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ドラゴンとは

食うだけの生き物

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 孫子の兵法に相手を知れば100戦危うからず、とある。 ドラゴンの習性など知れば討伐もやりやすい。  ドラゴンの生態を観察してはと思った、しかしキツネ耳では、簡単に食われて終わりだった。  オレがヒエンでドラゴン討伐しているが、ドラゴンの習性と言っても、やつらは、食うだけだ、一応オスとメスがある。  メスは砂の上に卵を産む。  それだけだ、メスもオスも食うだけ。  観察しようとしたがヤメタ。  ドラゴンの卵をかえして、育てれば習性がわかるか、とひらめいたが、わかったのは、食うことがわかった。  奴らはサメと同じだ、とにかく食う、食う、それしかない。  バカらしくなり、小さいドラゴンを殺して、観察はヤメた。  すこしは、なつけば、イヤやつらは、なつかない、食うのみ。  可愛げなど皆無だ。  蚊ほども感じなかった。  殺してファ○チキにした。  うまかった。  殲滅しかない、それがわかった。  ドラゴンがいなくてもキツネ耳は困らない。  まあ肉の種類が減るだけだ。  まあもう一つの大陸にはドラゴン類があふれているから、三角大陸はキツネ耳の大陸にする。  それがオレの基本指針になった。   そうだ、大砲の増産の話だ。 鉄鉱石がいる。  周回軌道衛星から鉱石分布の画像を入手した。  ツルハシとシャベルを造り。 八輪トラックにキツネ野朗を乗せて向かった。  賃金は安くできない。 重労働だ、オレには無理だ。  とてもツルハシとシャベルでは、無理がわかった。 どうしてもダイナマイトが必要だ。 あと坑道を造り、補強する、専門の知識を持った者が必要だ。  もうオレ一人では、無理だ。 なんてブラックなんだ。  12番目の日本人も降参だ。  突然アリスから、連絡が入った、最近忙しくて会っていない。   降下船に向かった。 アリスはオレにニタニタした、どや顔で「最近どう、あってもくれないけど。」 そして「まあ食事はチンとお湯をそそいで出来るから我慢してるわ。」 オレは、ドラゴン殲滅は無理かもしれないと弱音を吐いた。  アリスが「座りなさい。」と指令、オレは土間に座る、もちろん座布団など無い。  「あんたに伝えたいことがあるのよ、息子の名前を考えなさい。」 娘ではない、息子の名前、 オレ二世の名前。 そうか、金タマがあるのか、オスか、男か、漢か、オレはやるべきことを思い出した。  ドラゴン殲滅は指令ではなく、命令でもない、キツネ耳の悲願でもない、神託でもない。  オレは飛び出した。  ヒエンに飛び乗り鉱山をめざす。  ニンマリしてアリスが言った「すこしはやれるかしら。」  聞えなかったが聞く気もないが、やってやる、キツネ耳のためじゃない、オレのために、オレ二世のために。  努力、そんなもん どうでもいい、オレのオレである、オレの存在のため、オレのために。やるのだ。 
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