上 下
65 / 199
10月10日が経った。

二児の父だ

しおりを挟む
 アリスが朝からごきげんだ。 フンフンと鼻歌を歌っている。 朝食が終わり、オレはテーブルのお皿のかたずけ、クララとミライは今日の予定の確認だ。 コマリはユコマと遊んでいる。 コマリはセーラーではない。 なんとメイド服だ、それも黒、スカートは長い。 おパンツの上にカボチャパンツだ、とてもパンチラなんて無理。 シッポは完全にスカートに隠れている。 白いレースのドレスエプロンが眩しい。 しかしユコマはセーラーなのだ。 それもピンクだ。シッポが小さいがある。 シッポはおパンツの後ろの上に切り込みがあり、そこから出す、そして紐でおパンツを結ぶのだ。 もちろん後ろで結ぶ。 まあ細かいことはいい。 アリスがオレについてきてという。 降下船の中に入る。 さらにその奥、アリス部屋の前で待っていて、といい、入っていった。 待つこと10分くらい、アリスが赤ん坊を抱いてアリス部屋から出てきた。 試験管からでたのか、オレは叫んだ。 アリスはあんたの子よ、という。 もちろん日本人同士であるからシッポはない。 オトコのあかちゃんだ。 キンタマつきだ。 ぎゃあぎゃあ泣いてうるさいが、それも音楽に聞える。 ドラゴン完全討伐は無理であった。しかし食われる被害者ゼロは、あの日より続投だ。 アリスは幼児体型であり、あかちゃんを長時間抱っこは無理だ。 ベビーカーに寝かせる。 いつの間にベビーカー、まあ女は用意が大変だ。 オトコは、その点勝手なものだが。  名前をどうしようか、オレは言った。 「アリス男の子を産んでくれて、ありがとう、 今日ほどアリスと結婚してうれしい日はない。」 アリスは笑ってなにも言わなかった。 二児の父となった。 アリスは仕事が多すぎる、育児がコマリの係りとなった。 ユコマはおねいさんだ。 オレは名前をどうするか、アリスが、私がつけます、と宣言 オレはハイと従った。 名前はヒロキとなった。 夜はアリスがヒロキと寝る、昼はコマリが育児だ。 ユコマの経験があり、コマリはアリスにとって信頼できる育児係りとなった。  オレはあるときハタと気がついた。 周回軌道衛星に三角大陸のドラゴン分布写真を求めた。 写真はすぐ送られてきた。 写真の赤点がドラゴンだ。  一箇所、赤い点の多いところがある。 四角大陸と三角大陸がキツネ星にあり、キツネは三角大陸に住んでいる。 四角大陸はドラゴンが主だ。 キツネはいない。 四角大陸はもう真赤だ。 三角大陸の西、つまり四角大陸に近い方にドラゴンが多い。 それが赤い点の多いところだった。 そこまで戦車では燃料がいくらあっても無理だ。 ヒエンは量産は無理だ。 どうする、戦術核ミサイルでもぶち込むか。 しかし偵察もなしにミサイルは危険だ。  このキツネの町からドラゴンの集まるところまで6000キロくらいある。 ドラゴンを倒しながらは無理だ。 おそらく戦車でなら、半年くらいかかるだろう。 とりあえず偵察に行くこととした。 まず計画を立てた。  交通手段をどうするか、陸地であるからキャラバンでも作るか。 まてよ海がある。 船で近くまでいき、そこから戦車でいけば、と考えた。 海、まだいったことは、無い。 陸地にドラゴンがいるから海にも似たような海竜がいそうだが。 そういえば、キツネの船なんか聞かない、キツネは船を知らなかった。 基本、ミズは、飲むものであり、泳ぐものではないらしい。 水着が無い。 海水浴を聞かない。 エリンゲも他のキツネも泳ぎが出来ないし、しらない。 川は、流れているが、キツネは泳がない。 川自体が大河ではなく、せいぜい幅10メートルくらいの川しかなかった。  ほとんど小河だ。 降下船の近くの湖は浅く、オレでせいぜい腰まで水がくるくらいだ。 魚も小さい。 とても食えない。 海はどうか、ヒエンで偵察だ。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

ダンマス(異端者)

AN@RCHY
ファンタジー
 幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。  元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。  人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!  地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。  戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。  始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。  小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。  向こうの小説を多少修正して投稿しています。  修正をかけながらなので更新ペースは不明です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません

青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。 だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。 女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。 途方に暮れる主人公たち。 だが、たった一つの救いがあった。 三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。 右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。 圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。 双方の利害が一致した。 ※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...