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大和の帰還
キララの占い
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三角大陸の真ん中にあった湖を横断した。 亀の殲滅に成功した。 なんとかアリスの援助なしに退治できた。 これは、キララの大和艦長としての采配が大きいとオレは判断した。 しかし大和艦長に勲章を贈るのがオレでは、荷が重い。 アリスならキララにも箔がつきそうだ。 アリスはおそらくキツネ星で一番の権威がある。 エンライン王より、オレより、おそらく星間中央政府でもだ。 衛星通信でキララに内緒でアリスに、この勲章のことを頼んだ。 デザインをアリスにおまかせで。 素材は純金で頼んだ。 費用はもちろん、アリスもちだ。 大和が帰還して式典でキララに贈ることとなった。 それまで、キララには内緒だが、アリスもキララもパソコンでリンクしている。 まあしかたないか。 大和艦橋は、あれからコレといって平穏であった。 時折、牛や馬の群れが前方をうろつくから見張り員を船首に配置した。 バイク隊が群れを誘導して跳ね殺さないようにしている。 大和中央大食堂では、たまにAK○48公演がキララを含んでおこなわれる。 これには、大和も停船して最低限の乗員以外が見学できる。 キララがセンターだ。 16名のAK○48の(キララ込みで16名だ。)メンバーは最盛期のAチームでそろえたから、最強だ。 大和の乗艦は希望と表向きいってるが、まあオレの独断で決めた。 始めから乗船している5名は、そのときの300名くらい居るメンバーのうちのトップ5だ。 残りの10名はその残りのトップ10名だ。 キララはセンターだったので、さすがに引きぬけなかった。 キララからアポだ、午後から会って欲しいと。 まあオレはヒマだから了解した。 娯楽室を借りた、キララが先に待っていた。「悪い、待った。」「今、来たところです。」 まあ定番のあいさつだ。 キララは水晶タマを出す。 「うらないでお知らせしたいことが。」 なんか、イヤな予感しかしない。 キララは手を水晶玉に廻す。 煙が浮かぶ、映像がでる。 なんと大和が豪沈だ。「ウソだろ、信じられない。」 「私もです、占いがはずれることを望みます。」 「いつ。」「わかりません。」 「どうするか。」 「私は、占いですから乗員には言いません、心配させるだけですから。」 「しかし、用意はするべきだ。それで相手は」 「ハイ、なお大和の映像だけで、相手はわかりません。」 「対処のしようがわからないな。」「どうしますか。」キララはオレを見た。 「とりあえず、湖とか川とか海とかには、注意だ。」 映像は沈んでいく大和だから キララがオレに約束を求めた。 それは、死ぬときは皆同じで、ということで、あった。 まあ依存はない。 しかしオレは心の中でキララだけでも脱出させるつもりだった。 たとえ、本人が拒否してもだ。 艦長室には秘密がある。 大和自爆スイッチとひとり乗り脱出カプセルだ。 最期に自爆ボタンを押して脱出するための装置だ。 それにキララを乗せて、オレは自爆してどんな相手がわからないが、道づれだ。
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