異世界とは他の星系ですか

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
94 / 199
クララのこと

ミライとクララ

しおりを挟む
 クララ、キララではない、クララ。 初めてユミスケが、かかわったキツネ耳だ。 パソコンがDNA情報から造りだした、キツネ耳ではない。 両親もご健在だ。 まあユミスケはドラゴンからクララを助けたのだ、しかし変態とクララに瞬時に見破られた。 しかしアリスとかかわるうちに、討伐隊で働くようになった。 まあ庶務、早い話が雑用だ、お茶だしだ。 クララは現実を考えるキツネだった。 まあ適齢期後半であったから当然であろう。 討伐隊の給金は高額だった。 普通なら3000コンが一般キツネの月収だ。 母子家庭だと、2000コンだ。 働く男は、外に出るから、ドラゴンに食われる。 で、母子家庭が多くなる。 2000コンだと普通の暮らしが何とかできる。 それが、討伐隊のお茶出しの仕事は、月に1万コンだった。 クララの両親の約3倍の給金だ。 クララは驚くと同時に、半分を貯めた。 キツネ星にも、簡単な銀行はあった。 またクララは両親に「高額報酬の会社に就職できた。」と報告、両親は聞いた、「どんな会社、経営は誰。」 まあ当然だ。「えーと、ユミスケと名乗る日本人です、仕事はお茶出し、月に1万だよ。」 両親おどろいて卒倒していた。 びっくりしたクララが聞く、なんでと「クララは知らないね、日本人とかかわってクララは気にいられたんだね。」 また聞く、なんで。 「クララ、日本人とはドラゴンを退治するため神様がつかわした、普段まず会えないヒトだよ。」 クララは驚いた、あの変態がそうなの。「本当に日本人なら逃がしてはだめよ、どんな手段をつかってもつかまえておくのよ。」 と母がいう、もう眼がランランと輝いていた。 母は、「その人はキツネ耳がないだろ、眼はクロ、顔は平べったいかい。」 とうるさい。 「そうね、眼はクロで、耳は顔の横ね、シッポ切られたか無いよ。」 まちがいない、母はクララの手を握りいった。 「いいかいクララ、何が何でも結婚できれば、あんたの天下だよ。」 わけがわからないクララ、あんな変態イヤだ。 クララが日本人とかかわり仕事をくれた、クララは知らないが、キツネ耳にとっては、玉の輿どころか、王女様がうらやむ暮らしだ。 日本人はまじめで、誠実で、裏切らないし、妻を捨てない、浮気などキツネ星では、当然の社会であった。 キツネの女にとっては、こんな優良物件はない。 めったに、会えない日本人のオトコ、そうだろう現在キツネ星にはユミスケだけだから。 それに日本人はお金が無限に出せた。 王の娘と結婚した日本人は、国が財政的に破綻寸前だったのを、ポケットマネーだと妻の王女に1000億コン渡した、だぶん、星間文明からの支援金だ。 それで国が助かったのは、裏話として誰もが知っていた。 1000億コン、キツネの国の10年分の予算と同額だ。 クララたち、辺境の村まで道路や水路が整備できたのは、その金があったからだ。 エンライン王は独裁者ではない。  眼がお金の母は、いう。 いいかいチャンスは逃がさない、他のキツネ耳のオトコからは距離を置くの、そして近くにいつもいるようにしなさい。 母は策士だった。  なるだけ清楚で処女性を日本人に見せなさい、日本人は処女に眼が無いとあるヒトから聞いたから。 なんと、危機がユミスケに迫っていたのか。 クララは策士の母のいうとおりに動いた。 現在のクララは、アリスの次の地位だ、アリスの完全に秘書ナンバーワンだ。 給金は月100万コン 貯金はもう3億コンを超えた。 日本人の二番目の妻となった。 最近クララは思う、まてよ子ができたら月300万コンだったわね。 私は、新品だ、なんとかアリス様の眼を盗んで、クララは結婚した1年余、まだ新品。 ユミスケは保存したいのか。 しかしミライという、クララが誘い込んだ妻3号もいる。 たぶんミライもまだだ。 コマリはまあしかたがないとして。 これにキララが入ったら勝てない、クララは確信していたキララは必ず妻に入り込んでくる。 ユミスケはまだ知らないが、すでにライリという大きな壁が立っている。 クララはアリスから離れず、取り巻きの一番の地位は死守しようと決心した。 ユミスケよりアリス様だ。 アリス様は裏切らない限りアリス様もこちらを捨てない。 腰巾着を死守するクララなのだ。 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした 

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

処理中です...