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戦車が、揃う。

パクリから、新型まで、一堂に会する。

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 10両の戦車大会へ参加する戦車のお披露目会だ。 会場は独逸帝国の首都ベルリンだ。 そこの、練兵場である。 各国の国旗の元に出場戦車が並んでいる。 最初は、戦車が発明された英国からである。 そして、近代的戦車の原型を作ったフランス共和国だ。 そして、ラィツランド、ローランドと続く。 そして、ソ連である。 そして、次がパクリで有名なシナの虎戦車である。 そして、満州国の派遣米軍戦車、そして日本のデーハツだ。 そして、米国の米国トヨス型である。 最後を飾るのが独逸帝国のG型改である。 あれっ、独逸帝国はG型ではないかい。 まあ、いいのだ。 10ヶ国がでそろったのだ。 もちろん、競技ごとに戦車は交換も可能である。 ただし、戦闘や競技は模擬砲弾を使うのが約束である。 戦争ではない、あくまで競技であるからである。 大会委員長のフローラがお歴々を従えて、開催の宣言である。 さすが、ゲルマン貴族の血である。 堂々たる振る舞いである。 独逸帝国は日本の立憲君主制を、無事に取りいれたようである。 象徴としてのフローラであり、議会民主制へ無事移行できたようである。 それを、各国に知らしめるためでもある戦車大会である。 まあ、お義理で各国の戦車を見て回る一行である。 まずは、砲撃競技からである。 出番は抽選で決定された。 「では、第1回戦車大会の最初の競技である、砲撃種目からはじまります。」と、拡声器から広報である。 「最初はソ連戦車からです。」 見物席は沢山あるのだが、埋まっている。 なんせ、独逸帝国の威信が掛かっているのだ。 独逸帝国の衛星国家からも半ば強制的に見物人が・・・ 「さあ、ソ連は我が独逸の戦車から派生したT30です。」 「目標は500メートル先の標的です。」赤い旗が戦車から立った。「さあ、撃ちますよ。」と拡声器だ。 「ドウウンン。」と砲身がバックする。 標的の当たりが爆発する。 数秒して、爆発音が届いた。 砲撃競技は模擬弾ではない。 なぜなら、撃ち合いではないからだ。 「惜しい、数メートル狂いました。」 「しかし、かなりの近距離です。」 1キロで、数メートルなら、なかなかである。 そして、3発づつ撃つ。 一番イイ成績が点数となる。 こうして砲撃競技は続いた。 そして、上位が勝負である。 「さあ、1位を決める勝負です。」見ると、米軍の米国トヨスとデーハツがそして、G型改が並んでいる。 優劣を決めるために的が替わる。 そう、丸い円がたくさんあるヤツのデカイやつが出てきた。 そして、砲弾から爆薬を抜いた、競技用の砲弾となった。 つまり、数センチでも勝敗がわかるのだ。 もちろん、照準時間は決まっている。 そう、実戦向きの30秒である。 そして、その照準時間が短いほど加点されるのだ。 つまり、装填手と砲手のリズムが合わないと、いい成績は望めないのだ。 さあ、3つ巴の決勝がはじまった・・・・・
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