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キツネオタク
悪い影響か
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ひどいことになった。 泡を吹いて倒れるキツネ耳が続発した。 卒倒したままのキツネは、まだいいほうだ。下着の替えがいるキツネも居る。 頭に血が登って倒れたキツネ耳の内、なんと8人が昇天したと、報告が入った。 どうしよう、責任問題だ、オレが殺したようなものだ。 天国だ、と言って走りまわるキツネ耳がかなりいた。 保護観察送りになった。 つまり、精神病院送りのことらしい。 自身の記憶が無くなり、家がわからないと泣きつくキツネが30人ばかりいるそうだ。 看護と介抱が必要な観客の看護をAK○48に命じた。 こらが逆効果であった。 セーラー服ナースのキツネAK○48が介抱しようと手を触れたとたん気絶するか、おかしくなるキツネが続出した。 いかん、速攻で引き上げた。 どうしよう、アリスに相談したら、あんたはバカね。あたいでもなんともならないわよ。と逆ギレだ。 エリンゲをさがした。 エリンゲは泡を吹いて倒れていた。 相談する相手がいない。 クララは、観覧していなかった、討伐隊員を集めて指示をだしていた。 看護バスにひどい症状の観客を優先して乗せて近くの治療施設まで運んだ。 費用はオレが負担した。 10回ばかり運んだら先が何とか見えてきた。 今回はクララに助けられた。 公演は失敗だ、劇場の隣に総合病院のでかいのが必要だ。 こけら落としは本当に落としになってしまった。 翌日になった。とりあえず、昇天した8人のキツネ耳の自宅までお悔やみを言いに顔をだした。 私が責任者です、と頭を下げた。 相手の遺族は、顔をみてください、と亡くなったキツネ耳のかぶせてあった布をはがす、と満面の笑みをたたえたキッネ耳の顔、遺族は文句なんて、こんな満足して死ねるなんてうらやましい、と言う。 すべての遺族がそうであった。 ドラゴンに食われていくキツネ耳の顔を思い出した。 絶望と、まだ死にたくないの顔、生きながら食われるのだ。 日本のオタク文化はキツネ耳には刺激が強すぎたらしい。 どうしようか、やめるか。 ここが思案のしどころか、なんて考えていた。 しばらくしてAK○騒動も沈静化してきた。 すると、AK○劇場あてに次回公演の問い合わせが殺到した。 一回しか公演していない。 それがこの騒動だ、7回もやったら国が滅びそうだ。 エリンゲに聞いたら、もう自分のチケットの確保しか頭の中がないみたいだ。 アリスは「どうするのよ、あたいを当てにしないでね。」と逃げる。 クララはお好きなように、としか言わない。 悩んだ、正直悩んだ。 高札を出した。 内容は 次回の公演は今回の公演で影響を受けたすべての人が正常に戻ったのち公演するものとする。 また、公演で気絶などの問題が起きても当局は一切責任を持たない、すべて自己責任で と逃げをうった。 チケットに断わり書きをいれた。 公演の希望が多く、やいのやいのとせっくので、次回公演を発表した。 看護師はAK○でなく別のオバチャン部隊を作った。集めるのに苦労した、年を取ったキツネは少ないから。 救急バスは8台に増やした。 医療班を教育して3班つまり、12人くらい用意した。 予算がかなり不足した。 アリスはどうするのよ、とうるさかったが、オレスに相談したら追加金として数十億コン降下カプセルで送金してくれた。 国家予算規模の金が自由になった。 とうとう2回目の公演となった。 ゲストの歌姫も気合を入れて参加してくれた。 AK○48のAチームが整列した、センターはアリスが選んだ、ミライちゃんだ。 声援でなにも聞えない、なんか場外乱闘のプロレス並みにわけがわからないうちに研究生のチームの番となる。 これも、なんか声援でなにも聞えない内にお開きとなった。 アンコールが止まらない。 オレがアンコールを教えたのがマズかった。 これで18回めのアンコールに答えている。 いつお開きになるのか、もう皆フラフラだ。 こちらが死にそうだ。 救急車で運ばれるキツネが出始めてやっとお開きとなった。
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