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娘だ、オレの
究極の選択
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ドローンで家を観察していた。 いきなりドアが開く。 小さな女の子が出てきた。 後ろで「ユコマちゃん、おかあさんと一緒に行くのよ。」 と声がする。 コマリの声だ。 コマリが出てきた。 間違いないオレの子を産んだコマリだ。 しかし時間があわない。 降下船の15分、ここのコマリと一年くらい。 でもユコマは、3歳くらいに見える。 キツネは成長が早いかな、まさか それはない。 では、時間の差異はどう説明するのだ。 夢では、ユコマは乳のみ子だった。 ここでは、かわいい三歳児だ。 とりあえずドローンを回収した。 もちろん画像も撮影した。 一度帰って降下船パソコンで調べよう。 アリスには、隠せない。 いづれバレる。 アリスにすべてを打ち明け、アリスにオレの処分をゆだねるしかない。 オレは正直、パンチラのアリスなしでは、生きてゆけない、変態になっていたのだ。 降下船でアリスらが学校から帰宅するのを、待つ。 なにか、死刑判決を待っているようだ。 首は洗った。 映像をアリスに見せて判断を仰ぐしかない。 ビートルの逆噴射の音がした。 お帰りだ。 タラップが機体から出てくる。 ドアがパコと開く、アリス様のお戻りだ。 タンタンタンと器用に幼児体型のアリスが降りてくる。 次を手下が続く。 クララとミライだ。 やはりアリスのセーラーが一番だ。 「どうしたの。」と聞くアリス オレが土下座で待っていたからだ。 「じつは、コマリのことで。」 「は、はーん、正夢だったってわけ。」 「ハイそうです、オレの子に間違いありません。」 「で、どうするの、認知する。」 「ハイ、アリス様お怒りはわかっております、が子に罪はありません。コマリともども引き取りたいのですが。」 「そう、反対はしないわ、あたいは理解と教養を兼ね備えた、あんたの一番目の妻だから。」 「で、コマリにはお給金はいくら与えるの。」 オレは、「月300万コンほど、子がいますから。」 「そう、まあ妥当な額ね、それで、コマリの子はあんたにとっての地位は。」 「オレの長女になります。」 「で、そのことを、コマリは承知してるの。」 オレは、まだという。 「本人の承諾も得ていないのに、ダメよ。」 「ここに二人をつれてきなさい。」と山の神は、おっしゃった。 ヒエンで飛ぶ、ヒエンは二人乗れるが、まあ無理して三人乗れないことは、ない。 マッハ2で飛ばした。それでも半日かかった。 コマリの家の前に強行着陸した。 突然のことで、びっくりしたコマリとユコマが家から飛び出してきた。 オレがヒエンから降りる。 「ユミスケ。」 コマリはオレに抱きつき泣き出した。ユコマは固まっていた。 「どうしたのよ、どこにいってたの、もう戻らないかなって。」 オレは苦しい言い訳をした。 妻が他に三人いること、さらに一人予定があり、コマリで五人になること。 そして一番目の妻がコマリとオレの子を連れてきなさいと、の顛末を話した。 「わかりました、ユミスケ、私を養ってくれるのね。」 オレは「そうだ、今まで苦労を掛けた、月に300万コンしか払えないが。」 「300万コン。」 コマリの眼がお金になっていた。 コマリのいまの月収が2000コンだ。一般が3000コンくらいだが、母子だからすくない。 それが1500倍 だ。 眼がお金になっても不思議はない。 今回の件になぜか、アリスは寛容だった。 コマリとユコマは差別無く迎え入れられた。 ミライ邸の隣にコマリ邸が建築中だ。 学校に幼児科を作り、ユコマを通学させることになった。 ユコマはすぐに、「おとうちゃん。」とオレになついた。 眼が黒で、そして髪まで黒、顔がオレ似だ。 ユコマがオレにお互いの血を感じたのはまちがいない。 そして問題は降下船とコマリの村の時間の差異だ。 なんと降下船パソコンは回答不能と返答した。 無敵アリスパソコンがわからないと回答したのだ。 まあいい、そのうちに解答を自分でさがそう。
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