上 下
36 / 199
キツネ耳の覚悟

捨て駒

しおりを挟む
 新しいドラゴン討伐隊の入隊者がきまった、9人のキツネ耳達だ。 訓練は、先輩である、三人のキツネ耳に命じた。  基本、午前中に訓練で午後から討伐で3ヶ月で鍛え上げることにした。 これは、先の三人の意見を聞いてオレが決めた。馬も増やした。 まず大砲を作らせねばならない。自分たちの武器は自分たちで作れば、自分たちで使えるからだ。 応用もきく。 それぞれにクセが大砲にあり。 Aチームの大砲とBチームに大砲は飛距離、弾道、が違うのだ。 すこしの差なのだが、砲弾が飛ぶことで落下地点も大きく違ってくるのだ。 レーザー測定器もないから、誤差は多い。 しかし星間文明のオーパーツは使わない。 キツネ耳の技術で作らないと自分のものにならない。 いきなり未来の技術は使えないのだ。 大砲を3本作った。 旧Bチームの大砲は記念としてAK○劇場の正面ホールの真ん中に展示してある。 チームごとに大砲はあり、チームは基本、変更はない。チームワークで秒単位で動かないと食われる。 離れたドラゴンを大砲で撃退できるほど、レーダーも計算機もまだ理解と操作がキツネ耳にはできないからだ。 基本、馬で大砲を引き、ドラゴンをおびき寄せて物影からドラゴンを狙い打つしかない。 オレがしゃしゃり出て討伐しても他力本願だ。 自由は、自らの血と汗で勝ち取って欲しい。 戦後のふやけた憲法9条教の信者どもは、米軍に与えられた自由と米軍庇護の現世に生ぬるく漬かってできた。 条文で平和が得られるわけがない。  米軍の核の擁護がなければ日本はない。 日本を骨抜きにした米軍のつけだ。  また話がソレたが、オレは入隊した、キツネ耳に誓いの文なるものを書かせた。 ドラゴンに対して恐れることなく、逃げることなく、命を賭けて戦う。 三人はチームであり、決して一人だけ逃げてはならない。 逃げ帰った者は首をオレがチョン切る、とまで言ってしまった。 決して逃げないのがドラゴン討伐隊の誇りである。 隊則である。 なんか右翼のなんとかになってしまったが。 エリンゲいわく、でないととてもドラゴンに対して大砲を構える勇気がでないそうだ。  当たれば勝てるが当たらないかもしれない、外れたら食われるだけだ。 連射機能が当面のオレの目標となったが、連射をキツネ耳で作らせるのは、無理だ。 の結論がでたのは、三ヶ月のちだった。  しかし昨日のドラゴンに食われた一般のキツネ耳198人。 討伐できたドラゴンは、ゼロだ。 速く訓練を終わらせなければ、しかし生半可では、食われて終わりだ。 「気合をいれろ、根性をだせ。」 エリンゲの怒鳴り散らす声が練兵場に響いている。 なんとムチまで持っていた。  泣く子も黙る旧日本陸軍であった。 おもわずムチまでは、と言ったら。なかよしチームではありません、食われたBの仇をとるためには、なんでもします。 オレはなにも言い返せなかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話

ラララキヲ
恋愛
 長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。  初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。  しかし寝室に居た妻は……  希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──  一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……── <【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました> ◇テンプレ浮気クソ男女。 ◇軽い触れ合い表現があるのでR15に ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾は察して下さい… ◇なろうにも上げてます。 ※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

処理中です...