上 下
145 / 199
12尾キツネの里

12尾キツネのハニートラップ

しおりを挟む
 ユミスケは荒野をめざす、ではない岩山の踏破をめざす。 四角大陸は広い。 しかし討伐の旅は、はや3ケ月を過ぎた。 タンクには定期に大和からの食糧や、嗜好品、手紙などの空輸がある。 ヒエンで持ってきてくれる。 ヒエンのVTOLは助かる。 その品の中にアリスからの手紙だ。 (元気か、9尾は、一人だからいいが、12尾はたくさんいるらしい。 おそらくオナゴキツネは全員が妻になるだろう。 未亡人も妻でいいから。 オトコキツネは少数らしい、理由はドラゴンに食われるからだ。 12尾は予知能力がハンパではない。 信じているが、落ちないことを祈る。 あんたのパンチラアリスより。) パンチラ、パンチラ。 そうだ、オレの生きがいのパンチラを最近観ていない。 写真が同封してある。 お、お、お、お、-----パンチラ立体超天然色高密度高画質高耐久写真だ。 おパンツのオンナのタテすじまでくっきりと写っている。 もう死んでもいいと写真をしまい込むユミスケだった。  またアリスに蹴りで昇天したいユミスケだった。 まあいいが。 皆でスイーツを食べる。 AK○48が作った、ポテチとかお饅頭やケーキだ。 コーヒーまでポットに入れてある。 つかの間の雑談を楽しんだ。 そうだ、まだヒエンがいるうちに、手紙を書く。 衛星通信ができるが、やはり手紙は一味ちがうのだ。 (アリス様、オレのアリス様、はやくパンチラが観たい。 死ぬほど殴られたい。 おパンツで顔を踏まれたい。 アリス様の匂いがいとおしい。真のただ一人の愛妻である、アリス様へ。)と書いた。 隊員は皆手紙を書いた、やはり帰還は早くするべきか。 この岩山を踏破したら大和に帰還するつもりだ。  ヒエンが大和に帰った。 さあ、エンジン始動だ。 3両のタンクは動きだした。 もうすこしで、踏破できる。 「キャプテン、前方にデカドラゴン2匹。」 「主砲、鉄鋼弾、連射、てーっ。」 ドウン、ドウン、ドウン、ドウン、4発でミンチだ。 75ミリは伊達では無い。 皆、腕があがった。 全弾、命中だ。 オレは周りに注意した。 まず、こういうときはキツネ耳が出てくるからだ。 「前方にキツネ耳。」 やはりか。 タンクをキツネ耳に近づける。 「ニホンジンか、待っていたぞよ。」 巫女のキツネ耳がオレに飛びついた。 「われは、妻じゃ、はよう婚姻届を。」 はやっ、チュパーとデープキッスだ 。舌を入れてからめてくる。 あっという間に落ちた。・・・・・・・・・    ここはどこだ。  記憶がない。 あれ、背後から抱きつかれた。 「あんた、はやくしてよ。」 手を引っ張る。 ああ、オレの妻の誰だったか。 「また忘れたの、昨夜結婚した、メリルよ。」 そうだ、メリルだ。 オレの妻になったんだ。 つき合って3年、長かったが。 メリルがキッスをしてくる。 舌をからませて、窒息しそうだ。 長いデープキッスだ。 そうだ、お互い愛しあい、やっと結婚できたんだった。    まだ終わらない、まだキッスが終わらない。 息ができない、・・・・・・・・・
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私を裏切った相手とは関わるつもりはありません

みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。 未来を変えるために行動をする 1度裏切った相手とは関わらないように過ごす

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない… そんな中、夢の中の本を読むと、、、

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?

つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです! 文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか! 結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。 目を覚ましたら幼い自分の姿が……。 何故か十二歳に巻き戻っていたのです。 最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。 そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか? 他サイトにも公開中。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

処理中です...