチ。 オレスは単発に換える。 またドラゴンだ。 ドで体に穴があいて倒れる。 弾の節約だ。 もう単発で、その日に500頭あまり殺した。 降下船まで弾の補充だ。 腹も減った。 オレスは焚き火で、飯ごうスイサンだ。 コメのメシと梅干だけで、満足だ。 オレスは岩陰で白キツネ耳がオレスを見ているのに気がつかなかった。
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