異世界とは他の星系ですか

まもなく四角大陸だ。

大和、四角大陸上陸だ。

　自動航路維持装置が、的確に大和を操船する。　便利な装置だ。　以前、大和で亀と海竜を討伐したためか、大和に亀も海竜も近づいてこない。　レーダー射撃を試した。　レーダーに映る点をめがけてトマホークを発射した。　どうなったか、と大和が向かう。　亀の残骸が浮いていた。　けっこう使える、地上でも試してみよう。　レーダーにキツネは小さいから映らない。　馬や牛ならレーダーで確認できた。　そろそろ四角大陸の海岸が近い。　３０日余りで大和は四角大陸に上陸できた。　以前よりガス・タービンを効率よくしたので最高速度は変わらないが、平均の速度が上がったのだ。　無限軌道も分散式モーターで速度があがった。　まあ電車と同じだ。　機関車では、先頭が動力だが、電車は各車両にモーターがある。　だから効率がいいのだ。　上陸した大和はナビでキツネの砦をめざした。　そこまで１４日ぐらいかかる。　その間、湧き出るドラゴンを殲滅だ。　以前の反省からの改修が効いている。　ドラゴンミンチが大和の進む両側に山となる。　また、なぜか馬や牛の群れが大和の周りについてくる。　大和は死神のごとく進む。　生物連鎖の頂点がドラゴンからキツネ耳に換わるときがきたのだ。　レーダー員から前方の大きな反応と入る、キララが「偵察機発艦。」と指示する。　後部カタパルトからヒエンが２機、飛びだす。　艦橋のスクリーンに映像がでる。　陸亀の群れだ。　陸亀が１０頭あまりこちらに進んでくる。　　大和が現在、時速５０キロだ。　亀は１５キロくらいだ。　キララが「ドリル・トマホーク２０発連射。」と指令。　カンカンと武器操作艦橋より了解の信号が入る。　「テーッ。」　キララが叫ぶ。　大和の前部副砲がなくなり、そこがミサイルベイだ。　そこからドリル・トマホークが連射された。　「着弾まで１０秒。」と入る。　偵察機からの画面を見る。　１頭に２発トマホークがドリルを回転させて突き刺さる。　タングステン合金のドリルは亀の甲羅を突き抜ける。　しばらくして、陸亀は手や足、頭が吹き飛んだ。　甲羅が残った。　キララいい陣頭指揮だ。　オレは誉める。　キララは、「まあ、これは序の口です。」と以外に遠慮深い。　キララにいう、そういえば最近占いしないね、と。　キララが、じゃああとで占いますから艦長室まできてください、という。　オレは軽い気持ちで、了解した。　陸亀１０頭全滅だ。　さい先がいい。　広い草原にでた。　しばらくドラゴンはいない。　キララからお呼びだ。　占うらしい。　艦長室へ入る。　応接セットにキララが座っている。　テーブルに水晶玉だ。　オレは反対側に座った。　AK○48がコーヒーを出してくれた。　ありがと、で飲む。　そして・・・・・・・・・・・・気がついた。　しまったキララのワナだ。　目の前にキララがニンマリ笑っている。　ここは、艦長の寝室だ。　またやってしまった。　キララはいう。　今度は失敗ないわ。　妊娠したのは間違いない、サマリーやラアラのときと同じなのだ。　キララはパソコンにオレを取りこむ作戦からオレの子を宿す作戦に替えて、成功した。　そして艦長はユミスケに交代です。　私はビートルで帰還します。　と言った。　新しい遺伝子操作で人造人間も妊娠できるらしい。　それも娘でなく息子を作れるらしい。　キララは、あんたの息子がここにいます。　と、もうオレをアリスのごとく　あんた　よばわりだった。　やっと、アリスに勝てた、とキララは勝ち誇った。　ユミスケの右腕はあたいのよ、とオレの左腕のアリス命のスミを見て、オレの右腕にキララ命と電子針で彫ってスミをいれてしまった。　もう降下船には帰れない。　どうするのか、ユミスケ。