異世界とは他の星系ですか

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
14 / 199
この星のこと

地図が必要です。

しおりを挟む
 お城のある都市があることがわかった。 
そういえば、周回軌道衛星があるのだ、星の地図など簡単に手にはいる。 
 「地図が観たい。」アリスにいう 
「はいどうぞ、液晶紙に表示されたものです。」 
 受け取る「ヘー紙の印刷ではないんだ。」 
「そうです、紙のように薄いシリコンに液晶表示した地図です、縮尺も換えられます。」
 「表示も画像から絵に、衛星から観た画像にもなります。」
「リアルタイムで、これが今の衛星から観た表示です。」 
 アリスが降下船を衛星から観た、画像に換え拡大する。 
オレの頭とアリスの頭が紙の地図に見える。 
 アリスが上をみて手を振った。
よく振るヤツダ。 
 ペンで絵も書けます、と言ってタッチペンをくれた。 
かゆいところに手が届くヤツだ。
 ペンで書いて消せるようだ。
色も変えられる。
 無双だ、「すごいね。」と感心した。
星の大きさは、地球くらいか、大陸は2つあるようだ。 
 三角の形が、今居るところで、四角いかたちの大陸が海の向こうにある。 
アリスいわく「四角い大陸にはヒトはいません。三角のほうがヒトが住んでいます。」 
「どうしてだ、理由はあるの。」と聞くと。 
 「四角い大陸にはドラゴンとか恐竜とかがいます。」 
「え、恐竜。」俺は驚いて聞き返した。
 「この星は地球のように巨大隕石のせいで恐竜など滅んでいません。」
「ヒト種は細々と隠れ住んでいましたが、すこしづつ、この三角の大陸で勢力をのばして現在にいたるのです。」
 「ですから、現在でも、まだ住んでいる恐竜に食われるヒトや翼竜にさらわれて食われるヒトがあとをたたないのです。」 
 「でも、このあたりにはいないね、まだ恐竜を見ていない。」
アリスは「降下船には恐竜なぞ俊殺する武器があります。」
 「もう降下船の降下が12回目ですから、恐竜も降下船には近づきません。」
「ですからこのあたりはヒトのテリトリーで安全なのです。」 
 「一度恐竜を見物したいが。」 
「ユミスケは恐竜をヒトから守る役を背負っています。」 
 アリスはつづける「この星に星間文明が肩いれしているのは、恐竜からヒトを守るためでもあります。」
「基本、この文明には星間文明は不干渉ですが、みすみす食われるのを見ていられません。」
 「ですから第三者的なユミスケを雇っているのです。」
オレには星間文明のいいわけにしか聞えなかった。
 まずそうだ、ドラゴン、恐竜を観てみたい。 
 「アリス、恐竜を観たい。」 
「わかりました、ユミスケは操縦も出来ますからヒエンで見学に行きますか。」 
 「お弁当を用意しましよう。」 
オレはおもわず「期待している。」と期待をこめていった。 
 リア充だ。女の子の作ったお弁当それは、なにものにも換え難い、宝なのだ。
たとえ人工細胞製のアリスがつくっても、お宝なのだ。 
 バスケットを持ったアリスを乗せてヒエンは飛ぶ、快調だ、グングン速度を上げる。 
雲をでた。雲海を飛ぶ。現在マッハ2だ。 
 高度1万、外は氷点下だ、機内は温度20度、湿度40パーセント快適だ。
「解氷のスイッチを入れてください。」アリスがいう。 
 翼の前が凍っている、オレは翼のヒーターのスイッチを入れた。 
車のデフォガみたいなものだな。  
 「そろそろ高度を下げてください、近いですよ。」 
アリスがオレの背中をつついた。
 操縦かんを倒す、スロットを絞る。 
ヒエンはじょじょに高度をさげた。 
 雲海を突き破り地面が見えた。 
アフリカのサバンナみたいだ。 
 馬様の動物が群れではしっている。
「あの馬の群れについていきましょう。」 
アリスがいったので高度を200メートルくらいで群れを追う。 
 たくさんの馬だ、200頭ぐらいか、茶色くり毛の地球の馬とかわらない。 
この星は環境が地球に似ている、生物も似てくるのか。 
 と突然群れが方向をかえた。 
「あそこに居ます。」アリスが指さした。 
 頭がおおきい、シッポがでかい、水色のウロコの2足歩行の生物が馬の群れを威嚇して追い出した。 
恐竜だ、ドラゴンだ。 
 身長20メートルくらいある。 
と馬の群れの前にもう1匹のドラゴンだ。 
 馬の群れは向きを変えて逃げ出した。 
烏合の衆とゆうやつだ。 
 またドラゴンだ。また向きを変えた、群れに追いついた最初のドラゴンが馬の群れの後ろをついていた馬の3匹ほどに飛びついた。 
 群れは3匹の馬を置いて逃げていった。
「自然の摂理ですね、ドラゴンは3頭の馬にありついた。」 アリスが冷たくいった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。

ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。 彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。 「誰も、お前なんか必要としていない」 最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。 だけどそれも、意味のないことだったのだ。 彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。 なぜ時が戻ったのかは分からない。 それでも、ひとつだけ確かなことがある。 あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。 私は、私の生きたいように生きます。

どうぞお好きに

音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。 王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...