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ドラゴンとは

ドラゴンVS大和

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 もう三角大陸西部に上陸して30日が過ぎた。 あいも変わらずドラゴン退治だ。 大和の廻りの牛馬は大和を囲んでかなりの頭数だ。 3万頭はくだらない。 牛馬は、すこしは知恵があるようだ、互いのテリトリーを守っているから。 大和の右舷が牛で左舷が馬だ。 昨日は800頭のドラゴンがミンチになった。 骨も炸裂弾で砕くから、後腐れなくてよい。 たまに大和を停船して船底の点検をやる。 カメラだけでは、確実でないからだ。 整備班のキツネ耳が歩いて視てまわる。 レーザー探査で金属疲労などを発見するためだ。 事前の点検あってこその戦闘運行だ。 手抜きなどしない。 キツネ耳に徹底的にこれは、教育した。 もういやだ、となるまで徹底してキツネ耳の耳に教え込んだ。 ウソの報告をしたら厳罰だ、後悔してないが逃げたキツネ耳を首チョンしたことがある。 まだ、バイクが出来る前だ。 馬が泡吹いて逃げれず、大砲の向きを変えるまでに一人食われた、一人が帰ってきた。 現場を調査した。 馬も残りのオトリ役と二人は食われて服の切れ端が落ちていた。 一人生き残った。 そいつは、現場で泣き出した。 ザンゲしていた。 三人食われているうちに逃げたのだ。 まあしかたがないでは、すまさなかった。 討伐隊の掟があった。 決して食われようとも逃げない。 新選組ではないが、オニの副長キツネ耳のエリンゲは「首チョン。」の裁断をくだした。 オトリと大砲係り三人の計四人は互いに逃げないことの掟で作戦が出来る。 オレは、エリンゲにいった。 「しかたがなかった。」 しかしエリンゲは「こいつが逃げなくても結果は変わらないかもしれません、しかし食われた三人にどう言い訳できますか。」 オレはなにもいえなかった。 毎日300人くらい一般のキツネ耳が食われている頃の話だ。 そのキツネ耳の首は、現場でオレが落とした。 チームの四人は一連托生だ。 でないと命をかけてドラゴンに立ち向かえない。 その経験から、報告を徹底させウソをなくした。 ウソついたなら首チョンだ。 失敗してもウソをつかなかったら反省文で終わりだ。 失敗を繰り返したらもちろん、首チョンだ。 二度目の失敗はないキツネ耳討伐隊である。 しかし例外は作った、過失である。 己の意思で逃げたら首チョン、己の意思でないのなら反省文とした。 大日本帝国陸軍も真っ青な血の掟であった。  幸い首チョンは少なかった。 人数はまあいい、首を落とすのはイヤな仕事だが、オレがやらないと責任者はオレだから。  周回軌道衛星から、まもなく問題のドラゴン密集地です、とコンタクトがあった。 マイクを取った。「艦長のユミスケだ、まもなくドラゴンの巣だ。キツネ耳の存亡はこの一戦にある、おまえたちの親 兄弟 嫁 AK○48の己指しのため一層奮闘努力せよ。」 日本海海戦の東郷元帥にならった。 キララが戦闘艦橋に着いた。 大和船室すべてにある キララちゃん居るところランプ の戦闘艦橋キララ席にランプが点いた。 「大和の皆さん艦長代理のキララです。 キララの命も皆さんの命も同じです、私は逃げません、皆さんとともにあります。」 全艦戦闘用意よろし、カンカンと了解の合図が鳴る。 ドラゴン対キツネ耳の生存をかけた最期の戦いの幕を切った。
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