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後悔先にたたず

アリス宣言

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 結婚した。 結婚式をした。 星間連合の中央政府、そこの一番歴史の古い式場でバーチヤル3D結婚式だ。 来賓は中央政府の主幹である、オレスを筆頭にハレス、星間航行船大和艦長がオレの来賓。アリスはすごかった、年齢がわかるくらいすごかった。 だがすごかった。 あとで別れましたなんて口がさけても言えない。 たんなる降下船のメインパソコンなのだが、そのパソコンに世話になった人が多すぎる、またその人達が星間政府のメインに多いから。 バーチャル3D結婚式は誓いを神にするのではない、地球でないからキリスト教も仏教もイスラム教もなかった。 ただ、この星間で一番古くから続いていて、一番権威のある、一番尊敬を受けている存在に対して誓うらしい。 ん、 一番ふるくからある、オレが地球を出るとき建国2676年くらいだ、まさか今上陛下、の3Dバーチャルでした。 ホンモノならおそらく、その重さにオレが耐えられない。 でも今上陛下そのものであった。 版権とか日本政府が文句いいにこないかと心配してしまった。 とりあえず式はお開きになり、一瞬でキツネ耳の星に感覚が戻った。  アリスが婚姻届を書いていた、「ハイどうぞ。」とオレに渡す、 夫の欄を書けとのことか、ん 妻欄のアリスの書いた所にEDR-5842と書いてあった、パソコンの型番と製造番号だ。 オレはパソコンと結婚したことを実感した。 オレの名前、地球での名前、ん思い出せない、オレスに衛星通信で聞いた。 答えは、聞いてないそうだ。 確かにオレは名乗らなかった。 どんな名前だったのか。 アリスは、今のユミスケでいいという。 ところでEDR-5842の製造年月日は、2658-10-12であった。 わからなかった。 オレの誕生日は平成3年だが、まあいいか H3-12-12  と適当に書いた。 アリスはそれを連絡カプセルにつめた。 降下船のミサイルベイなるところから、星間連絡光子ロケットが発射された。 光速で中央政府に届けるためだとか。 あれが政府に届く頃は、この星で何年たっているだろう。 アリスが何年いや何十年だから、なんていっている、まあ信じられないが。  朝になった、俺は、いや俺様は、アリスのだんな様は、相変わらずバラックで 眼をさました。 アリスがアリス部屋の小さなドアから出てくる。 アリスへおはようございますと挨拶。ん、おはようと返事。 オレは朝食の用意を始める。 アリスは洗面所で朝のお肌のお手入れだ。 いつものことだ。パンと牛乳とサラダを並べる。用意ができた。 朝食ができました。とお肌のお手入れに余念のないアリス様へ告げた。 「わかったわ。」 の返事だ。 オレはアリス様が席につくまで待っていた、一度先にパンをかじったら、プライパンが飛んできた。 マジでフライパンだ。 それ以来プライパンが飛んだことはなく、先にパンをかじることは無い。 アリス様が「いただきます。」 という、その合図で朝食が始まる。 アリス様がラジオつけてよという。 ラジオからキツネ耳の歌の曲が流れる。 ラジオは手回し充電器つきの防災用をキツネ耳たちに配った。 そして放送のノウハウを一応教えた。 言葉はわからないが、曲は感覚で理解できる。 音楽メインの放送である。  いづれ、テレビも教えるか。 んん、まてよオレは俺は、昨夜結婚したはずでは、あれは夢か幻か。 いつもとかわらない朝だ。 アリスはオレの妻である。 そのはずだが、その雰囲気がまるで無い、いつもの朝食で変わらない。 そういえば、まだアリスとキスもしていない。 足で頭を踏まれて、おパンツをチラ見したくらいだ。 アリスは結婚感をどう思っているのだろう 。恐る恐る聞いてみた、「アリス昨日、結婚したよね。」 アリスは「そうね、 私はあんたの妻よ。」 どうやら間違いないみたいだ。 「えー結婚したら、あの初夜とか。」とエロオヤジ満載で聞いた。 「ばっかジャないの、マザコンでロリでシスコンで変態のあんたとベッドを一緒にできるとでも。」 「ごめんなさい、わるうございました。」と土下座をする。 「いい、わたしが、あんたと結婚したのは、あんたがキツネのAK○48に手を出せないようにするためよ。」 「あんたは私の物になったのよ。」 「物よ物、この意味忘れないでよね。」 オレの頭をグリグリ踏みながらアリス様は宣言されました。  だが死んでもいいイベントがあったのだ、なんとシマパンだ、それも初音○ク色の。 白もいいがシマパンは初めてだ。 シマパンのいいところ、それは凹凸がはっきりすること。ラインが白のみでは、わかりにくい。おパンツに一家言あるオレは○ク色のシマを選んだアリスは只者ではない、と悟った。見せるための おパンツ だから。
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