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九尾のキツネ
ナノハとの生活
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ここは、岩山だ。 洞窟がある。 そこには、ドラゴンも入れない。 妻のナノハが朝のパンを焼いている。 オレは、オレは何をすべきか。 「あんた、できたわよ。」 「うん、ありがと。」 二人で焼いたパンを食べる。 ミルクを飲む。 「今日は、どうするの。」 とナノハが聞く。 「うん、洞窟の排煙が悪いから修理しようかと。」 「危ないから気をつけてね。」 「ああ、ついでに太陽パネルも見ておくよ。」 「あたいは、食糧の買出しに町まで行ってくるから。」 「そちらこそ事故に注意してくれよ。」 「了解ですじゃ。」 皿洗い機にお皿を入れる。 ランランといいながら妻はホーバー車で買い物だ。 岩山なので、車輪は無理だ。 で、ホーバー車で最大10メートル上昇して走行するのだ。 オレは岩山の上の排煙装置の修理だ。 まあ、ロボットがやるのを見てるだけだが。 ついでに電力用太陽光パネルの点検だ。 まあ埃を払うだけだが。 ナノハとの相性は抜群にいい。 まるで、対のオシドリだ。 もう二人で暮らして50年だ。 子はいない。 まあいいか。 あんたが死んだら、あたいも死ぬと抱きつくナノハだ。 信頼している。 オレはナノハは、ナノハと呼ぶ。 ナノハはオレをあんたと呼ぶ。 なにかアリスみたいだ、アリスてなんだ。 だれなんだ。 わからない、アリス、アリス、アリス、パンチラアリス、オレの神のパンチラアリス、眼がさめた、タンクの中だ。 チッとナノハが舌打ちした。 ナノハの幻術か、夢かわからないが。 もう少しなのに、とナノハがつぶやいた。 オレは大和に帰還を指令した。 ナノハがオレから離れないから、正式に妻の結婚届けを書いた。 ナノハはAK○48ルームにとりあえずお引取りを願った。 オレは衛星通信でアリスにすべてを語った。 アリスは「九尾のキツネの情報を集めるから、絶対にAK○48ルームへ行かないこと。」 と念を押された。 ナノハを妻にする件はアリスは反対しなかった。 ・・・・・ここは降下船だ。 アリスルームだ。 カメラが初めて入る。 なんと生体感応機がある。 生体感応機、それは相手の体に埋め込んだナノマシンが生体のすべての情報を伝達できるのだ。 アリスはユミスケの命まで握っていた。 これは、絶対の秘密だ。 これは、ユミスケを雇用したとき星間航行船でユミスケの体に埋め込まれた。 で、最初からアリスが握っていた。 アリスは、いつユミスケが裏切ってもわかるのだ。 今回も危なかった、しかしアリスはユミスケを完全に尻で引いていたから、心配はなかった。 さっそくオレスに次元通信だ。 莫大な通信費がかかるが、アリスは平気で使う。 「オレス、ユミスケが九尾とであった。」 「そうか、アレはてごわいぞ、オレももうすこしで落ちるところだった。」 「ユミスケはもう落ちたわ、でも戻した取られないから。」 「どうかな、まあ九尾に勝てれば、もうその上は12尾だけだから。」 「わかった、まあオレスもネコでよかったわね。」 「では、またなんかあったら連絡してくれ。」 次元通信をカットした。 アリスはフンフンと鼻歌で降下船から出た。
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