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許してください
アリス様に最後のお願いを
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降下船に着いた。 アリスが仁王のごとく腕を組んで立っていた。 湯気がアリスの頭から立ち登るのが見えた。 もういけない終わりだ、短い人生であった。 ドラゴンに食われないでアリスに食われるかな。 オレはアリスの前で土下座をしようと手をついた。「土下座なんて無用よ。」 じゃあどうすれば、「言い訳なんて聞きたくないわ。」 この誓約書に誓ったのに破ったわね、と最強の誓約書をちらつかせる。 「なんでも条件を言ってくれ。ここで腹を切れというなら、腹を切る意気地がないから首をつって死んで責任を取ります。」と最後通告に対抗した。 アリスはフンフンと思案げであった。ニッと笑うと「条件をいいます。人造人間であるわたしと結婚するなら、ゆるしてあげる。」 え、なんていった。ケツなんとか。 「どうなのよ。」とオレの頭をグリグリする。 「わたしと夫婦になるなら許してあげる。」 「どうなのよ、イヤなら死んでもらうから。」 オレは人生の墓場しか選択枝はなかった。 「わかりました、夫婦になります。」とオレは最後通告に結論をだした。 「じゃあ、わたしとあんたは夫婦よ、わかった。」 「あんたは人造人間のあたしと結婚するのよ、いいわね。」 「ハイ、約束をやぶったから責任を取ります。」とアリスと夫婦になることを約束した。 ところで結婚式とかどうするのとおもった、アリスは 星間政府の結婚式場を使える、という。 ヘーそこまでどうやって行く、と聞くとレーザー3Dのバーチャルで結婚式ができるそうだ。まあいちいち集まるのに光速で行くわけにいかない。タイムマシン現象で時間がややこしくなる。 バーチャル3Dでも感覚があり、実際となんらかわりないそうだ。 期日はアリスが決めた、婚約指輪どうしよう、オレはあせった。 降下船から周回衛星に連絡した。 雇用主のオレスから返事がきた、オレのいままでの給料で用意できるそうだ。 しばらくして降下カプセルが着陸した。 親展となっておりオレ宛だ。 開けた、婚約指輪、結婚指輪、 婚姻届など一式がはいっていた。 アリスに婚約指輪を渡した。 アリスはヘーどうして手にいれたのなんとかいっていたが、箱を開けて指輪を見て固まっていた。 「どうしたの。」と聞く「これわたしに。」「ありがとう大切にします。」という。どんな指輪だったのか謎だ。 たんなる綺麗な石だが、種類がわからなかった。オレスにあとで聞いたら、オレの給金がすべて使わず給っていたそうだ。それを全部つぎこんだそうだ。 だから星間で価値が1番か2番の宝石が手にはいったそうだ。 オレの給金どんだけだよ。 お値段はと聞く、とても答えられないと返答があった。 あとオレの給金はとりあえず残金0だそうだ。 単位は円だって。 円、そこまでマネしなくてもと思った。 この星で使えないし。このキツネの星の貨幣はコンだから。
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