上 下
60 / 199
馬は1馬力

バイクは30馬力

しおりを挟む
 あるとき、ふと気がついた。 馬は1頭1馬力だ。 バイクは約30馬力だ。 じゃあバイクで大砲を引いたほうが速いはずだ、 まてよバイクにどう大砲を乗せる。 ひらめいた、サイドカーだ。 側車だ。 そこに一人乗り大砲を操作する。 サイドカーにマウントできれば、一人でも扱える。 馬はおびえて使えないときがあった。 いくらムチで叩いても、だめだ。 さっそくラフな図面を書いて、設計専門に教育した、キツネに見せる。 そして工房の職人のキツネと細かいすり合わせをする。  重い大砲を乗せるから、タイヤは太いダブルタイヤだ。 バイクにバックギアも追加した。 重いとトッサに動けない、バックできると大砲を撃てる時間が稼げる。 大砲は狙いやすいように、照準を追加した。 連射に失敗して外してもバイクで逃げられる。 これは、大きい。 討伐隊員は訓練、教育に時間がかかり、安くないのだ。  戦車の生産が少ないので、バイクで討伐が稼げれば道も見えてくる。 さっそく大砲搭載バイクの試作だ。  やっけ仕事で、なんとか形にできた。 とりあえずの試作だ。 2人キツネ耳の試運転希望を募る。 命の保障は無い。 でも手を上げるキツネが多く、たいてい抽選になる。 バイクはエンジンがタンタンタンと快調だ。 サイドカーに乗り込むキツネに大砲の操作を教える。 後ろに追尾バイクを付けて、安全に配意した。  2台のバイクは発進した。 とりあえず一頭討伐できたら帰還を命じた。  結果は大成功である。 興奮したキツネの報告についていけない。 まあ成功だ。 戦車は生産するが、大砲搭載バイクを主に生産することとした。  討伐隊も6名でチームが2人でチームになり、選別がたいへんだ。 しかし、うれしいニュースもある、最近食われるキツネがめっきり減った。 昨日は、3名だ。 目標ゼロを目指す。 そうすればキツネの人口も減らない、人口が増えれば経済もよく動く、 そうなれば産業も興り、いっきにキツネ社会が変わるだろう。  オレの役目も終わる、アリスと二人だけで暮らしたい。 あと妻が二人いるが、二人は安定した収入があればいいだろう。 ハーレムもいいが、オレはアリスと二人がいいのだ。 息子もできる。 クララとミライは、アリスの補佐で、納得してもらおう。 なんて調子いいことを考えていた。 しかし世の中うまくいかないものだ。 クララとミライは休みができて喜んだ。 やっとお買い物ができる。 好きな時間ができる。 優雅にお茶の時間ができる。 ミライ邸には休日になるとAK○48の後輩がよく遊びにきた。 クララ邸も来訪者が多い。 ないのは、オレとアリスのみ。 まあオレもアリスもキツネ星の生まれではないから。 幼馴染も同郷者もいない。 仕事つながりばかりだ。 アリスはオレを足げにしたり、乗っかりドSだ。 オレはもう、どずかれるのがうれしくてドMだ。 ド変態夫婦であった。  お互い会って一年にもならない、しかし30年くらいの感じがするのが、不思議だ。 オレはパソコンと相性がいいのかな。 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない… そんな中、夢の中の本を読むと、、、

プラス的 異世界の過ごし方

seo
ファンタジー
 日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。  呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。  乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。 #不定期更新 #物語の進み具合のんびり #カクヨムさんでも掲載しています

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

異世界デビューに失敗した俺の開き直り人生

黒い乙さん
ファンタジー
 ラスター子爵家の次男アルガス・ラスターは転生者である。  最も、アルガスがその事実を確信したのは大分成長した後……基礎学校に入学し、その中ほどに差し掛かろうというかなり時間が経過した後の事だった。  原因は現地の言葉が全く理解できなかったために意思の疎通が困難だった事があげられる。  自分が生まれ変わったのだという事は物心ついた頃には自覚していた。  言葉がわからないから日本以外の国である可能性が一番高いと思いつつも、どこかここが“異世界”なのでは無いかという思いもあった。  前世がインドア派だった事もあり、異世界転生物のラノベもそれなりに嗜んでいた事が原因だろう。  それもあって幼いころから転生物のお約束であるチートな能力の模索や、ありがちな魔力鍛錬法なども試したが全く効果を表さなかった事から、結局は外国のどこかに生まれ変わったのだろうと結論した幼き日。  ──それがいきなり覆った──  学校に通うようになって言葉を覚え、読み書きを習得する過程で、ここが異世界である事を知った。  そして、貴族の子息でありながら、言語の習得さえ覚束ない低能力の出来損ないという認識が定着してしまっている事を知ってしまったのだ。 「アルガス。お前は成人した後はこの屋敷に置いておくつもりは無い。ラスターの家名を名乗る事も許さない」  既に色々と手遅れになってしまった事を自覚したのは、基礎学校の卒業が間近に迫った頃に父親であるラスター子爵に成人後の放逐を言い渡された時だった。  それまでの生活で自分には他人に比べて大きく優れた能力は無いと理解していたアルガス。  辛うじて異世界チートと言えなくもなかった貴族というステータスも失う事で、本当にただの一般人になってしまうのだと自覚してしまう。  それでも。 「一度死んだ後にもう一度生きる事が出来るだけでもラッキーだよな」  もとよりあまり深く考える事が得意では無かった事が幸いし、アルガスはそれはそれで開き直って生きる事を決める。

またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。

朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。 婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。 だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。 リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。 「なろう」「カクヨム」に投稿しています。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。 *ちょっとネタばれ 水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!! *11月にHOTランキング一位獲得しました。 *なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。 *パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。

夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました

香木陽灯(旧:香木あかり)
恋愛
 伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。  これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。  実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。 「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」 「自由……」  もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。  ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。  再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。  ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。  一方の元夫は、財政難に陥っていた。 「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」  元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。 「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」 ※ふんわり設定です

処理中です...