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鉄道を引こう

蒸気機関車をつくる

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 キツネ耳がドラゴンに食われなくなり、数ヶ月過ぎた。 しかしバイク隊によるドラゴン警戒は休まず続けている。 いくら衛星画像でドラゴンが居ないと判明しても、信用は出来ない。 完全に居ないと判明するには、数年かかるだろう。 湖の亀は殲滅したが、海には、まだ海竜と海亀の残りはいる。  海水浴などキツネ耳は、しないし、習慣もないから大丈夫とはおもうが。 コマリの北の村とも交易が盛んになった。 エンライン国に合併することとなった。 この国はエンライン国なのか、まんまだ。 初めて知った。 まあどうでもいいが。 しかし馬車で30日かかる。 バイクで半月だ。 手紙などは、バイク便ができた。 定期馬車は作ったが、馬車では、野宿をしなければならない。 コマリの村だ、コマリはオレに「ユミスケならどうにかしてくれる。」と頼みにきた。 無下にはできない。 理想のキツネ耳だから。 シッポを振ってキツネ耳をピクピクするから、もうたまりません。 「かならず解決しよう。」と確約してしまった。 で、どうするの、まあ考えたが、鉄道しかない。 しかしキツネに管理し、修理や点検を任せるなら、現在の電車は無理だ。 まだ電気が工場しか、つかわれていない。 キツネの家は、まだランプなのだ。 あれもこれもオレ一人では、出来ないから。 となると、蒸気機関車しかない。 石炭は製鉄用を使う、まず、簡単な線路を引いて実験だ。 バイク工場に向かう。 キツネ技官にラフスケッチを見せる。 なんとかなりそうだ。 線路の幅だが、1300ミリに統一した。 AK○48劇場の横に駅を作る。 ホームと駅舎と改札だ。 そして、お城まで線路を引いた。 キツネ耳は休まず働いてくれた。 大砲や、バイクのエンジンで鉄の流し込み製法は、得意なキツネであった。 で線路を流し込んでたくさん作らせた。 それを馬車で引いて並べる。 作業はキツネに全部やらせた。 チートな工作機械や運搬用トラックは、なしだ。 でないと事故や路線の点検、汽車の修理が出来ないからだ。 30日あまりで線路は引けた。 蒸気機関車と客車は、明治時代の機関車を参考にした。 蒸気機関でもオイルは必要だ。 ピストンの蒸気にオイルを混ぜるのだ。 でないとピストンがうまい具合に動かない。 いろいろキツネには、教えた。 半年後、機関車はAK○劇場からお城までの線路を走った。 速度は約30キロだった。 まあ成功だ。 改良して、なんとか60キロくらい出るようにすれば、馬車の半分でコマリの村だ。 線路が延びれば、文化も広がる、交易もさかんになる。 キツネ耳の発展につながる。 コマリも喜ぶ。 鉄道のすべてをキツネに丸投げした。 経営から管理、開発、すべてだ。 しかし監査役にはオレを指名した。人事権と監査権と異議申し立て権を握った。 切符は木札に焼印だ。 番号も焼きいれた。 お値段は、AK○劇場からお城が50コンで、コマリの村までは、500コンだ。 連続運転で2日でコマリ村だ。 機関車には水のタンク車をつないだ、機関車のうしろの炭水車は、皆さんは石炭がいっぱいと思うだろう、しかし石炭は上にすこしあるだけだ、ほとんど水タンクだ。 水をとんでもなく使うのだ。  トイレと寝台もある。 客車はブルーに塗った。 食堂車には、AK○48卒のキツネ耳を採用した。 当然オニギリもある、またトイレはシャワートイレにこだわった。 オレが乗るかもしれないからだ。 電気は蒸気で発電機をまわした。 トイレがキツネ耳に知れ渡ってしまった。 いままでAK○48の楽屋と、大和と降下船の妻たちの家くらいしかなかった、シャワートイレだ。 コマリが感激したトイレだ。 電気など必要だし、チートな技術がいるから、あまり公開したくなかった。 しまった、オレが失敗した。 しかたがないから、まず駅にシャワートイレをつけた。 それから公共施設につけた。 点検は専門教育を10名のキツネに叩き込んだ。 で、会社を立ち上げた。 シャワートイレ社、まんまの名前だ。 発電施設がいるから、まだ一般家庭には、無理だが。
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