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キララVSアリス
ユミスケの危機
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大和帰還から平和を謳歌しているキツネ耳達、人口も増えだした。 食われないから。 キツネはもともと多くの子を産む。 7人兄弟なんてざらだ。 だからドラゴンに食われなくなると人口が増える、食糧増産が課題だ。 しかし、それはキツネの問題だ。 ドラゴン相手ならオレも動くが、それ以外は不干渉を貫いた。 アリスがラジオ放送でサツマイモの苗から育て方など教えている。 また、クララやミライがアリスの補佐として、公的機関で教室など開いて農業など教えている。 またラジオはキツネに時間の概念を教えた。 ラジオが時報を伝えるのだ。 基本、キツネの家ではラジオはツケッパだ。 全家庭に配布してあり、太陽電池充電と手回し充電ができ、電線がなくとも使える。 まだ電気は各戸にはない。 アリスとキララ、ミライの腰巾着は、ラジオ放送のため、お出かけだ。 ライリは、巡視にお出かけだ。 エミリーはAK○48の後輩へ自身の優雅な生活を見せびらかしに出かけている。 コマリはヒロキをオンブしてユコマの幼児科の授業参観だ。 めずらしく、降下船はオレとキララのみだ。 オレはバラックのオレの家の跡地でかたずけものをしていた。 ん、だれかのぞいている。 ん、ふと顔を上げた、キララだ。 キララがニヤニヤしながらオレを見ている。 食われそうだ。 「どうかしたか。」 とりあえず聞いた。 「ユミスケさんにお願いがあります。」 「ん。なんだい。」 「もう、わかってるでしょう。」 「なにが。」 「わたしたち、夫婦ですよね。」 「まあ、そうだな。」 「子供が私も欲しいです。」 「はっきりいうね。」 「なかなか、機会がないですから。」 「まあ今は他にだれもいないね。」 「でしょう、では、行きましよう。」 「どこに。」 「あたしのお家です。」 キララうむを言わさずにオレの腕をひっぱった。 「まあまて、アリスが。」 「ユミスケはわたしを愛してるでしょう。」 「もちろん、愛してる。」 「なら証拠がほしい。」 「えー、あとがこわいよ。」 「オレが殺される。」 「イヤです、今しかないのです。」 オレは引きづられてキララ邸に入っていった。 夕方、皆さんお帰りになりました。 オレは、アリスにまた土下座だ。 アリスは心当たりがないから、「どうしたの。」 と聞く、オレの眼を見る。 アリスが真っ青だ。 「あんた裏切ったわね。」 すぐ見抜いた。 「ごめん、キララが孕んでしまった。」 キララはオレから絞れるだけ絞った。 あらゆる技で絞りきった。 オレがバージン好きなことを見抜き、もう抱きついて血を流して泣き叫んだ。 たいした女優だ。 完全に完敗のユミスケだった。 キララは自身が孕んだことを検査でわかるまでオレのムスコを絞ったのだ。 この戦いはアリスの完敗であった。 油断だ。 夕食の時間にキララがオレの子を孕んだことを暴露した。 オレは針のムシロだった。 キララは「ユミスケの第三子は、あたしが、産みます。」だった。 この晩からキララの態度が変わり、アリス家の席次がかわった。 アリス、キララ、クララ、ミライ、コマリ、ユコマ、ライリ、にエミリーだ。 エミリーは次の日にアリスに誓わされた、クララ、ミライと三人に囲まれて、血判までしたらしい。 なぜ、コマリが五番目なのか、ユコマという娘がいるのに、それはアリス家の謎だ。 次の日からオレにとって地獄がやってきた。 もう絶対にミスはしないアリス様だ。 抜かずの3連チャンが5連チャンになりました。 タマが痛くてタマったもんじゃないよ。 最悪、アリスにパイプカットされそうだ。
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