43 / 199
キツネ耳の心
ミライちゃんが語る
しおりを挟む
2回目公演が怒涛のように終わった。 やっと終わった。 AK○劇場の大ホールで、真ん中に座りカラになった空間にひたっていたら、ミライちゃん、Aチームセンターの子だ。 が「ユミスケさん、一度お礼が言いたかった。」と近づいてきた。 まあアリス指しのミライちゃんだ。 大丈夫だろうと話を聞いた。 「私は、ブーでした。 男友達もできず、一人でひねくれていました。」 「私をブーで生んだ母を恨んだこともありました。」さらに「でも、今は感謝しています。 ブーに生んでくれたことを。」 「ユミスケさんの奥さん、アリスさんが私を選んだ理由、それはユミスケさんが私に手を出さないように、そのためのブーだからだそうです。」「そのおかげで、たくさんの応募の中から選ばれました。チャンスが来ました。」 「ほかの仲間もブーが選ばれた理由でした。」 ブーブーと大変失礼な文言が重なるのを許して欲しい(著者) 「仲間と訓練してるとき気がついたのです、なんか変わったなと、そして磨けば光ることがわかりました。」 「ダンスがスタイルを変えてくれました、歌の練習が声を、教養を学ぶことにより顔が変わってきました。」 「これが、自分なんだ、と鏡をみても信じられませんでした。」「いつの間にか、違う自分になっていました。」 「自信がつくとともにさらに磨きがかかりました、訓練生から研究生になり、メンバーに選ばれました。」 「いつのまにかブーな私は、いませんでした。」 オレはミライちゃんに言った、「そうだね、君たちは磨けば光る、もう眩しいくらいだ。」とキザなセリフを吐いた。「ですから一度、ユミスケさんにお礼がいいたくて。」とミライちゃんはオレに手を振って行ってしまった。 そろそろ次の募集をかけるか、と思案した。 もちろん、この公演の騒動でもドラゴン討伐は続いている。 ドラゴンに休みはないならキツネ耳にも休みはない。 連射砲の開発で討伐部隊の食われるリスクが減った。 ドラゴン肉も定期に供給されている。 現在4チームの討伐部隊が居る。 一日に8頭狩れる日もある。 食われるキツネも減ってきたようだ。 昨日は80人が食われた。 以前は200人前後食われているから、この調子なら、この三角大陸からのドラゴンの駆逐に希望が見えてきた。 オレの子が試験管からでるまで、残り7ヶ月くらいだ。 アリスいわく、生まれるまでにドラゴンを駆逐できれば、お出かけのチューだそうだ。 誓約書を書いてと頼んだらエルボードロップをお見舞いされた。あとはお決まりの土下座だ 今日は、なんと白地にイチゴ柄だ。 生きていてよかった。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
幸子ばあさんの異世界ご飯
雨夜りょう
ファンタジー
「幸子さん、異世界に行ってはくれませんか」
伏見幸子、享年88歳。家族に見守られ天寿を全うしたはずだったのに、目の前の男は突然異世界に行けというではないか。
食文化を発展させてほしいと懇願され、幸子は異世界に行くことを決意する。
神々に天界に召喚され下界に追放された戦場カメラマンは神々に戦いを挑む。
黒ハット
ファンタジー
戦場カメラマンの北村大和は,異世界の神々の戦の戦力として神々の召喚魔法で特殊部隊の召喚に巻き込まれてしまい、天界に召喚されるが神力が弱い無能者の烙印を押され、役に立たないという理由で異世界の人間界に追放されて冒険者になる。剣と魔法の力をつけて人間を玩具のように扱う神々に戦いを挑むが果たして彼は神々に勝てるのだろうか
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる